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64歳元常務が「再就職先」で味わった哀れな末路

2022-02-20 15:30:00 | 日記
下記の記事は東洋経済様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

「お恥ずかしながら、私、この年になって出社拒否になってしまって。だらしないですよね」
こう切りだした岡田さん(仮名)は某大手企業の元常務。63歳で定年となり8カ月後に再就職。これまでのキャリアを買われての就職だったそうだ。

半年で出社拒否になった元常務
定年になったらやることがなくなって、定年うつになるって脅されていたんですが、私の場合は幸い次が決まっていたので大丈夫でした。妻も8カ月ですからギリギリ我慢してくれたんでしょう。再就職先は関連会社です。数年前から積極的に同じ業界からシニア採用をしていましてね。昔の上司が呼んでくれたんです。

受け入れ態勢はきちんとしていました。研修期間もあるし、シニアも戦力として見てくれる。給料は下がりますが、本人の能力次第では70歳までいられるんです。私は気力と仕事の質には自信があったし、今までのキャリアを生かしてがんばろうと張り切っていました。

ところが……半年後に出社拒否です。完全にメンタルをやられてしまったんです。

原因はいろいろあります。期待に応えようとすればするほど空回りしたし、上司ともうまくいかなかった。パワハラみたいなこともあったりで。やっぱり人間関係は大きいですね。家では心配させないように振る舞わなきゃだし、疲れてしまったんです。

あと……せこい話なんですけど、前の会社のときはタクシーも自由に使えたし、周りも私のことをそれなりに扱ってくれました。ところが、再就職先では私はシニア社員の1人でしかない。飲み屋ひとつとっても扱いが変わります。そんなのはわかっていたことだし、大したことじゃないって思っていました。なのに、実際に経験すると結構、プライドが傷つくわけです。私みたいなのを〝塩が抜けない〟って言い方をするらしいです(苦笑)。

私は社外とも人間関係があるし、趣味だってある。タコつぼ人間になっているなんて自覚は皆無でした。でも、実際は長年過ごした組織で、しっかり塩漬けになっていたんです。私を引っ張ってくれた元上司が、いろいろと気にかけてくれるのも情けなくてね。結局、1年もたずに辞めてしまった。周りに迷惑をかけるからそれだけは避けたかったんですが……、情けないですよね。

某大手企業元常務 岡田さん(仮名) 64歳

張り切って再就職したのに〝塩〟が抜けずに退職とは、なんともやるせないお話だ。拙著
『定年後からの孤独入門』
でも詳しく解説しているが、塩漬けは「手あかがついている」と表現されることもある明文化されることのない、暗黙のルールだ。1日の3分の1以上を過ごすルーティンだらけの職場環境が個人に及ぼす影響は想像以上に大きい。
「話し掛ける前に『話し掛けてよろしいでしょうか?』と聞かなくてはいけない」
「上司と廊下で擦れ違うときは直立不動であいさつしなければならない」
「食事は上司より遅めに取り、上司より先に戻ってなければならない」
といった軍隊式ルールや、
「年下には命令口調で話して当たり前」
「部下は上司に報告するのが当たり前」
「雑用は若手がやって当たり前」
といった年功絶対ルールは比較的わかりやすい塩だし、
「暴力的なノルマ」や「異常な長時間労働」などは、ブラックペッパーならぬブラックソルト塩だ。

私は自分の仕事に100%集中することが当たり前だと思っていました。ところが新しい会社では「自分の仕事以外の仕事」をしないと評価されないんです。一生懸命自分の仕事をしてるだけなのに評価が下がる。ワケがわかりません
情報サービス系勤務 相田さん(仮名) 62歳

こういった会社の職場風土の違いに、前職の塩が邪魔をして適応を妨げる場合もある。
いずれにせよ会社の数だけ塩の種類があり、きゅうりの塩漬けなら沸騰したお湯でゆでれば簡単に塩抜きできるが、長年1つの会社で塩漬けされた思考回路はそう簡単に抜けるものではない。忠実に仕事をやってきた人ほど骨の髄まで染み込んだ塩を抜くのにてこずり、解けないパズルに苦悩し、自信喪失する。
組織の最上階にはびこる「塩の化石」
とりわけ運命共同体的な面が強い日本の職場では、会社組織特有の思考パターン=塩を理解し、実践する人ほど重宝され、役職やら権力やらを手に入れることができる。企業の不祥事が発覚したときに明かされる組織の最上階にはびこる教条主義や前例至上主義は、塩が年月をかけて結晶した、いわば「塩の化石」だ。
しかも、職場で偉くなればなるほど「塩の恩恵」を受けるようになる。「役員以上はカード支給」「役員以上は役員専用エレベーターを利用」「役員以上の家族のみ使える会員制宿泊施設」などの特別塩だ。そのうえ、周りがヨイショ、ドッコイショの先回りコミュニケーションをしてくれるので、アウェー耐性は脆弱化する。
新たな職場=完全なアウェーで、わからないことを聞くこともできず知ったかぶりしてしまったり、年下上司に自分からあいさつをすることにも抵抗を感じてしまったり。自分が長年築いてきた経験と自負心と「キャリアを買われての再雇用」という事実が「なめられたくない」という厄介な感情に置き換わり、自分を自分で追い詰めてしまうのだ。
この塩漬け度を測ってみよう。
次の15個の質問に「○」か「×」で答え、終わったら「○」の数を数えてください。

