飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

学級づくりで重要な基礎的資質

2022年05月02日 11時37分42秒 | 教育論
学級づくりとは何だろうか。
こんな定義がある。

「学習集団を機能させるため」「一人ひとりの学習の保障をのため」の教師の意図的指導。
授業づくりと学級づくり、このふたつのことは同時に行われるべきものである。
以前は、優れた授業には優れた学級経営が必要だと言われ、年度当初の段階では学級づくりに力点を入れて経営を行うことが多かった。
しかし、振り返ってみると自分は同時に行ってきたように感じる。
ではその学級作りをどのタイミングで行うのか。

時間割の中に学級作りがあるわけではない。
学級活動や道徳で行うとしても、そこには教育課程が決定しており、単独で行うことはできない。
そうなると重要になるのが日頃の授業ということになる。
年間教師は1000時間の授業を行う。
この授業は、学習内容を定着させ、学ぶ力を伸ばすだけに存在しているのはない。
学力を伸ばすと同時に、学級づくりのための時間でもあるのだ。

例えば、「いじめや差別のない学級をつくりたい」と考えたとする。
そのとき、もし授業が優等生中心の授業を行っていたり、挙手指名型の形式に偏っていたら、言っていることとやっていることが違うと言うことになる。
そもそも、できないことができるようになる授業、普段目立たない勉強が苦手な子が活躍する授業ができなければ差別はなくならない。
厳しい言葉だが、技量の劣る教師は口でどんなことを言っても、必然的に差別者となるのである。
授業の中で、差別の拡大再生産を行っているのだから。

では、子どもたちに育てるべき基礎的資質とは何か。

1 積極性(やる気)
2 スピード
3 丁寧さ
4 他者を尊重する心

これらの観点で常に子どもたちを観察し、方向性を正していく。
押しつけでは無く、教師側の学級を見る観点として常に意識していくのである。
活動はスピード感をもって行っているか。
ノートは丁寧にとられているか。
相手を思いやる態度や言語を使用しているか。
いつも物事にチャレンジし、それを周りが賞賛しているか。

注意深く、そして、粘り強く育てていくのある。

saitani

隙間時間の活用 その2

2022年05月02日 10時33分35秒 | 学級経営
隙間時間の活用方法。

11 迷路
 ・間違い探しや点つなぎ同様にプリントを用意しておく。
 
12 コグトレ
 ・「1日5分!教室で使える漢字コグトレ」宮口幸治氏参照。
 ・楽しみながら取り組める

13 残りのプリント
 ・宿題プリントや業者プリントの残りをためておく。
 ・復習のために隙間時間に自ら行っている子をしっかり評価する。

14 調べ学習シート
 ・「ドラえもんの生年月日はZ?」「~市の市長は?」「オランダの国旗は何色?」などの問題が書かれたワークシートを用意する。
 ・タブレットで調べさせる。

15 iPadアプリ
 ・楽しみながら力をつけるアプリを導入しておく。

16 隙間時間コーナー棚
 ・隙間時間に使えるプリントを収納できる棚やレターケースを用意して定位置を決めておく。
 ・いつでも子どもたちが活用できるようにしておく。

17 提出カゴ
 ・隙間時間に取り組んだプリントは専用のカゴを決めておき、その中に入れさせる。
 ・その都度見ることができないので、一括して点検する。

18 隙間時間掲示板
 ・隙間時間に取り組んだノートやプリントを掲示する場所を用意して賞賛と同時に広報する。

19 ルールの徹底
 ・「隙間時間になぜ静かにしなければならないのか」の趣意説明をする。
 ・「プリインとを取りに行くとき」「提出するとき」はしゃべらない。
 ・先生に一声かけてから始める。

20 がんばりを評価
 ・「隙間時間は静かにしてあたりまえ」ではなく、静かに過ごせたことを評価する。
 ・プリントや頑張りを全体に紹介するなど、子どもたちの意欲につながる評価をする。

saitani
 

隙間時間の活用 その1

2022年05月02日 09時39分40秒 | 学級経営
授業を行っていると少し時間が余った。
テストを終わった子へどんな指示をするか。
活動の終了時刻が班ごとにことなって調整が必要。
子どもを動かすときには終わりの行動まで示してから動かす必要もある。
そんな時、通常なら
読書ということが多いかと思う。

この隙間時間をいかに活用していくかという視点も年間を通して考えれば膨大に時間になる。
ポイントとなるのは次の5点。

1 学級が始まる前までに大量に用意しておく。
2 飽きの対策のために小出しにする。
3 教師のチェックが負担にならないように工夫する。
4 評価やフィードバックも適度に行う。
5 基本は隙間時間ができないように授業設計をする。

では、具体的にどのような指示を行いや活動をさせるのか。

1 読書
 ・常に本を机の中に入れさせておく。 
 ・本を取りに行かせるとそこで崩れる可能性もあるので注意が必要。
 ・選ぶときにはできるだけ交換しなくてよい本を選ばせる。交換の回数は1回までと制限する。
 ・選ぶ時間がかからないように、「3分以内に選べないときには先生が選んだ本を読んでもらいます。」と言う。

2 自由帳
 ・低学年にはおすすめ。
 ・自由帳用のノートを一冊持たせておくとスムーズに活動に移ることができる。
 ・タブレットの絵を描かせるのもよい。

3 ミニ先生
 ・終わった子からまだ終えていない子どもへ教える。
 ・「答えだけを教えてしまう」「上下関係を助長する可能性」などの配慮が必要。
 ・人に教える行為、アウトプットは人のためにするのはなく、自分の勉強になることを事前に話す。

4 チャレラン
 ・「頭がよくなる学習パズル・ペーパーチャレラン」を印刷しておく。
 ・3~6年生におすすめ。
 ・ランキングなどを掲示するとより燃える。

5 難問プリント
 ・難問プリントを印刷しておき、ランダムに取り組ませる。
 ・取り組みの軌跡がわかるようにチェック表を持たせると励みになる。
 ・難問選択制なっているが隙間時間なので何問でもよいことにする。
 ・チャレンジ精神旺盛な子やレベルアップを目指す子は燃える。

6 問題作り
 ・その日に授業で学習した算数問題や漢字の問題を作る。
 ・メタモジなどの共有ソフトで問題を作らせ、作ったら友達が解いていくシステムも導入する。

7 計算パズル
 ・計算迷路などのゲーム性のある問題を用意する。

8 なぞなぞプリント
 ・なぞなぞのプリントを用意する。
 ・ノートなどに解かせて評価すると燃える。

9 間違い探し
 ・間違い探しのプリントを用意する。

10 点つなぎ
 ・高学年でははじめからどんな絵になるかわからない難しい物を与える。

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