今回はしずくのお話です。
ピルビン酸キナーゼ欠損症のしずくは、
血液がまだ健康なのに古いと認識されて壊されるため、
日常的に貧血があります。
健康な血液は以前は脾臓がひっかけていたので
脾臓に血が溜まってボコボコに腫れていました。
なので、脾臓を摘出しています。
脾臓はなくても大きな問題はなく生きていけるのですが、
脾臓の代わりに肝臓が血液の処理をするため、
常に肝臓に負担がかかっているのだそうです。
そのため、しずくは強肝剤のウルソを毎日と、血液を壊しにくくするためにステロイドを週3回投与しています。
食事もロイカナの肝臓サポートを食べています。
6年前、脾臓を摘出してから半年後に、
しずくに黄疸がでて、肝臓の数値が急上昇したことがありました。
そのときのブログ
この時はすぐに強肝剤を点滴に入れて処置したので数値は徐々に下がり、
2週間くらいでほぼ正常値に戻りました。
このとき、黄疸出る前におしっこの色がややオレンジっぽい濃い黄色になっていたこともあり、
それからはしずくのおしっこの色は常にチェックしていました。
そしてこれまでは全然問題なく元気なしずくでしたが、
先日、いつもよりおしっこの色が濃い黄色になっていると気づきました。
黄疸はでておらず、しずくも元気なままでしたが、
私は気になって病院で血液検査してもらうべきと判断しました。
が、その日は水曜日で通院している動物病院が休診日で…。
救急病院に行こうかと思いましたが、黄疸がでているわけでもなく、
おしっこの色も私の思い過ごしかもしれないと思ったら、
救急病院に行くのはもしかしたらもっと緊急のコたちの妨げになるかも、と躊躇してしまいました。
で、近くに水曜日に診察している病院を調べたら、
割と近くに見つけることができ、すぐに電話で事情を話すと、
とりあえず血液検査して応急処置ができるならします、
とお返事いただけたので連れて行きました。
ちょうど1時間以内におしっこしていたのでおしっこシートも持参し、
病院に着いたら他に待ってる人もいなかったのですぐ診てもらいました。
で、血液検査の結果↓
やっぱり思った通り、肝臓の数値(GPT)が1000オーバーで急性肝炎の数値でした…。
先生はかかりつけでないので、ピルビン酸キナーゼ欠損症との関連は判断できないとのことでしたが、
数値はかなりよくないので、強肝剤入れた点滴をしてくれました。
明日、かかりつけの先生に診てもらい、
血液検査の結果と、強肝剤投与したことを説明して判断してもらってくださいとのことでしたが、
急なことに対応していただきありがたかったです。
しずく自身はしんどそうでもないので、一晩様子を見て、
翌日にかかりつけの先生に診てもらいました。
腹部エコーでは肝臓も胆のうも腫れたりするところはなく、
やはり肝臓が疲労しているのだろうとのことで、その日は強肝剤点滴と、ウルソを1日2回に増やすこと、
長期投与のステロイドが肝臓の負担になっているかもしれないので
しばらく中止することになりました。
それから2日後に再度強肝剤の点滴をし、おしっこの色も薄くなったので、再度血液検査をしたら
GPTは204まで下がっていました。
ステロイドを中止したことによる貧血の数値への影響はなく
(HCT25.8%とやや上がっていました)、
ただし脱水により一時的に血が濃くなっただけかも?
ということでステロイドは中止のまま次は10日後に再検査となりました。
で、10日後の今日、血液検査をしたところ、
GPTは55と正常値に!
HCTは22.7%といつもと大差ない数値でした。
飼い主とりあえずほっとしました。
今回も肝炎のサインを見逃さず、処置できてよかったです。
勘違いかもしれないけど、やっぱり気になったら調べることは大事だなと改めて思いました。
ステロイドなしで貧血の数値が落ちないのであれば、今後の肝臓への負担などを考慮して、
減量→投薬終了へもっていけるか、
引きつづきステロイドを中止して2週間後に再検査します。
ステロイドは健康な血液を通しやすくする目的で投与していますが、やはり長期的な投与は負担となるので、この辺りの判断は慎重になりますね。
「元気にゃのに病院何度も連れて行かれたにゃよ」
ごめんね、しずく。
でもほっといたら元気じゃなくなってたんだよー。
むしろ元気なままだから気づきにくくて困る…。
でも数値が改善してほんとによかった。
年齢も11歳を過ぎているので、今までよりもこういうことが起こる頻度は増えるかもしれないけれど、
見逃さないように飼い主引き続き頑張ります!
帰宅後、すやすやお休み中のしずくです。