(1)他人からあれこれ指摘されるのが嫌い
(2)つい自分の自慢話をしてしまう
(3)年下に自分からあいさつはあまりしない
(4)部下に任せることができない
(5)成功している同級生や同僚に嫉妬してしまうことがある
(6)タクシー運転手やコンビニ店員にイラつくことがある
(7)妻や子供に命令口調で話してしまいがちだ
(8)近所付き合いがほとんどない
(9)妻に弱音を吐けない
(10)他人の意見や行動につい否定的なことを言ってしまう
(11)人に頭を下げるのが苦手だ
(12)どちらかというとルールに厳格である
(13)人のうわさ話はすべきではないと思う
(14)知ったかぶりをしてるヤツに腹が立つ
(15)結論がない話は嫌いだ

ひがみっぽいおじさんは嫌われる
「塩漬け濃度チェックリスト」は私が行った700人超のインタビューをベースに、質問項目を作成した(ソーシャルスキル、セルフエスティーム、ストレス対処力の知見を生かし、日本の会社組織の基本構造に即した文言で作成)。「○」の数が多いほど塩濃度が高い。
・10個以上の激辛群は、塩抜きに相当の時間と絶え間ない努力が必要になる。塩抜き経験のある先輩社員に、フォローしてもらうのが望ましい。
・5〜9個の辛口群は、時折ストレス発散しながら3カ月ほど辛抱すればなんとかなる
・2〜4個の甘口群は「塩を抜くぞ!」と決意するだけで、次第に抜ける
・2個未満は塩漬けの影響ではなく、ただ単に年を取っただけなので気にすることはない

塩漬けのいちばんの問題はその濃さよりも、自己認識のなさだ。塩漬けに気づきさえすれば、たとえ一時戦線離脱する事態になっても、必ず塩抜きできるので恐れる必要はない。
一方、塩にどっぷり漬かっていることに気づけない人は、年下上司の足を引っ張ったり、周りを否定するだけの人に成り下がったり、時にはよかれと独断で仕事を進めてしまい、取引先とのトラブルに発展したりと、老害になる。長年会社の一員として慣れ親しんだ経験が、セカンドキャリアの足かせになるとは理不尽極まりないのだけど、塩は長い時間かけてじわじわと擦り込まれていくので、簡単には知覚できないのである。
まず驚いたのが、初日に前職の会社の名刺を配ったこと。うちの会社の親会社の人事部長だった人なんです。でも、見かけは気のいいおじちゃん風だったので、歓迎会とかやったりしていたんです。ところが、1週間もしないうちに私たちを見下すようになった。「そんなやり方をやっていたのか」とか、「意識が低すぎる」とかバカにし、ちょっとでも反論すると、「立場をわきまえろ!」って怒鳴られる。さすがの私もへこみました。

美春さん(仮名)45歳

うちのマンションに〇〇会社の元専務がいるんですが、ボランティアでゴミの清掃に毎週、参加してて、初対面の人に必ず「どこの大学? どこに勤めてる?」と聞くんです。ルールにものすごく厳格で、ちょっとでも分別を間違えてると、ゴミの中をあさって犯人を突き止めて、その人の玄関先に返す。トラブルになって管理人が注意したら「ルールを守れない人は共同生活する資格なし」と逆ギレしたらしくて……。 わがマンションの〝正論おじさん〟です

恵さん(仮名)48歳

私、テニスをやってるんですけど、そこにも正論おじさんがいます。東大卒、元商社マンのバリバリエリートで、若い子を見つけると「テニスに向き合う態度がなってない」 とか怒る。部下と勘違いしてるんでしょうか

正子さん(仮名)39歳


「過去の肩書」にしがみつく
少々しんどいエピソードだが、このように塩抜きができないと実に残念な事態が起こる。人間の心は実に複雑で、輝いていた過去と混沌とする未来のギャップに耐えきれず、時として「過去の肩書」にしがみつき心の安寧を得ようとしてしまうのだ。

また、脳の老化は得意分野以外から進む習性があるため「過去の栄光」は最後まで残り続けるという困ったメカニズムも存在する。老化した脳は前頭葉の機能が低下しているので 感情コントロールも苦手だ。
自分より低い属性の人に「俺のことをバカにするな!」と言わんばかりに横柄な態度をとったり、怒鳴りつけることが増えたり、否定されようものならますます意固地になる。
横暴な言動の裏側には、社会的な立場がなくなっていくことへの寂しさと、過去の黄金期への執着が存在する。「俺はそんなにダメじゃない!」と言いたいのだ。
河合 薫 : 健康社会学者・博士、気象予報士

