飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

5年 道徳科「くずれ落ちた段ボール箱」ー価値の明確化ー

2025年03月09日 05時55分20秒 | 道徳科
道徳の授業手法にも様々ある。
その1つに「価値の明確化」というものがある。
その方法論に基づく展開例。

5年生道徳科「くずれおちた段ボール箱」

1 発問 親切という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべますか。
     ・やさしい
     ・されると嬉しい
     ・席を譲る
     ・困っている人を助ける
     ・募金する

2 指示 次の中から、自分がされて嬉しいということを3つ選びましょう。
 ①運動場で転んでしまった時にばんそうこうを渡される。
 ②体の具合が悪いときにバスで席をゆずられる。
 ③宿題の分からないところを友達に教えてもらう。
 ④エプロン作りで、うまくいっていない時に友だちを手伝ってもらう。
 ⑤図書室で急いでいるとき、順番をゆずられる。
 ⑥財布を落とした時に誰かが財布を警察署にとどけてくれる。
 ⑦学校を休んだ時に友だちが自分の分のノートをとって渡される。
 ⑧給食を床にこぼしてしまったときに友だちが手伝ってくれる。
 
3 発問 グループになります。
     グループの中で、話し合って班の中でこれが一番嬉しいよねという場面を決めましょう。
     ・お財布を拾ってもらった時……お財布の中にはお金が入っているから。
     ・ノートをとってくれる……自分が目の前にいなくてもしてくれる親切だから。
                  時間がかかる親切だから。

4 指示 教材文を読みましょう。

5 発問 このお話に出てくる「親切」とは何ですか。
     ・自分たちがしたことでもないことをきちんと片付けたこと。
     ・公の場での親切。
     ・親切の対象が不明。

6 発問 女の子たちは、手紙がこなかったとしても次に困っている人を見かけたら親切にすると思いますか。
     ・しない……見返りやお礼のない親切はしたくないから。
     ・する……親切は人のためにするのではなくて、自分のためにすることだから。

7 指示 これからの自分のくらしに活かしてみたいことはありますか。
     ・困っている人がいたら助けたい。
     ・不特定多数を相手にした親切も行っていきたい。
     ・親切は自分のためと思って、実行したい。
     ・ありがとうとなくても親切はしたい。

saitani
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2年生 道徳科「きまりのない学校」

2025年03月08日 05時23分58秒 | 道徳科
2年生 道徳科「きまりのない学校」実践案

1 通読する。
・あきらという男の子が登場します。
 その子の行動に注意して聞きましょう。

2 設定を確認する。
 (1)登場人物 ・あきら
         ・おかあさん
 
 (2)場所  ・家 ・学校 ・家 

 (3)時間 ①家での夜
       ②学校(夢)
       ③家での朝

3 展開
 ①あきらは「きまりのない学校」で生活する夢をみました。
  あなたも学校生活をおくるときに「きまりのない学校」で生活したいと思いますか。
  思う人は〇、思わない人は✕と書きます。
  また、その理由も書きます。

  〇・自由で楽しそう。
   ・自分たちで判断して生活すればきまりはいらない。
   ・やりたいことが何でもできていい。

  ✕・弱い者いじめがはじまる。
   ・人に迷惑がかかる。
   ・けがをする人がいる。
   ・自分勝手にやり、文句がでる。

 ②私たちが生活している学校ではどんな決まりがありますか?
 ・ろうかは走らない
 ・給食の前には手を洗う
 ・体育の時には、体操着に着替える
 ・特別教室に勝手に入らない
 ・使っていないときには教室にカギをかける
 ・教室に誰も居ないときには電気を消す
 ・学校にお金は持ってこない
 ・スマホ等を学校にもってきたときには、職員室に預ける
 ・火の持ち物に勝手にさわらない
 ・タブレットは家で充電してくる
 ・タブレットは勉強以外に使わない
 ・自転車の乗れる範囲が学年別に決まっている
 ・自転車に乗るときにはヘルメットをかぶる
 ・朝来たら鞄の中にあるものを机の中にいれて鞄をロッカーに入れる
 ・チャイムがなったら席につく
 ・人の話をきちんと聞く
 ・名前を呼ばれたら返事をする
 ・友だちを呼び捨てにしない。
 ・挨拶をする
 ・トイレのスルッパをそろえる

