迷子の森~きのこ谷~

ここは迷子の森の片隅にある『きのこ谷』。ここでは、きのこの輪っかが沢山見つかります。もしかして、ここは妖精たちの住みか?

葉の子ちゃんの奇行

2014-09-13 02:52:37 | Jerryberry  (ジェリーベリー牧場物語)





秋の初めのある晩、
夜中にのどが渇いて目が覚めた木の子ちゃんは、
キッチンにお水を飲みに行きました。

すると、玄関の扉が開くような音がして、
怪訝に思った木の子ちゃんは、
玄関の方を、そ~っとのぞいてみました。
すると、外に出ていく葉の子ちゃんの後ろ姿を見つけたのです。

秋の初めとは言え、きのこ谷は、
夜中はもう空気がひんやりとしているので、
木の子ちゃんは、急いで肩かけを取りに行って、
それを肩にかけると、葉の子ちゃんの後を追いました。










・・・葉の子ちゃん、こんな夜中にどこ行ったのかしら?
確かこっちの方に行ったと思ったけど。

この前も、読んでる本を隠したりして、
最近様子が変なのよねぇ。










私たちの間で、隠し事するなんて・・・。










・・・あ!あそこにいるのは!










は、葉の子ちゃん・・・・・!



















葉の子ちゃん、一体何をやってるの???

いくら肌寒いとは言え、
あやしいマントまで着こんで・・・。










あんなに真剣な顔して・・・。



















・・・やっぱり、葉の子ちゃん変だわ。










葉の子 『もうそろそろいいかし・・・

!!!』











葉の子 『な、なに?!この、どどめ色は!
本に書いてある通りにやっているし、
誰にも見られないようにやっているのに、
何でこんな色に・・・???』










葉の子 『・・・・・まさかっ?!』

木の子 『ササっ!』










木の子 'あ~、あぶなかった、
もうちょっとで見つかるところだったわ。)










葉の子 『何でかしら?
わすれな草ブルーに染めたかったのに・・・。』










葉の子 『やり方、間違ってないわよね・・・。』










葉の子 『・・・・・。
間違ってないわ。
材料のドライわすれな草だって、
ちゃんと星子セレクトショップで買ったのに。』










葉の子 『ちゃんと月夜の晩を選んだし・・・。』



















葉の子 『・・・・・。』










葉の子 『でも、私あきらめない!
わすれな草ブルーに染め上がるまで続けるわ!』










葉の子ちゃんのつぶやきが聞こえないので、
一体何をやっているのかと心配する木の子ちゃん。

でも、葉の子ちゃんにもプライバシーがあるからと、
その場をそっと後にしました・・・。





葉の子ちゃんは、糸紡ぎ機で紡いだ毛糸を、
わすれな草ブルーに染め上げたくて、
迷子の森で有名な染色家、夜空星子先生の染物専科を取り寄せ、
本に書いてある通りに、
月夜の晩に、誰にも見られる事なく、
星子セレクトのドライわすれな草を使って、
染物をしていたのです。

わすれな草ブルーに染め上がるはずの毛糸が、
どどめ色になってしまったのは、
木の子ちゃんに見られてしまったからならなのか?
はたまた、葉の子ちゃんのミスなのか?

葉の子ちゃんの挑戦は、つづくのでした。



今日は不思議感とあやしい感じを出したくて、
これでもか!ってほど、加工しちゃいました。
ちょっと、やりすぎたかな・・・(^^;)。



(出演者:Jerryberry Berry 木の子ちゃん

Jerryberry Penny sleepy 葉の子ちゃん)










コメント (4)
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