「リバースモーゲージ」借金嫌う日本人の大誤解

2022-02-20 13:30:00 | 日記
下記の記事は東洋経済様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

コロナ禍で今後の家計が不安、でも住宅ローン返済は変わらずやってくる――。コロナ禍によって生じる世帯収入の大幅な減少などを理由に、金融機関が住宅ローン返済に関して柔軟な対応を始めたことは、記憶に新しい。
長期固定金利の「フラット35」を取り扱う独立行政法人・住宅金融支援機構でも、住宅ローンの返済期間延長に対応した件数は、5月から急増している。
たとえ返済期間が延長されたとしても、住宅ローンを借りている世代でいちばん頭を抱えるのは高齢者であろう。非正規雇用者も多い層だ。「もし解雇となったら次に働く先はあるのか」「今後、月何万円もの住宅ローンの返済は現実的なのか」。そんな問題に悩まされている人も、いるのではないだろうか。
日本人は借金を嫌うため、繰り上げ返済などによって1日でも早く、定年までに住宅ローンを返し終わろうとする人が多数派。しかし、定年後も住宅ローンを返し続けている世帯は確実に存在している現実もある。
上記のような悩みを抱えているのであれば、「リバースモーゲージ」の活用を検討するのも1つの手段だ。うまく活用できれば、老後を豊かに暮らせる手段となる。しかし、日本人はリバースモーゲージへの誤った認識から、抵抗感を抱く人も少なくない。
リバースモーゲージとは何なのか?
リバースモーゲージとは、自宅を担保に老後資金の借り入れができる、シニア層向けのローンのことである。自宅は担保に入れるだけなので、本人はそのまま住み続けられる。元本返済は物件売却で得られる資金に限定される「ノンリコース型」のローンだ。
生きている間に資産をキャッシュ化でき、将来の資産価値の下落リスクも負わない、シニア世代にとって理想的な商品である。
リバースモーゲージはローンの一種ではあるものの、一般的なローンとは返済方法が異なる。例えば、住宅ローンも自宅を抵当に入れて融資を受けるが、完済まで毎月元本と利息を返済し続けなければならない。
一方、リバースモーゲージは、生きている間は毎月利息のみの返済となる。元本の返済は、死亡後に担保不動産の売却代金で返済する形。月々の返済が利息のみで負担が少なく、契約後も自宅に住み続けられるのが特徴だ。
もともとアメリカで開発された商品で、自宅の資産価値を活用して年金のように毎月資金をもらい、死後、自宅の売却によって返済する仕組みである。
住宅ローンは毎月元本を返済して徐々にローンが減り(純資産が増え)、ローンを返し終わると家の資産がすべて自分のものになる。それに対して、リバースモーゲージは資産を使って毎月資金をもらい、最後は自分が死んだ際に資産を売却して返済する。
住宅ローンは資産化、リバースモーゲージは資産のキャッシュ化で、ちょうど逆の動きになる。それゆえ、「リバース」と呼ばれているのだ。
一般的には住宅ローンを完済した持ち家が担保対象となるローンだが、リバースモーゲージを使って返済中の住宅ローンを借り換える方法もある。新たに借りたリバースモーゲージで、返済中の住宅ローンを全額返済するのである。
これによって、借り換え以降、元本を返済する必要がなくなるので、毎月10万円近くあった住宅ローンの支払いが、数万円の金利のみで済むようになる。
日本人が誤解するリバースモーゲージ
リバースモーゲージがなかなか日本に浸透しない理由としては、日本人の誤った認識が要因にある。下記はこの制度について相談を受けた際に、よく聞かれる2つの質問だ。
① 1度契約をすると、自分の死後に自宅を遺族に残せないのではないか    最もよくある誤解はこれだ。リバースモーゲージの元金返済の方法を、自宅売却だけだと思っているケースである。
返済方法は売却以外にも2つある。1つは借入人が死亡した際に相続人が現金で一括返済する方法、もう1つは借入人の生存中に繰り上げ返済をする方法だ。
この2つの返済方法を選択した場合には、借入人の死後も自宅を遺族に残すことができる。実は金融機関にとっては、手間暇かけて担保物件の売却で元本回収をするより、相続人が買い取ってくれたり、繰り上げ返済してくれたりするほうがありがたいのだ。