③こんなたくさんの決まりが学校にあります。
 なぜこんなにたくさんの決まりがあるのでしょうか。
 
 〇安全に学校生活をおくるため。
 〇互いに気持ちよく生活するため。
 〇学習のため。

④きまりがなくても、安全で、互いに気持ちよく、みんなが賢くなる勉強ができると思う人はいますか。
 ・いない。

⑤人が生活していくときには決まりやルールが必要です。
 では、自分の生活を振り返って一番大切だなと思うきまりは何ですか。
 また、そのきまりが一番必要だと自分が考えた理由も書きます。
 思いつかない人は前の学校に中のルールの中から選んでもいいです。

 ・チャイムを守る……自分が一番守れていないけど、基本的なことだから。
 ・ろうかは走らない……けがをしたときがあるから。
 ・ヘルメットをかぶる……家族が自転車で事故にあい、大けがをしたから。
 ・信号機を守る……命が一番大切だから。
 ・勝手なおしゃべりはしない……人に迷惑をかけることが一番いけないと家の人に言われているから。

saitani

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4年生 道徳科 「かわいそうなぞう」

2025年03月07日 05時57分55秒 | 道徳科
4年生道徳「かわいそうなぞう」の実践案。
この主題は「生命尊重」である。
この『生命の尊さ』をとおして、自分の命だけでなく、身近な人や自然の命の尊さについて深く考える機会にしたい。

1 教材について
・D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
・「生命の尊さ」
・3・4年の目標・・・・生命の尊さを知り、生命あるものを大切にすること。
・4年生「かわいそうなぞう」(日本文教出版)

2 あらすじ
戦時中のある動物園の話。
戦争でオリが壊れたら、恐ろしい動物たちが逃げ出してしまうので、ライオン、とら、ひょう、熊など次々に毒を飲まされて飼育員によって殺される。
かしこいぞうは、毒を混ぜても食べなかった。
えさをやらずにいると、ジョンは17日目に死んだ。
トンキーとワンリーも同じようにえさを与えられなかった。
ある日、オリにやってきた飼育員さんに向かって、前足をあげてバンザイをして立ち上がる。
芸をすれば、昔のようにえさがもらえると思ったのだ。
飼育員さんは思わずえさと水をオリに投げ入れた。
しかし、トンキーとワンリーは死んでしまう。
空を飛ぶ爆弾を積んだ飛行機に向かって、飼育員さんたちは、
「戦争をやめてくれえ」と叫ぶ。

2 展開
(1)動物園の象の画像を提示する。
①発問 この写真は上野動物園の象の写真です。
    この写真を見て感じたことを発表します。
    ・元気そう
    ・嬉しそう
    ・周りで見ている人も楽しそう

②発問 この象舎の隣にこんな石碑があります。
    この石碑はなんの石碑だと思いますか。
    ・動物よ安らかにと書いてある
    ・千羽鶴がかざってある
    ・千羽鶴があるということは何か願い事をあるのでは
    ・動物のお墓かもしれない
    ・リボンがある

③指示 「かわいそうなぞう」のお話を読みます。
    時代はみんなや先生が生まれるずっと前のお話です。
    日本は外国と戦争をしていました。
    その戦争が激しくなってきたときのさっきみた上野動物園での象と飼育員さんのお話です。
    どんなことがおこっているか、注意して聞きましょう。

    ※教師が読み聞かせをする。

④発問 登場人物は誰ですか。
    ・トンキー
    ・ワンリー
    ・ジョン
    ・飼育員さん

⑤発問 時代はいつですか。
    ・戦争中

⑥発問 場所はどこですか。
    ・上野動物園の象舎

⑦発問 戦争が激しくなり、日本にもたくさん爆弾が落ちるようになりました。
    そんな中、日本政府からどんな命令がでましたか。
    ・爆弾が落ちておりが壊れると猛獣が逃げ出し危険だから、毒を食べさせて殺すように。

