この便りを待ちわびた一週間でありました。もしかしたらと言う不安を打ち消すべく、卒業式の謝恩会ではお酒のピッチが自然と早くなるのでした。合格発表が気になり飲んでいる気分ではないと言う保護者の方も多く見受けられましたが、今宵は飲みましょうと無理にお酒を勧める私でした。アルコールのせいで開き直った私は、「なるようになれ。べらんめい」と飲むことに徹したのでありました。いつもならお酒を飲んでもお風呂に入るのですが、何故かその日に限ってそのままベットに倒れこむように眠るのであります。
昨日の朝は雑用をこなしながら、近所の叔父さんに早々とお祝いだと祝儀袋を頂きました。驚いたのは娘の方で、急いで2階に上がってきて「お父さん。合格祝いもらった!?」と言うのです。合格祝い?と聞き返す私、「発表は午後三時だろう?・・・」と娘に言いながら「すいません。早々とお祝いを頂いて」とお礼を言うのでした。その叔父さんはちゃんと確認してきたから大丈夫だよと言ってくれたので、内心ホッとして緊張感がなくなりました。肩の荷が下りたと雑用に清を出す私でした。「ほんとに受かったのかなぁ~」と狐につままれたみたいな娘は、自分の目で見ないと信用出来ないと頑張っているのです。「落ちたらわざわざお祝いなんて持ってこないだろう?」と言って聞かせるのですが。ケータイを買いに行く時も、私が余裕の表情なので半信半疑の娘でした。自信に近いものに変わったのは、私が妻に送ったメールを見てからでした。
買い物で妻から言われた物意外に刺身をカゴに入れたのを見た娘は、確信に変わりつつあるようでした。ミニロトも買った私は「さて、確認に行くか」と時計を見ると午後4時近くになっていました。志望校に着いて車を止めて、いざ出陣と駐車場から歩く足取りは軽やかでした。受験番号を見つけて感激の涙で抱き合っている親子の姿を見て、娘と顔を見合わせるのでした。娘の受験番号を見つけた私は「だから言っただろう!」と娘を見ると「あった!あったよ。本当だった」と感激していました。別にハグするべくもなく、写メしようとしたら私のケータイが電池切れで役立たずぐらいで醒めた雰囲気の親子でした。
私が送ったメールの内容を勘違いしていた妻は、充電をしながら私のケータイから娘が送ったメールを、仕事が終わった車の間で読んでボロ泣きしたとのことでした。帰宅した妻の目からは涙が止まらなくて、「夢じゃないよね」と改めて娘と合格発表を見に行く始末なのです。家族でささやかなお祝いで盛り上がった我が家でした。ドラマは日常に溢れている。今度は自分の番だと張り切る私であります。
今朝も6時30分起床、私の新しい一週間が始まる・・・・。