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母が認知症になって脳科学者が考えたこと

2022-02-08 15:30:00 | 日記
下記の記事はプレジデントオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

もし家族が認知症になったら。それは誰もが「恐れている」ことだろう。しかしそれは、本当に怖いことなのか。脳科学者の恩蔵絢子氏は、自身の母親が認知症になった経験を『脳科学者の母が、認知症になる』(河出書房新社)にまとめた。恩蔵氏が考える「認知症の家族にできること」とは――。
「認知症かも」でも、見て見ぬふりをした理由
アルツハイマー型認知症になることには、多くの人が恐怖を抱いています。自分が今まで簡単にできていたことができなくなってしまうのは嫌だし、大切な家族のことまで忘れてしまうなんて冗談じゃない、と。小説やドラマを見て、「こんなふうになるのだけはいやだ」と私の母親も常々言っていたものです。

その母親が、2015年秋にアルツハイマー型認知症と診断されました。私にとって、それは大変なショックでした。なぜなら私は、2002年から茂木健一郎氏のもとで脳科学を学んできた脳科学者だったからです。しかし、母親を病院に連れて行くまでに10カ月もかかってしまいました。
脳の専門家だから、母親が変わった振る舞いをするたびに「アルツハイマー病かもしれない」とは予想していました。ですが、この病気にはまだ有効な薬がない。診断されたところで困るだけだと思っていました。それで10カ月もの間、毎日の症状を見てみないフリしたのです。
しかしながら、ひとたび病院に行ってみると、状況は変わりました。病気と実際に向き合ってみると、それは事前の想像とは全然違っていました。病気自体を「治す」ことはできなくても、「やれる」ことはたくさんあることに、私は気が付いていったのです。

アルツハイマー型認知症にできること
病院に行ったら、具体的に脳のどの部位が萎縮し、活動が落ちているかがわかりました。
母親の場合、記憶の中枢である海馬の萎縮が大きかった。
海馬が萎縮すると、既に蓄えていた古い記憶には問題がありませんが、新しいことを覚えることが難しくなります。だから、さっき言ったばかりのことをまた聞くし、やると言っていたことをやらずにおいてしまいます。
それから、その人が得意だったことができなくなってしまいます。私の母親は、今まで手際よくやっていた料理をしようとしなくなっていました。
それはこのように起こります。
おみそ汁を作ろうとして、水をいれた鍋をコンロに置く。そして大根を刻み始める。すると大根を刻んでいる間に、おみそ汁を作ろうとしていたことを忘れてしまうのです。なんのために自分が大根を切っているのかがわからなくなるので、作業を目的通りに遂行することができなくなるのです。
当然、本人は、「私はなにをしようとしていたのだろう」「私はなぜここにいるのだろう」と不安になります。そんな不安は感じたくないから、自分の得意だった作業からも遠ざかってしまうのです。
「目的」を思い出してもらう
母親があまりにも簡単なことで失敗したり、勘違いしたりすると、慣れないうちは、家族も「なんでこんなことができないの?」と思ってしまいました。そのような発言や、まなざしは、すでに十分不安になっている当人を傷つけました。母親は、青白い顔をして、ソファに座ってばかりいるようになりました。
簡単なことが覚えられなくなったり、得意だった作業ができなくなったりしたのは、海馬が萎縮したためです。それをはっきり認識したら、対策がわかりました。
例えば私が、台所で母親の横に立てば良いのです。おみそ汁を作っているという目的を忘れてしまうなら、そのたびに母親に言って、思い出してもらう。母親は、包丁を使う技術を失ったわけではない。ただ「目的を覚えておく」ことができなくなったのです。
実際、「これはなんで切っているんだっけ?」と聞かれるたびに、「おみそ汁のためだよ」と言って、思い出してもらうことを続けたら、母親は、やる気を取り戻してくれました。