⑧発問 この政府の命令は正しいと思いますか、それとも間違っていると思いますか。
    ◯正しい
    ・動物の命よりも人間の命が優先だから
    ・動物が逃げ出したら人間が襲われて危険だから
    ・動物はまた平和になれば飼えるから

    ◯間違っている
    ・命に優先順位はない
    ・どの命も大切
    ・動物に襲われて死ぬ人よりも空襲で死ぬ人の方がはるかに多い
    ・動物を殺す前に戦争をやめるべき
    ・飼育員さんがかわいがっている象は殺せない

⑨発問 では、質問を変えます。
    あなたが飼育員さんだった象を殺しますか。
    ◯殺す
    ・政府の命令だから
    ・人間の命が大切
    ・命令にそむいたら飼育員さんがバツをうける
    ・時代だからしかたない
    ・危険性のもんだいだけでなく、食料の問題もある
    ・動物が逃げて人が死んでもいいのか

    ◯殺さない
    ・象を殺すなんてかわいそう
    ・人間の都合で命をそまつにしない
    ・そもそも戦争をはじめたのは人間で象ではない
    ・象に責任はない
    ・第3の道を探す

⑩発問 象と人間の命どちらが大切ですか。
    ◯人間
    ◯同じ
    ◯象 ※いないと予想される。

⑪結果的に、ぞうよりも人の命を優先したわけです。
 この判断は、正しいと思いますか?
 〇正しい 
  ・戦争中なら仕方ない
 〇間違い
  ・象につみはない
  ・逃げ出しても人間がなんとかなる

⑫命を大切に出来る世の中にするために自分たちができること何ですか。
 ・身近な生物を大切にする
 ・むやみに生き物を殺さない
 ・食事をするときにも感謝する

saitani

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4年生 国語科「スワンレイクのほとりで」発問群

2025年03月06日 05時31分33秒 | 国語科
〇視点は何ですか。
・一人称限定視点……すべて歌の視点で書かれている。
 ※グレンの気持ちは書かれていないので分からない。
  言動から判断するしかない。
  グレンは歌のことを友だちと思っているのか。

〇グレンは歌と同じくらい仲の良い友だちと思っていますか。
 ・思っていない
  ……一言も友だちと書かれていない。

 ・おもっている
  ……わたしたちといっしょに、笑っているかのようにー。と「わたしたち」と書かれているから。

〇P1288lに「アメリカに着いてからは毎日、おどろきと発見の連続だった。」と書かれています。
 歌にとって、どんなおどろきと発見がありましたか?
 ・アメリカにはいろんな人が住んでいるということ。
 ・湖の周りに広がっている森にも、いろんな動物たちがすんでいた。
 ・友だちになれたらいいな。でも、なれるかな。
 ・思わず、ぎゅっと、グレンの手をにぎりしめた。
 ・アメリカでは、初めて会った人とは、あくしゅをする。
 ・わあ、これは、なんだろう。
 ・こんな色と形をしたかぼちゃがあるなんて。
 ・そうか、なすは英語で「エッグプラント」って言うのか。
 ・急に自分の名前が好きになった。

〇エピソードをまとめる。
 「~した歌」でまとめる。
 ①作文を書くために、夏休みにアメリカへ行ったことを思い出す歌。
 ②グレンという男の子と出会った歌。
 ③グレンと一緒に野菜畑で野菜の名前を英語と日本語で教え合った歌。
 ④グレンとスワンレイクのほとりで笑い合った歌。
 ⑤はなれていても友達だということを、いつかグレンに伝えたいと思った歌。

〇五つの場面の中で歌のグレンへの気持ちが一番強く感じられるところはどこですか。
 ①まるで、わたしたちといっしょに、笑っているかのように――。 【友情の芽生え】
 ②わたしは、もっともっと英語の勉強をして、いろんなことをグレンと話してみたい、と思うようになっている。【わたしの成長】
 ③今は、遠くはなれた場所でくらしているけど、わたしたちは、友達。【離れていても友達】
 ④この気持ちをいつか、グレンに伝えられたらいいな。【伝えたい思い】
 ※③友達と書いてあるから。