② 元金の返済ができない場合は、残された配偶者は家を出る必要がある?    これも誤解している人が多い。借入人が死亡した場合、配偶者は自宅を出ていかなければいけないと思っている。そのため生活が苦しくても、リバースモーゲージの活用を拒否するケースが出てくる。
契約内容にもよるが、配偶者に引き継げるような契約にしている金融機関は多い。借入人の死亡後に「自宅を売却するから、居住人である配偶者は出ていってください」というリスクは回避することができるのだ。
そのほかにも、リバースモーゲージには「資金使途は住宅購入、建て替え、リフォーム、借り換えなど」「自宅売却で全額返済できなくても、配偶者や相続人に返済義務はない」「借り入れ後、資産価値が下がっても追加の担保提供や元本返済は不要」といった特徴がある。
「夢」だけが詰まった制度ではない!
ここまで聞くと、高齢者にとっては夢のような商品にも聞こえるが、もちろん考慮しなければいけない点もある。考えるべきリスクは3つだ。
まずは「長生きリスク」。金融機関からの融資額は限度があるため、長生きすればするほど、借り入れした資金では生計が成り立たなくなるリスクがある。借入人が死亡するまで毎月金利の支払いは発生するため、総計したら思いがけない金額を払うケースは出てくるかもしれない。
次に「金利上昇リスク」だ。リバースモーゲージの金利は、契約期間中であっても定期的に見直される「変動金利」が採用されている。毎月の返済は利息のみとなるが、将来金利が上昇した場合は、毎月の利息負担は増えてしまうリスクがある。
例えば2000万円を借り入れしていて、金利が1%上昇すると年間20万円(毎月では1万6000円程度)の負担増となる。年金生活のシニアにとっては痛い出費となることは間違いない。
3つ目は「団体信用生命保険(団信)に入れないリスク」だ。住宅ローンであれば、団信への加入が義務づけられており、死亡や高度障害になると保険金で住宅ローンが完済される。リバースモーゲージではそのような保険はないので、注意が必要だ。
最近ではより幅広い物件に対応ができ、リスクを軽減できる仕組みが登場してきている。それが、国の住宅政策を推進する役割を担っている、住宅金融支援機構が取り扱う「リ・バース60」だ。
そもそもリバースモーゲージは、元本の回収を利用者の死後の物件売却によって行うため、将来の資産価値の下落リスクを金融機関が負担しなくてはいけない。このリスクが大きいため、なかなか商品が提供されてこなかった。
だが、リ・バース60では、住宅金融支援機構が保険を提供し、そのリスクをカバーする。これによって民間金融機関は資産価値下落のリスクを負うことなく、リバースモーゲージを提供できるのだ。
国の住宅政策を担う機関がこのように利便性の高い商品を提供する背景には、高齢化社会に向けて国民の幸せな生活を実現したいという政策方針があると考えられる。加えて、健康寿命が延びることによる介護保険への負担を軽減させる狙いもあるだろう。
「悪」と決めつけず合理的な選択を
「リバースモーゲージを利用するのは怖い」という声を発する人の中には、リスクばかりを見て合理的な選択ができていないケースも多い。もし今、コロナ禍において逼迫した状況であるのならば、この制度は資金を得る立派な手段の1つだ。
一時的に利用して苦境を抜け出し、家庭の経済状況を鑑みて繰リ上げ返済をする方法だって検討できる。とくに下記のような方には、リバースモーゲージを「悪」と決めつけるのではなく、正確に商品性を理解して利用を検討してもらいたい。
1. 住宅ローンの残高があって毎月の返済がつらい人
2. 資産価値の高い自宅を保有しているが、貯蓄が少なく生活に困っている人
3. 相続人がいない、または子どもに残す考えがなく、今後の生活を充実させたい人
リバースモーゲージには、よく「老後の住まいを豊かにする」という表現が用いられる。ただ恐怖心にさいなまれるのではなく、自分にはどのような方法が最適なのかを合理的に選択できることが、「豊か」につながるのかもしれない。
中山田 明 : MFS代表取締役CEO