「治す」ことはできなくても「やれる」ことはたくさんある
アルツハイマー病は、何十年という時間を掛けて、ゆっくり進行する病気です。一朝一夕に、全ての能力を失ったりはしません。料理をする能力を失ったのではなくて、目的を覚えておくことができないから、しなくなっただけなのです。
そのように細かく、母親の抱えた問題を明らかにしていくことによって、対策がわかり、母親の生活、家族の生活に活気が取り戻されていきました。「治す」ことはできなくても、「やれる」ことはたくさんあったのです。
私は、細かく日常の中で起こった、母親の問題、家族の問題について日記を付け、科学的に分析をしていきました。
もう一つ例を挙げれば、次のような特徴的な症状がありました。
食卓に着いていると、母親が突然、「あれ? ちびちゃんはどこへ行ったの?」と言うのです。
わが家には、小さな子供はいません。しかし、かなり頻繁に、母親は「ちびちゃん」の存在を気にします。
このようなとっぴな発言に、最初は家族もぎょっとしていました。
先に書いたように、海馬は新しい記憶を固定することに使われる重要な組織です。それゆえに海馬が萎縮すると、新しいことは覚えられなくなりますが、昔の記憶には問題がないことが多い。
言い換えれば、アルツハイマー型認知症を持つ人々の中では、「現在」はぼんやりしてしまうけれども、「過去」ははっきりしているのです(アルツハイマー病は進行性の病気なので、いずれは脳全体が萎縮をしてしまいます。しかし、少なくとも海馬が萎縮しただけの初期の時点では、「過去」ははっきりしています)。
古い記憶を忘れていないように見える理由
この症状は、母親にとっては、娘である私が小さかったときの、つまり「ちびちゃん」だったときの記憶が鮮明だということです。それは逆に考えれば、それだけ娘は大事な存在だということを示しているのです。
それに「あの人は、もう帰ったの?」と言うことも多い。「誰?」と聞くと、名前は言いませんが、「人がいたじゃない。もう帰ったの?」と言います。
母親自身が幼かった頃、母親の実家には常に、近所の大人や子供が集まっていたと聞いたことがあります。家族だけで夕飯をとることはほとんどなく、家族以外の人が常にいた、田舎のにぎやかな家でした。
母親の中には、その昔の印象が強く残っていて、現在、母親と父親と私という3人だけの食卓をさびしく感じるのかもしれません。
このように、慣れていなかったら、また、記憶のメカニズムを知らなかったら、ぎょっとしてしまうような振る舞いが、日常的に起こります。しかしよく分析してみれば、理解できることばかりなのです。

「能力」だけがその人を作っているのか?
はじめアルツハイマー型認知症は、母親の人格を変えてしまう、怖い病気だと思っていました。しかし、診断から3年がたった現在は、そういう病気ではないと感じていて、安心して暮らしています。
『脳科学者の母が、認知症になる』(恩蔵絢子著・河出書房新社刊)

当初、母親を病院に連れて行くのに10カ月もかかってしまったのは、できていたことができなくなる、記憶を失っていくと、母親が母親でなくなる気がしていたからです。「母親が母親でなくなってしまうかもしれない」それが私にとっての一番の恐怖でした。
しかし考えてみると、なにかができる/できないということ、つまり「能力」だけが、「その人」を作っているのでしょうか? また、記憶を失ったら、その人は「その人」でなくなってしまうのでしょうか?
アルツハイマー型認知症を母親が患って、私は人間の根本を問うことになりました。「その人らしさとは何なのか」医学では問われることのない脳科学の問題に、私は挑むことになったのです。
恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)
脳科学者
1979年神奈川県生まれ。専門は自意識と感情。2002年、上智大学理工学部物理学科卒業。07年、東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金城学院大学・早稲田大学・日本女子大学で、非常勤講師を務める。