〇歌とグレンを対比する
      歌           グレン
 人種  日本人       アメリカ人(中国&アイルランド系)
 障害  健常者       車椅子使用(障碍者)
 言語  日本語       英語
 性別  女性        男性
 民族  少数民族国家    多民族国家
 性格  控えめな性格    積極的な正確

〇この対比の中で歌が気にしているのは何ですか。
 ・人種  ・言語  ・民族  

〇ではなぜ、障害、性別、性格は気にしていないのですか。
・人間として理解し合うのにこの三つは関係ないから。
・何か勉強しないと分かり合えないということではないから。

〇主題について
歌が最後まで気になっていたこと、気になっていた人はだれですか?
・グレン
〇〇グレンを通して何を歌は学んだのですか。
・言葉や障害は仲良くなることに影響しない。
・互いに理解する気持ちがあれば、国境を越えて仲良くなれる。

〇この「スワンレイクのほとりで」の物語で言いたいことは何ですか。
「人は……するものだ」「人間は……することができる」という書き出しで書いてみましょう。
・人は言語が分からなくても互いに理解できるものだ。
・人間が互いに理解しようとするとき、性別や障害は関係ない。
・人はわかり合おうとする気持ちが大切である。

〇場面ごとの歌の認識
①まず外国で生活することで「文化の違い」を意識する場面
②グレンという子との出会いで、「身体の違い」を意識する場面。
③グレンと畑で言葉の追いかけっこをする中で「言葉の違い」を意識する場面。
④二人でスワンレイクの景色を見る場面。
※①②③は違いを認識している。
 ④だけは、文化・身体・言葉の違いを乗り越えて心通じ合っている。

〇二人の気持ちが通じ合ったと感じられるところはどこですか?
・なんて美しい名前なんだろう。
・美しい名前、と言われて、むねがくすぐったくなった。
・急に自分の名前が好きになった。
・二人、顔を見合わせて、笑った。
・まるでわたしたちといっしょに、笑っているかのように。

saitani

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人生で忘れてはいけないこと

2025年03月05日 11時54分35秒 | 人生論
言ってはいけないのは「悪口」
失ってはいけないのは「信用」
決めてはいけないのは「限界」
諦めてはいけないのは「希望」
捨ててはいけないのは「情熱」
負けてはいけないのは「自分」
忘れてはいけないのは「感謝」

saitani
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頑張ったあなたに忘れて欲しくないこと

2025年03月04日 05時46分01秒 | 人生論
「心に刺さる言葉」

1 「夜明け前が一番暗い。」
 どんなに苦しくても、明けない夜はない。

2 「あなたが思っているより、あなたは強い。」
 自分の力を信じて。

3 「休むのも、前に進むための一歩。」
 無理しすぎず、一度深呼吸を。

4 「人生に無駄なことは何一つない。」
 今の経験が、いつか意味を持つ。

5 「心が折れそうななら、折れる前に寄りかかればいい。」
 誰かに頼ることも大事。

6 「今日を乗り越えたら、明日は違う景色が見えるかもしれない。」
 一日ずつ乗り越えていこう。

7 「過去は変えられない。
  でも未来は今の自分次第で変えられる。」
 未来の可能性を信じて。

8 「一歩進めば、昨日とは違う自分になれる。」
 小さな前進を大切に。

9 「大丈夫、あなたはここまで頑張ってきたんだから。」
 これまでの自分を誇っていい。

10 「涙が出るほど頑張ってるなら、それは無駄じゃない。」
 その努力は、必ずあなたの力になる。

11 「嵐の後には、必ず青空が広がる。」
 今は苦しくても、必ず晴れる日が来る。

12 「どんなに小さくても、一歩踏み出せば、それは前進。」
 止まらなければ、それだけで十分すごい。

saitani

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別れの教室

2025年03月03日 05時53分23秒 | 学級経営
3月に入ると別れの準備が始まる。
それは掲示物が剥がされたり、教室においてあったものを持ち帰ったり、物理的な別れの準備がある。
そして、気持ちの上で別れの準備もある。
しかし、この2つのことは互いに寄り添い、関係し合いながら別れの準備をさせてくれるのかもしれない。