認知機能の維持には高齢期の「体重変化」が少ない方が良い

2022-02-20 12:00:00 | 日記
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高齢者では、体重変化が少ないことが、ベースライン時のBMIにかかわりなく、認知機能の維持にとって有利である可能性を示唆するデータが報告された。米マウントサイナイ・アイカーン医科大学のMichal Schnaider Beeri氏らの研究によるもので、「Alzheimer's & Dementia」に1月20日掲載された。
中年期のBMIの高さが、高齢期に入ってからの認知機能の低下リスクと関連があることは、複数の研究結果として示されている。しかし、高齢期のBMIと認知機能の関連については、中年期と同様の関連を示した研究もあるが、BMIと認知機能は関連がないとする研究や、BMI低値の場合、またはBMIが経年的に低下した場合には、認知機能低下リスクがむしろ高いとする研究報告もある。そこでBeeri氏らは、高齢期に入ってからの体重変化と認知機能低下との関連を検討する研究を行った。
この研究には、米国立加齢研究所(NIA)の資金提供により、同国内のアルツハイマー病センターで登録が行われているレジストリデータが用いられた。解析対象者は、ベースライン時に60歳以上であり認知症と診断されていなかった1万5,977人。ベースライン時の平均年齢は73.5±7.6歳、女性59.2%、BMI27.2±5.0、認知機能を表すMMSEスコア(30点満点で23点以下は認知症が疑われる)は28.4±2.0で、15.8%は軽度認知障害(MCI)に該当していた。
平均5.2±3.1年の追跡で、神経心理学的検査で評価した包括的認知機能は、平均0.16点低下していた。ところが、ベースライン時のBMIに比べて追跡終了時のBMIが5%以上増加した群では0.26点とより大きく低下し、またBMIが5%以上低下した群でも0.27点低下していた。
BMIの変化が5%未満の群に比較して、BMIが5%以上増加した群は62%、BMIが5%以上低下した群は64%速いスピードで、認知機能が低下していたと計算された。また、追跡期間中のBMIの最大値と最小値の差で検討した結果も同様に、変化が大きい群では認知機能の低下幅が大きかった。
既知のリスク因子〔年齢、性別、人種/民族、教育歴、糖尿病、アルツハイマー病のリスクに関連する遺伝子(ApoE4)、処方薬数(併存疾患数)など〕を調整後も、BMIの変化が大きい群ほど認知機能低下速度が速いという有意な関連が保たれていた。また、ベースライン時のBMIで層別化して解析した結果も同様だった。
これらのデータを基にBeeri氏は、「高齢になってからはBMIが安定していることが、認知機能に対して保護的に働く可能性がある。高齢者のBMIを毎年評価することで、認知機能低下の高リスク者を抽出し、早期介入に結び付けられるのではないか」と述べている。また同氏は、「今後はBMIの変化が、どのように脳の健康に影響を及ぼすのかを明らかにする必要がある」としている。
この研究報告に関連して、米ラッシュ・アルツハイマー病センターのAna Capuano氏は、「死後の解剖所見で認められる脳のアミロイド斑の沈着も、生前のBMIの不安定性と関係していることが示唆されている」と述べている。アミロイド斑は認知症の最も一般的なタイプである、アルツハイマー病で特徴的な所見だ。
「このような脳の病理的な変化が、どの段階からスタートするのかは不明だ。しかし、それがかなり長いプロセスであることは分かっている。経年的なBMIの変化が認められる場合、医師はその人の認知機能を評価し、生活習慣の改善を促すべきかもしれない」とCapuano氏は述べている。また同氏は認知機能低下を抑制する生活習慣として、「健康的な食事を取り、運動を継続することは、脳を含む全身にとって良いことだ」とも語っている。
[HealthDay News 2022年1月25日]

学習院より東大で学びたい…悠仁さまの進学報道に宮内庁が異例のクレームをつけた意味

2022-02-20 11:00:00 | 日記
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小室圭さんの2度目の司法試験が迫っている
春は近い。だが、秋篠宮家の人々には、「春は名のみの風の寒さや」(早春賦)、そう感じる時期がまだまだ続きそうである。
写真=時事通信フォト
学習院より東大で学びたい…悠仁さまの進学報道に宮内庁が異例のクレームをつけた意味

ニューヨークにいる小室眞子さんは、夫・圭さんの2度目の司法試験が2月22と23日に迫る。
仕事は忙しく、休日は眞子さんと一緒に市内散歩を楽しんでいるから、勉強に身が入っていない、合格はかなり難しいのではという見方が主流だと、週刊誌が報道している。
合否が分かるのは4月になるそうだ。もしまた不合格だったら、今いる法律事務所を辞めざるを得なくなるかもしれない。2人の生活はどうなるのか?
しかし、そんな心配は無用かもしれない。眞子さんが昨年のクリスマスに元駐日大使のキャロライン・ケネディさんを訪ねたことがメディアで報じられた。メトロポリタン美術館とのつながりが強いケネディさんに、就職を頼みに行ったのではないかといわれた。
真偽のほどは分からないが、それに続いて、眞子さんにとってありがたい動きが日本であったと、女性セブン(2月17・24日号)や週刊文春(2月10日号)などが報じている。

NY総領事が着任前に異例の接見
女性セブンによれば、1月下旬、秋篠宮家の応接間に恰幅のいい男性が招き入れられたという。彼は新しいニューヨーク総領事に任じられた森美樹夫氏で、東大法学部から外務省に入省して、主にアフリカや開発途上国を担当してきた。
秋篠宮は、2007年に眞子さんを伴ってマダガスカルを旅行したり、2012年にウガンダを訪問したりしているが、そうした公務を通じて森氏と面識ができたようだ。
だが、アフリカ畑の彼がニューヨークの総領事になったのも、総領事が着任前に皇族に接見することも異例だという。
「接見が宮内庁と外務省のどちらの発案で実現したものかはわかりませんが、ニューヨークで暮らす眞子さんを思って、何かと気にかけてほしいという秋篠宮さまの直談判の気持ちがあったのではないでしょうか」(外務省関係者)
森氏は週刊文春の取材に対して、「アフリカ部長をやっていたときにお世話になった。昔からお世話になっていたので、今度(NYに)行きますということでご挨拶に行っただけです」と答え、面識があることは認めている。
ニューヨーク総領事の主な仕事は、「現地の日本人コミュニティと上手く付き合うこと」だという。森氏の前任者も、眞子さんの渡米後に、小室圭さんと面会しているそうだ。
ニューヨークの治安は、コロナ禍でさらに悪化しているといわれる。警護もつけずに外出している眞子さん夫妻に関しての報道を見るたび、秋篠宮夫妻は心配しているに違いない。
気心が知れた総領事がいれば、警備のことばかりではなく、眞子さん夫妻の暮らしぶりも逐次知ることができるはずだ。
次受かれば、彼を見るメディアの評価も変わる
女性セブンは、以前、日本で小室圭さんが勤めていた法律事務所の奥野善彦氏が、彼の留学生活の資金援助をしてくれていた。現在勤めているニューヨークの法律事務所も、奥野氏のコネクションで入社できたと報じている。
彼がフォーダム大学に入学するときも、秋篠宮眞子さんのフィアンセという立場を利用し、授業料を全額免除され、3年間履修しないと修了できないコースなのに2年で卒業している。さらに、就職先に困っても、伝手を頼って大手の法律事務所に入ったりと、常に彼は皇室を利用し、誰かに助けられてここまで来ている、甘えているのではないかと、多くのメディアが批判している。
しかし、この世知辛い時代に、皇室の人間と結婚するからといって、多くの人が、おカネを貸してくれたり、就職を世話したりしてくれるものではない。小室圭という人間が、世渡りは上手だが、能力も誠意もない口先だけの男だったら、これほど多くの人たちが、彼を助けてくれるはずがないのではないか。
彼には、われわれには分からない、どこか秀でたところがあるに違いない。次の司法試験に受かれば、彼を見るメディアの評価も変わるのではないか。