「40代独身は賃貸への入居を断られる」中年独身女性が慌てて分譲マンションを買ったワケ

2022-02-08 13:30:00 | 日記
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一人暮らしの高齢者は年々増えていて、そのうち7割は女性だ。エッセイストの如月サラさんは「40代になって、自分の身元を保証してくれる人はいずれいなくなることに気づいた。誰にも迷惑をかけずにひとりで死ぬことができるのか、今も考え続けている」という――。
※本稿は、如月サラ『父がひとりで死んでいた』(日経BP)の一部を再編集したものです。

私の「緊急連絡先」は一体誰なのか
父が死んでいた真冬から、東京の自宅と実家を往復する以外ほとんど外出しない日々が続いていたけれど、春先からほんの少しずつ得意ジャンルの1つである「旅」に関する取材やリポートの仕事が入り始めた。
あるとき、旅先でSUPヨガの取材をすることになった。SUPとはスタンドアップ・パドルボード(Stand Up Paddleboard)の略称。サーフボードの上に立ち、パドルを使って海や湖などを進むアクティビティのことだ。SUPヨガはこのボードの上で行うヨガのこと。予期せぬ事態が起こる可能性もあるので、体験前に誓約書へのサインや、緊急連絡先の記入などが求められる。
この誓約書の記入の際に手が止まってしまったのだ。私に何かが起こったとき、知らせれば駆けつけてくれる人はもはや誰もいない。施設に入っている母の部屋には携帯電話がおいてあるが、母は既に電話を受けることもかけることもできない。いったい誰の名を、どの連絡先を書けばいいのだろうか。
取材先という思いがけない場所で気づいたことに、驚くほど動揺した。事情を知る取材仲間がそんな私を見て、自分の家族の連絡先をそっと書いてくれた。これからもきっと同じようなことがあるだろう。そのときどうすればいいのだろうか。

40歳を超えた時、初めて賃貸物件の入居を断られた
思い返してみれば、以前にも似たような経験をしていた。それは40歳を超えたときのこと。既に離婚し独身ひとり暮らしだった私は、時住んでいたマンションの隣の敷地に大きな建築物を建てる工事が始まったのをきっかけに、引っ越すことにした。
東京の賃貸マンションは通常、2年ごとに更新料が発生する。家賃2倍もの更新料を払って同じところに住み続けるより、引っ越して気分を変えるほうがいいからと、私は更新のたびに違う場所に転居していた。そのときには既に、東京に出てきて12軒目の家に住んでいたところだった。
転勤を伴う父の仕事の都合で幼い頃から引っ越しが多く、住む場所を変えることに抵抗がないのも影響していると思う。いらないものを捨てて新しい場所に移り住むスタイルが気に入っており、そのときも次に住みたい街で部屋を探し始めた。ところが、申し込みをすると断られてしまったのだ。初めてのことだった。
年金暮らしの両親では「保証人として不十分」
会社員として既に10年以上勤務しており、ある程度の年収もあった。それでも断られた理由を聞くと、「40歳を超えて独身ひとり暮らしの女性であることと、年金暮らしで遠く離れた場所に住む親御さんでは保証人として不十分だから」と告げられた。そして次々と3件もの賃貸物件の所有者に入居を断られた。
「このままもっと年を取ると、さらに部屋を借りるのが難しくなるかもしれない。年金暮らしの親しかいない中年独身の私は、東京で暮らしていけなくなるのではないか」。急に不安になり、分譲の中古マンションを慌てて探し、ローンを組んだ。

同世代の独身の友人たちはどうやって住む場所を確保しているのだろうと思い、聞いてみると、「そういえばきょうだいを保証人にしているなあ」という人が多かった。そうだったのか。身元を保証してくれる兄弟姉妹がいないのは、結構不便そうだと感じた。