もう自分は担任をすることもない。
校内の教室に足を踏み入れる。

ゆっくりと殺風景になった教室を見渡す。
一人、多くお教え子たちに話しかける。
私の話す声が壁に反射する。
4月、出会いの時に子どもたちに夢や希望を語ったときと同じだ。
今は教科書や体育履き、手提げかばん、こどもたちとの思い出を感じさせるものはもう何も残っていない。

残っている掲示物。
それはこの1年間学級が勝ち取ってきた成果でもある運動会や球技大会での行事での賞状とトロフィー。
みんなで作ったカウントダウンカレンダー。
「卒業まであと1日」
教室で過ごした子どもたちとのかけがえのない200日。
そして私の200日の魂を込めた教師修業も明日終わる。

saitani

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時間の大切さ

2025年03月02日 05時45分07秒 | 学級経営
「残された時間」

私たちは、まるで時間が無限にあるかのように生きてしまう。
「また今度でいい」
「いつかやろう」
そんな言葉に甘えて、大切なことを後回しにしてしまう。
でも、残されたじかんは誰にもわからない。
昨日まであったものが、今日はなくなることもある。
当たり前のように続くと思っていた日常が、ふとした瞬間に終わってしまうこともある。
過ぎた時間は二度と戻らない。
伝えたかった言葉、踏み出せなかった一歩、そのまま置き去りにしてしまえば、
それは一生「やらなかったこと」として残るだけ。
大切なのは、焦って生きることじゃない。
今、この瞬間が貴重な時間だと気付くこと。
「また、今度」じゃなくて、
「今、やる」。
「いつか言おう」じゃなくて、
「今、伝える」
終わりがあるからこそ、
今がかけがえのないものになる。
だから、どうか後悔しないように、今日という一日を、大切に生きてほしい。

saitani
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子供たちとの別れ 「この広い世界の中で」

2025年03月01日 05時48分54秒 | 学級経営
3月になった。
いよいよ子どもたちとの別れが迫ったきた。
この別れのために200日の日々を過ごしてきたとも言えるだろう。
4月の出会いの日に、3月修了式、卒業式に日に子どもたちとどんな別れ方をしたいのか。
教室の席に、どんなふうに成長した子どもたちに座っていてほしいのか。
そのことを学級担任なら思い浮かべながらこれまでを過ごしてきたはずだ。

この別れの日のイメージをもって、ゴールをどのように切るかを考えてきた。
子どもたちとの出会いは奇跡だ。
いや、子どもたちとの出会いだけではない。
教師も一人に人間である以上、多くの人との出会いと別れを繰り返してきたはずだ。
その出会いは奇跡なのだ。
別れは必然であっても、出会いは偶然なのだ。

その別れの日にどんな言葉を担任は子どもたちに贈るのだろうか。
自分も多くの卒業生を送り出してきて、その時の思いの丈を振り絞って言葉を選び贈ってきた。
しかし、どんな言葉でも表現できない思いもたくさんあったが。

「ともに人生を刻んだ子どもたちへ」

この広い世界の中で
君たちと出会えた確率を数えてみた
同じ時代に生まれ
同じ空の下で息をして
数えきれない道の中から
この瞬間
君たちと交差した
交差した点はやがて線となって
それぞれ別の軌跡を描く
もう二度と交わることはない
その限られた時間が軌跡の時間なのだ

それは奇跡なんて言葉では足りないほどの確率
空に瞬く星と星がぶつかるように
必然と偶然が重なり合った瞬間

もしも、あの日あの時あの瞬間
一歩違う道に行っていたら
私達は出会うことはなかった
私達は顔も名前も知らない人のままだった
たとえ街なかですれ違ったとしても
気にすることもなく
声をかけることもせず
ただ通りすがりの人間同士
互いの存在すら認識することなく
それぞれの
未来を歩んでいた

人は一人で生まれ
限られた命の時間を
精一杯に努力して過ごす
そして
一人で人生の幕を閉じる
たとえその生命が儚く消えるとしても
君たちに出会えた奇跡に感謝したい

saitani


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