“最愛の姉の味方であり続ける”佳子さま
ところで、眞子さんが結婚して皇籍離脱してから、週刊誌の呼び方が、「眞子さま」から「眞子さん」へと変わった。
姉の敬称の変化を見ながら妹の佳子さんは、自分が「さま」から「さん」に変わるまでには、まだ多くの深くて長い川がある、そうため息をついているかもしれない。
佳子さんは姉の眞子さんを心から慕い、裏表なく支え、結婚を祝福した。
佳子さんが眞子さんを今でも思っていることを象徴するようなシーンがあると、週刊文春(2月3日号)が報じている。
1月18日、宮殿・松の間で開かれた「歌会始」に出席した佳子さんは、「繊細な刺繍が施されたエメラルドブルーのローブ・モンタント姿。頭上のカチューシャのリボンにも、レースがあしらわれている」(文春)。カチューシャをデザインした帽子デザイナーの平田欧子さんは、佳子さんは「眞子さんが以前着けていたカチューシャのように、レースを使ったデザインにしてほしい」とオーダーしたという。
昨年11月に眞子さんから引き継いだ公務に臨むときも、眞子さんから譲り受けたグリーンのスーツを着ていた。
「それはまるで、“最愛の姉の味方であり続ける”という宣言のようだった」(同)
だが、そんな佳子さんの将来を大きく左右する事態が出来しているのだ。
「皇室を出る」という望みが断たれるかもしれない
今後の皇室のあり方を検討する有識者会議が、安定的な皇位継承を行うために、女性皇族が結婚後も皇室に残るという報告書を提出したのだ。
報告書にはそのほかに「旧宮家の男系男子を養子に迎える」という案があるのだが、先日行われたNHKの世論調査では、「女性皇族が結婚後に皇室に残る」という案には65%が賛成し、反対は18%しかなかったと週刊新潮(1月27日号)が報じている。
ちなみに、「男系男子を養子に」は、賛成が41%、反対が37%と拮抗
きっこう
しているそうだ。
これが国会で承認されれば、佳子さんが願っているといわれる、「皇室を出る」という望みが断たれることになる。
元皇室担当記者で成城大学の森暢平教授は、佳子さんが昨年10月10日に、日本ガールスカウト運動100周年を祝う「国際ガールズメッセ」の式典にオンラインで参加し、こういう内容のビデオメッセージを寄せたとサンデー毎日(2月6日号)に書いている。
「世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数で、日本は156カ国中120位にとどまりました。この現状はとても残念なことですが、日本においてもジェンダー平等をめぐり努力を重ねている方々が多くいらっしゃいます。今後、ジェンダー平等が達成され、誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになることを、自らの可能性を最大限、生かす道を選べるようになることを、そしてそれが当たり前の社会になることを切に願います」