ひとりで老いて死ぬことに集まる批判
友人たちに緊急連絡先がなくて困ったと話すと、「互いに緊急連絡先として電話番号を登録しておこう」ということになった。当面の急場はこれでしのげるかもしれないが、私がもっと年を取り、認知能力が落ちて意思決定が難しくなったらどうすればいいのだろうか。早いか遅いかはわからないけれど、いずれ必ず私も死んでしまう。そのときの実家は。ローンの残ったマンションは。一緒に住んでいる猫たちは。
私は自分がひとりきりで老いて死ぬことについて何も考えていなかった。
数年前にとあるインタビューを受け、その記事がYahoo!ニュースに転載されたことがあった。50代独身で、猫と暮らして十分満たされており、今後パートナーも特に必要とは思っていないという私の発言が書いてあるその記事のコメント欄には、「それは結構だけれど、孤独死して周囲の人に迷惑をかけないでくれ」「将来介護保険を使いまくって若い世代に負担をかける気か」という内容がずらりと並んだ。
そのときはコメントにあまりリアリティーを感じていなかったが、父の死とその後のさまざまな手続き、また施設に暮らす母の遠距離介護、そして誰もいなくなってしまった実家の保守や整理などを今、一手に担っているのは私だ。私にはそんなことをしてくれる人はもはやいない。
ひとりで老いて、死んでいくことはそんなに人様に迷惑をかけることなのだろうか。きょうだいも、夫も、子供もおらず生きて、死んでいくのはそんなに罪なのかと考え込むことになった。

誰でもひとり暮らしになる可能性がある
調査によると、日本の全世帯のうち約半分に65歳以上の人がおり、その中でも65歳以上のひとり暮らし世帯は約3割にのぼる。男女の割合は女性のほうが多く、高齢者ひとり暮らし世帯の7割近くを占めることがわかっている。(厚生労働省、2019年国民生活基礎調査より)。ひとり暮らしの人はすべてが独身者というわけではなく、家族と離れて住んでいたり、夫と死に別れたりした人もこの中に入っている。
誰しも将来ひとり暮らしになる可能性があるのだ。
このまま生き延びていくことができれば、いずれ私も高齢者になりこの中に加わることになる。そのときにはもっとひとり暮らしの人の数も割合も増えていることだろう。
最近、スーパーのレジでどう支払っていいかわからず、財布から現金を出したりしまったりを繰り返したのち1万円札を差し出す高齢者がいた。また、空港にバッグを置き忘れて飛行機に乗ってしまい、CAに「降りたらこの番号に電話をして確認してくだい」と何度説明されても理解できない様子の老いた人を見かけた。明日の私の姿だと思う。

誰にも迷惑をかけずにきれいに死ねるか
身の内に修羅を抱えたまま、ほとんど何も話さずじっと窓の外を見つめ続ける母を見舞っていると、生きていくことの意味を考える。私は実家も人生もすべて整理して、誰にも迷惑をかけずきれいに死んでいくことができるのだろうか。大きな問いを抱えたまま、今日も目の前のことに追われてあっという間に1日が暮れてゆく。
「生きているうちは、生きていかなくちゃね」
認知症で入院した当初は自分がそういう状態になってしまったことを嘆き、死にたい死にたいと言っていた母が次第に状況を受け入れ、ぽろりと口にした言葉だ。そう。生きているうちは、生きていかなくちゃね。自分にそう言い聞かせている。
ひとり暮らし高齢者が準備すべきこと
家族がおらず、あるいはさまざまな事情によってひとりで老後を迎えて死ななければならないとなったら早めに準備をしておきましょう。
必要なことには、存命中の安否確認、施設入居や入院の際の身元保証人、財産管理を代行してもらう事務委任契約、認知症などで判断能力が不十分になった場合の後見人を決めておく任意後見契約、死後の届け出や葬儀・納骨の手続き、遺品整理などを任せる死後事務委任契約などがあります。

如月サラ『父がひとりで死んでいた』(日経BP)