憲法の矛盾は生前退位と結婚問題で明確になった
国民の間では、女性天皇、女系天皇の是非が議論されていた時期である。自分の弟が天皇になることが確実になっているのに、これは、並々ならぬ覚悟をもった勇気ある発言である。
ネットではすぐに、「政治的な発言ではないか」という非難があったという。保守主義者からの反発もあったそうだ。
「そうした人々から見ると、伝統を体現すべき皇族が、ジェンダー平等という近代の価値観をもとにした発言をすること自体が『許せない』となるのだろう」(森教授)
しかし、男女平等、共同参画社会の実現は、一部を除いては、どの国も目指すべきグローバルで至極当然の考え方である。
日本国憲法4条にある「天皇は……国政に関与する機能を有しない」という条文は、森教授がいうように、「一定の時期までは天皇制を封じ込める役割を果たした。しかし、今は逆に、天皇・皇族の人間的なあり方や人権を奪う規定となってしまった。
憲法の矛盾は、平成の天皇(現在の上皇さま)が退位の自由を求めた意思表明、そして、眞子さんの婚姻の自由の権利行使で、明確になった」と、私も考える。
天皇も皇族も意見や意思を持った一個の人間である。それを制限される現状をこそ見直されるべきであるはずなのに、いまだに「天皇は男系男子に限る」として女性を排除するなど、現代人の感覚からズレているというしかない。
皇族の歴史上初のジャンヌ・ダルクかもしれない
眞子さんは黙って自分の意思を貫く女性であった。佳子さんは、発言もし、実行力も伴った、皇族の歴史の中で初めて出てきたジャンヌ・ダルクかもしれない。
しかし、佳子さんに残された時間は少ない。女性皇族が結婚しても皇室に残るという案が国会で了承されないうちに、彼女をここから連れ出してくれる結婚相手を見つけなくてはいけない。
「普通の男性は皇族相手だと腰が引けてしまいます。小室さんのような鋼のメンタルの持ち主でなければ難しそうです」(辛酸なめ子=週刊新潮1月27日号)という見方もあるが、私はそうではないと考える。
佳子さんのように自分の意見を明確に持つ素敵な女性を結婚相手にしたいと思う男性は、少なからずいるはずである。そんなナイトが現れて、“囚われのプリンセス”を連れ出し、2人だけで暮らす日が近いうちに必ず来る。

“進学先報道”に宮内庁が異例のクレーム
さて、次世代で唯一の“皇位継承者”である悠仁さんも、この春は大きな変化のときである。
近々、悠仁さんの進学する高校が発表される。週刊文春はかなり前から、筑波大学附属高校に決まったと報じていた。
だがこうした報道に宮内庁が異例とも思えるクレームをつけたのだ。1月24日に文書で、「一般論として、受験期を迎えている未成年者の進学のことを憶測に基づいて毎週のように報道するのは、メディアの姿勢としていかがなものか」と発表したのである。
週刊文春や週刊新潮をはじめ、さまざまな週刊誌はこう報道している。悠仁さんが通っているお茶の水女子大附属中学と筑波附属高校は2017年に「提携校進学制度」を結んでいるが、それは期間限定の制度で、悠仁さんを入学させるために特別につくられたのではないかというものだ。そうした報じられ方が気に障ったのだろうか。
女性セブンはこれには前段があると見ている。1月21日に秋篠宮の側近である加地隆治皇嗣職大夫の定例会見で、記者が進学報道について見解を求めたという。
だが大夫は、回答を避けて質問を持ち帰ったそうだ。持ち帰った先は秋篠宮夫妻のところで、「ご夫妻のご意向が反映されている文書と考えるべきでしょう」(宮内庁関係者)
さらに28日の定例会見では、佳子さんの結婚にまつわる報道にも、皇嗣職大夫が「遺憾である」といったという。
「一定の基準を設ける」が今回の苦言につながったのか
秋篠宮は、昨年11月の誕生日会見で、眞子さんの結婚をめぐる週刊誌報道について、「作り話が掲載されていることもありますが、一方で傾聴すべき意見も載っており、すべてを否定する気にはなれません」と述べた。
間違った記事への対応については「一定の基準を設けて、それを超えた時には反論するとか、そういう基準づくりをしていく必要があると思います」とし、「宮内庁とも相談しながら考えていくことは必要」だと発言していた。
その秋篠宮発言について宮内庁も、情報発信のあり方を研究していくとコメントしたが、それが今回の発言になったのだろうか。
佳子さんの結婚問題は別として、将来天皇になる悠仁さんの高校進学について、あれこれ報じられるのは致し方ないのではないか。悠仁さんが学習院高等科ではなく、どこの高校を選ぶのか、大学はどうするのかは国民的な関心事である。
あくまでも週刊文春によればだが、お茶の水中学の秋篠宮に近い保護者の話として、「秋篠宮ご夫妻が東大進学を望んでおられる」「東大ヘは推薦で入学するという青写真を描いておられる」と報じている。
特に母親の紀子さんが熱心で、紀子さん自身も東大と縁が深い。紀子さんの父、故川嶋辰彦氏は東大経済部から大学院に進んでいるし、弟も東大大学院で獣医学の博士号を取得している。
悠仁さんはトンボなどの昆虫に関心を持っているといわれ、東大農学部には応用昆虫学や昆虫遺伝学の研究室もあるそうだ。


帝王学の基本が「民の声を聞く」ことであるなら…
秋篠宮夫妻は、皇室の人間だから、特別な制度や推薦を使ってやすやすと有名校へ入れるといわれるのが嫌なのかもしれないが、私は、そんなことを気にする必要などないと思う。
中にはこういう声もあると週刊文春(1月27日号)が報じている。
「悠仁さまは将来、天皇になられるお方。ですが、筑附のような進学校では、日ごろの勉強に割かれる時間も多くなるでしょう。東大を目指すとなれば尚更です。そうなれば、天皇になるための“帝王教育”にまで手が回らなくなるのではないかと、心配する声が挙がっているのです」(宮内庁関係者)
宮内庁の中には、悠仁さんの教育のためにしかるべきお方を呼ぶべきではないかという声もあるというが、秋篠宮は「そういうのが良いとは限らない」と否定的だという。
天皇家の歴史や歴代天皇たちの遺徳を知るのも大事だろうが、帝王学の基本は「民の声を聞く」ことであると、私は考える。そのためには、ある種閉ざされた学習院ではなく、筑波大学附属や東大で学ぶほうが、悠仁さんにとっていいのではないだろうか。
4月には総工費約33億円といわれる秋篠宮邸の改修拡張工事が終わって、秋篠宮家が引っ越すといわれている。その頃には、小室圭さんの司法試験の合否が判明して再び大きな騒ぎになるかもしれない。
秋篠宮家にゆったりと暖かい春が訪れるのは、少し先になりそうである。

  • 元木 昌彦(もとき・まさひこ)
  • ジャーナリスト
  • 1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。


ウォーキングは量より質! インターバル速歩の効果を体感しよう

2022-02-20 08:30:00 | 日記
下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

ウォーキングに適度の負荷をかけることによって、脂肪燃焼や筋力アップ、血圧や血糖値の改善などの効果をもたらし、これまでのウォーキングの常識を変えたと言われる「インターバル速歩」。今回は、その提唱者である信州大学学術研究院医学系・特任教授の能勢博さんに、実際にインターバル速歩に取り組む際のコツを聞いていく。押さえておくべき基本を確認し、ウォーキングに出かけよう。
『万病を防ぐ! 最強のウォーキング』 特集の内容

インターバル速歩の基本は、「早歩き」と「普通歩き」の繰り返し
3分間の早歩きと3分間の普通歩きを交互に繰り返す「インターバル速歩」は、運動の「量」より「質」を上げるウォーキング法だ。加齢とともに落ちる体力(筋力・持久力)を高めるだけでなく、体重・体脂肪率を減らし、生活習慣病や認知機能、膝関節の痛み、骨密度、うつ傾向など、さまざまな不調を改善する効果が期待できる。
その効果を示すデータを詳しく紹介した前回に続き、今回は、インターバル速歩の具体的な実践法を解説しよう。教えてくれるのは、インターバル速歩の提唱者である信州大学学術研究院医学系・特任教授の能勢博さん。読者の皆さんの中には既にインターバル速歩に取り組んでいるという方もいるかもしれないが、大事なコツを取りこぼさないよう、今一度基本を見直しておこう。
インターバル速歩の基本的な進め方は以下の通り。「普通歩き3分」と「早歩き3分」を1セットとし、1日5セット(計30分)以上を週4日、1週間あたり計120分行うというのが基本的なメニューだ。
最大のポイントは、早歩きのときはダラダラ歩かず強度を上げること。「ややきついと感じて軽く息が弾む、汗ばむ程度の早歩きを3分続けましょう」と能勢さんは話す。
この、「3分おき」という切り替えのタイミングには理由がある。
「ややきついと感じる早歩きをしていると、大抵の人は2分くらいで疲れてきて『そろそろやめたい』と思ってしまいます。でも、あと1分で終わると思えば頑張れますよね。これを5分に増やしてしまうと、よほど明確な目的でもない限り、多くの人はつらくて続きません。だから3分をお勧めするわけです」(能勢さん)
反対に、早歩きを3分続けても疲れを感じない場合は、運動負荷が足りていない可能性がある。その場合は、スピードが不十分になっていないか、大股歩き(下記参照)を忘れていないかなど、自分の歩き方をチェックする必要がある。
早歩きと普通歩きを合わせて、週120分になるように行うのが基本だが、「モチベーションが高く、体力もある人なら、早歩きだけでトータル週60分のウォーキングとしても構いません。1週間のうち4日も歩く時間が確保できない人は、週末にまとめて行っても大丈夫です」と能勢さんはアドバイスする。
かかとから着地するように、大股で歩く
運動強度をしっかり上げるために、歩き方のポイントも押さえておこう。重要なのは、早歩きのときは普段より歩幅を広くし、大股で歩くことだ。そうすれば、下半身の筋肉をしっかり使うことができる。1歩あたりの移動距離も大きくなるので、自然と歩行速度も上がる。背筋は伸ばし、視線は25mほど先に向け、肘は直角に曲げて後ろにしっかり引き、かかとから着地しよう。
「大股で歩くのは、下半身の筋肉をできるだけ多く運動に参加させるためです。大股を意識して歩けば、体全体の約60%にあたる下半身の筋肉、特に太ももの筋肉をたくさん使うことができ、運動強度が高まります」(能勢さん)
「かかと着地」を意識するのも、歩いているうちに、つい歩幅が狭くなってしまうことを防ぐためだ。「つま先から着地するような歩き方ではどうしても歩幅が狭くなってしまいますが、かかとから着地するよう意識すれば、自然に大股になります」(能勢さん)