これらをひとつひとつ事前に自分自身で誰かに頼んでおくことは難しく、解決法として注目されているのが元気なうちに代行を取り決めておく「生前契約」です。主にNPO法人や財団法人などの民間団体が提供しており、サービスはパッケージになっていますが、基本費用が約100万円からと高額でオプションをつけるとさらに金額が上がります。
また、契約すると、毎年年会費や手数料がかかる場合が多いので、説明会などに足を運んでよく確かめ、周囲の人にも客観的に意見を聞くなどして慎重に検討しましょう。行政書士や弁護士なども生前契約を手がけている場合がありますので、聞いてみるのもいいでしょう。
近年は自治体の支援サービスも広がりつつあり、例えば東京都の外郭団体である東京都防災・建築まちづくりセンターの「あんしん居住制度」では見守りサービス、葬儀の実施、残存家財の片付けを提供しています。ただし、この制度では施設入居や入院の際の身元保証人にはなってもらえません。今後制度拡充が望まれる分野なので常に最新情報を得ておきましょう。


  • 如月 サラ(きさらぎ・さら)
  • エディター、エッセイスト
  • 熊本市出身。大学卒業後、地元のタウン誌の編集に3年間携わり、25歳のとき東京へ。アルバイト生活からいくつかの転職を経て就職した出版社に女性誌の編集者として22年間勤務し、50歳で退社。大学院修士課程に進学し、中年期女性のアイデンティティーについて研究しながらフリーランスとして執筆活動を始める。6匹の猫たちと東京暮らし。

「動脈硬化」を予防する、食事のポイントとは?

2022-02-08 12:00:00 | 日記
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悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞などの原因になるため、日々の食事に気を付けている人は多いと思います。でもコレステロール摂取量より大切なことがあると、ニコークリニック院長の田中裕幸さんは言います。
目次
  1. コレステロールの摂取量に制限はない?
  2. 動脈硬化予防_コレステロール改善にはリノール酸を避けることから
  3. 動脈硬化予防_血管年齢を若返らせる5つの食事ポイント
コレステロールの摂取量に制限はない?

日本では長い間、コレステロールは悪者にされ、スーパーなどには「コレステロールゼロ」などとうたった食品が並んでいます。ところが、2015年から日本でコレステロールの摂取制限がなくなったことをご存じでしたか?
「そもそもコレステロールは食事で取り込まれたもの以外に、糖質からも作られます。コレステロールの摂取が少なければ、肝臓でコレステロールの合成が進み、摂取が多ければ、肝臓での合成が抑えられます」と田中さん。
コレステロール含有量の高いものを食べても、低いものを食べても、血中のコレステロール値はほとんど変わらないという調査結果も出ています。
「以前、テレビの健康番組などで1日のコレステロール摂取量を300mg以下にするよう盛んに言われていましたが、あれはある意味“ウソ”。重要なのは、コレステロールを取る・取らないではなく、食べるものの質なのです」
動脈硬化予防_コレステロール改善にはリノール酸を避けることから
では動脈硬化を防ぐために、食事で何に気を付ければよいのでしょう。田中さんの調査では、食事に含まれる脂肪のうちリノール酸が多いと、LDLコレステロールが上昇し、動脈硬化が進みやすくなることがわかったといいます。
「リノール酸は、肉の脂にも含まれますが、最も多く含まれているのは植物油です。患者さんの食事指導で『魚を増やし、肉と植物油を控えてください』と言うと、ほぼ確実にLDLコレステロールが低下します」と田中さん。リノール酸は、植物油以外にも、マヨネーズやパン、菓子類などに多く含まれるので、好きな人は注意しましょう。
「逆に積極的に取りたいのが、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、エゴマ油といったオメガ3系の脂肪酸です。コレステロールの質がよくなり、血管を若く保て、動脈硬化の改善につながります。『コレステロール改善は食事から、特に油から。コレステロールは制限しなくていい』と覚えておきましょう」
 
動脈硬化予防_血管年齢を若返らせる5つの食事ポイント
ポイント1
調理に使う油は植物油を避ける
リノール酸の摂取が多い食生活を続けていると、血栓ができやすくなり、動脈硬化を促す重大なリスクとなります。加熱調理には、リノール酸の多い植物油を避け、比較的リノール酸の少ないオリーブオイルを使うと、LDLコレステロールを上げることはありません。サラダのドレッシングなど加熱調理しない場合には、オメガ3系のエゴマ油やアマニ油がおすすめです。

ポイント2
パンや菓子類の見えない油に注意する
トランス脂肪酸は、LDLコレステロールを増やして血管をもろくし、過剰摂取すると動脈硬化や心疾患のリスクを高めます。トランス脂肪酸は、揚げ物やパン、お菓子などに多く含まれています。パンや菓子類を買うときは、原材料に植物油脂、マーガリン、ショートニングとあるものは避けましょう。

ポイント3
週2回は魚料理、または刺し身を毎日食べる
マグロ、青魚など油の多い魚を積極的に食べましょう。EPAやDHAの摂取量を増やすことが、血管の若返りにつながります。魚料理を最低でも週2回、または刺し身を毎日8切れ食べることをおすすめします。調理法は生が一番ですが、煮たり蒸したりした場合は、汁ごと落ちた油も食べましょう。

ポイント4
肉類は赤身を選び、脂を控える
牛肉や豚肉の脂身には、リノール酸が多く含まれています。とはいえ、肉は良質なたんぱく源でもあるので、赤身を選ぶなど工夫して食べるようにしましょう。ポイント3で、魚の油はしっかり食べるように伝えましたが、肉の場合は逆です。なるべく脂を落として食べるように心掛けてください。

ポイント5
卵は油を使わずに調理すれば、むしろ食べるべき
女性では卵の摂取によりLDLコレステロールが上昇するという研究結果がありますが、それは卵の調理法が大きく影響していると考えられます。油を使う卵焼きや炒り卵は控え、ゆで卵や生卵で食べましょう。卵は貴重な必須アミノ酸の供給源なので、調理法に気を付け、むしろ積極的に取るべきです。

■教えてくれた人
ニコークリニック院長/循環器専門医
田中裕幸さん

たなか・ひろゆき 1954(昭和29)年生まれ。長崎大学医学部卒業。九州大学医学部皮膚科、久留米大学第三内科(循環器)を経て、医療法人ニコークリニック開業。

塩野義の経口コロナ薬、早ければ来週にも申請へ  安全性情報・供給体制などで競合品と差別化

2022-02-08 11:02:29 | 日記
塩野義製薬の手代木功社長は7日、開発中の新型コロナウイルス感染症に対する経口治療薬S-217622(開発番号)の試験結果の説明会で、臨床第2/3相(P2/3)試験のデータのうち、8日に完了し解析に入るP2bパートの結果が良好な場合、来週から再来週に承認申請を行う可能性があるとの見方を示した。
 さらに手代木社長は「承認申請させていただいた上で、何とか2月末から3月末にかけて供給開始できないかお話させていただいている」と述べ、年度内の供給の実現に向け厚生労働省に相談しているとした。
 同日の説明会では2021年9月に開始したP2/3試験のうち、データ解析が終了したP2aパート(目標症例数69例)で、良好な解析結果を得られたことが発表された。
 手代木社長はP2aパートとは別に、日本人を中心に一部韓国人が含まれる約400人を被験者とするP2bパートが8日に試験が完了予定で、その後データ解析を経てP2aパートと同様に良好な結果が得られれば、条件付き承認申請を試みるとした。上原健城臨床開発部長は申請する際の想定適応症については軽度と中等症患者の見込みで、無症候とわずかな症状はまだデータが十分に集まっていないため、引き続きデータを集積していくとした。
 国内承認済みのコロナ経口治療薬であるMSDの「ラゲブリオ」、近く承認予定のファイザーの「パキロビッドパック」と、自社製品との差別化ポイントについて、手代木社長は▽日本人に飲みやすい比較的小さめの錠剤▽国内で300症例規模の実薬の安全性情報を申請時に持つ▽3月までに国内向けに100万人分の供給体制を構築する―を挙げた。
●政府購入分、グローバルレベルの薬価を
 薬価の希望を問われると、政府購入分についてはグローバルレベルの価格で、将来的には低所得国への供給の観点からインフルエンザ治療薬を少し上回るぐらいの値段が望まれるとした。
 塩野義は同剤をグローバルに展開する予定で、現在米FDA(食品医薬品局)とグローバルP3試験の試験設計について相談している。海外の製薬企業とのパートナーシップについて、澤田拓子取締役副社長は「グローバルを想定してお話しさせてもらっている。供給キャパシティーを持っている会社とパートナリング交渉したい」と述べ、海外での供給能力を持つ社との提携を検討しているとした。
●ウイルス力価、60~80%減少
 同日説明のあったP2aパートは、日本人成人を対象にした無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験で、1日1回、5日間経口投与した際の有効性・安全性を28日間観察した。
 鼻からウイルス検体を採取し生きているウイルスがどの程度いるかを試験管で評価する「ウイルス力価」では、3回投与後の4日目に、実薬群はプラセボと比べウイルス力価が約60~80%減少。陰性になるまでの時間の中央値は、プラセボに対して実薬群が2日短縮した。
 また治療後に入院または入院に準じる療養が必要と判断される患者は、実薬群では認められなかった。服薬による有害事象、副作用ともにほぼ軽度だった。

佳子さま、歌会始の儀で披露した歌に「金木犀」 その意味深な花言葉

2022-02-08 11:00:00 | 日記
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毎月の歌会を含め年に複数回、和歌を披露する皇族にあって、年初の「歌会始の儀」は、皇室と国民の心を結ぶ場として、最も吟味された一首が披露されると言われる。1月18日に開催された歌会始では、秋篠宮佳子さま(27)が詠んだ次の歌が注目を集めた。
〈窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ〉
今回のお題は「窓」。宮内庁の解説によれば、〈秋のある日に部屋の窓を開けると、金木犀の香りが風にのって漂ってきました。甘い香りにふれて嬉しいお気持ちになったことを歌にお詠みになりました〉とのことだが、この歌に込められた“深い意味”を推し量る人は少なくない。
皇室ジャーナリストの渡邊みどり氏が語る。
「金木犀は9月から10月下旬にかけて咲く花で、花言葉は『謙虚』『真実』そして『初恋』。10月といえば姉の眞子さんと小室圭さんがご結婚された時期と重なります。花言葉を鑑みても、眞子さんへの想いが込められたように感じました。激しいバッシングの中で自らの恋を貫き、晴れて結ばれた姉を金木犀に見立て、そんな姉の結婚が、『甘き香りに心がはづむ』体験となったのではないでしょうか」
また、「窓を開けると」には、佳子さま自身の意思を感じるという。
「コロナ禍で外出もままならないなかで、御所の外に思いを馳せたのではないでしょうか。それは日本を離れてニューヨークで新婚生活を送る眞子さんに対するお気持ちもさることながら、どこかで“外に出たい”というご自身の願いが込められているように感じました」(渡邊氏)
佳子さまはこれまで、皇室からの離脱願望が報じられてきた。「自由もない、人権もない。早くこの生活から抜け出したい」。そう信頼できる人物に打ち明けたと週刊文春(2021年10月28日号)が報じている。
歌会始の一首が毎年全国的に報じられることは、佳子さまご自身も理解されていたはず。そのなかで今回の歌を選んだことにどんな意味があるのか。佳子さまが“金木犀”になる日は来るのだろうか。