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こんな人はワクチン3回目接種を焦らなくていい オミクロン株対策の不安を専門医がズバリ

2022-02-06 16:34:33 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

自衛隊によるコロナワクチン3回目の大規模接種は、先月31日から東京でスタート。大阪では今月7日から始まる。自治体での3回目接種も少しずつ広がっているが、変異株オミクロンの波は強くて速いため、神奈川は医師の診断なしに自分で検査して判断する「自主療養」を打ち出した。テンヤワンヤのこの事態、3回目接種や自主(自宅)療養について、どう対応すればいいか。

 ◇ ◇ ◇

 東京の大規模接種の予約は、31日に受け付けた今月7日からの1週間分が15分で埋まった。その前回の予約は9分で“打ち止め”だ。関心の高さがうかがえるが、自治体での接種は必ずしもそうではない。


 東京・港区に住む40代の男性は先月28日に3回目接種のクーポンが届いたという。

「封筒のチラシには、2回目からの接種間隔が8カ月以上と書かれていました。そうすると、私の2回目は昨年8月なので3回目は4月から。でも、『クーポンの到着がやけに早い』と不思議に思って区のHPを見ると、高齢者も64歳以下も『2回目から6カ月以上』に短縮されていたのです。区に確認すると、『HPの通り6カ月以上なら予約できます』と。3回目接種の間隔を巡る国の方針転換で、印刷の変更ができなかったようです。で、2月の予約を期待して予約サイトを見ると、ファイザーはすでに2月半ばまでほぼいっぱい。モデルナは7日から予約できる施設があり、より早く受けられるモデルナを選びました」

 国のドタバタでクーポンの印字が「8カ月間隔」のまま届くケースは少なくない。「6カ月」に短縮した広島市もそうで、市への問い合わせが相次いでいるという。この点については、40代男性のように確認が重要。問題は、それができない高齢者だ。仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏が言う。


「オミクロン株の感染で重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患がある人、そしてワクチン未接種の人です。高齢者の中には、HPを見るのが難しい方もいますから、身の回りに高齢者がいれば、接種の情報を教えてあげること。3回目接種は、高齢者と基礎疾患がある人を優先するのが無難です」

 では、健康な64歳以下はどうか。ほかの点も含めて西村氏に詳しく聞いた。

「基礎疾患のない64歳以下の方が2回接種済みなら、私は東京や大阪の大規模接種の予約に必死になるほど焦らなくていいと思います。それぞれの自治体でワクチン接種の準備が整ったときに接種すればいいでしょう」

■先行する沖縄で98%が無症状・軽傷の事実

 沖縄では、オミクロン株が先行して拡大。先月19日時点の療養者数1万1427人のうち、97.9%は「無症状・軽症」だ。こんなデータも、“ワクチン狂騒曲”に踊らされなくていい根拠のひとつだという。


「入院している方々は、高齢者と基礎疾患がある人がほとんどで、オミクロン株による肺炎の治療というより、悪化した持病の治療と管理が中心になることが多いですが、もちろん肺炎がある『中等症Ⅰ』や酸素投与が必要な『中等症Ⅱ』で入院される方もいます。ですから、高リスクの人は3回目の接種が無難です。でも、そうでない人はそこまで焦らなくていいと思います」

 それでも全国の自治体は、拡大するオミクロン株の防御策として、3回目接種の準備を急ぐ。クーポンが配られた自治体では、予約がファイザー製に集中し、モデルナ製に余裕があるケースが多い。この場合は?

「どちらを3回目に接種するにしても、感染そのものはなかなか防げません。インフルエンザのワクチンと同じで、もっとも期待されるのはあくまでも重症化予防。事実、3回目接種の中にも感染者がいます。もうひとつ、オミクロン株の感染スピードを考えると、3回目接種が全国に行き渡る前に感染がピークアウトする可能性が高いでしょう。そうすると、3回目接種は、オミクロン対策というより、次に予想される変異株対策の意味合いが強くなる。接種可能な人は、その目的で接種するといい。種類はどちらでも構いません」広告

ファイザー2回+3回目モデルナの抗体は30倍
ファイザー製を待つならモデルナ製を早く(C)ロイター
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 各地の予約状況でファイザー製に押され気味のモデルナ製を巡っては、こんなデータもある。

 米国で3回目に接種したワクチンの15日後の中和抗体価を、接種前と比較したもの。体内にはさまざまな抗体があり、ウイルスを直接攻撃する抗体が中和抗体で、それが血液中に含まれる数値が中和抗体価だ。

 表の通り7つすべての組み合わせで3回目の接種前より中和抗体価が上昇。とりわけ2回目までと異なる種類のワクチンを3回目に接種する方が上昇度が明らかに高い。2回目までファイザー製の人がモデルナ製にすると31.7倍、同アストラゼネカ製の人がモデルナ製だと27.2倍だ。

 この点を踏まえると、2回目までファイザー製やアストラゼネカ製だった人たちは、モデルナ製を接種するのがベターだろう。しかも、モデルナ製の方が予約に余裕があり、より早く接種できるのも合理的だ。

 それでもファイザー製に予約が集まるのは、モデルナ製の副反応やワクチンの種類を変える交互接種が心配されるのかもしれない。

 ファイザー製の副反応は、発熱や倦怠感など主なものは1、2回目と同程度。脇の下の痛みやリンパ節の腫れもあるが、1~3日で治るという。モデルナ製は、接種量が2回目までの半分で、その分副反応は2回目より少ないとされる。ただ、もともとの量はファイザー製より多く、2回目までの半分でもファイザー製と大差ない。交互接種は、「海外で安全性も確かめられている」というから、いずれにしても過剰に心配する必要はないだろう。
隔離部屋は廊下側の扉を風上にして風を流す
感染者の部屋は外に向けて扇風機を(提供写真)
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 もうひとつ、オミクロン株対策で気になるのが、自宅療養だ。オミクロン株は肺炎のない軽症が多く、神奈川は抗原検査キットなどで陽性が判明した人のうち、49歳以下で基礎疾患がない軽症者は医師の診断を受けずにセルフチェックで療養する自主療養をスタート。東京も、自宅療養者のうち50歳未満で基礎疾患がなければ、同様の仕組みを導入している。

 たとえば、夫婦のいずれかが感染し、健康な人と同居しながら自宅療養するとき、どんな点に注意すればいいか。

「大切なのは、感染者を一つの部屋で隔離し、健康な人は別の部屋やリビングなどで生活することですが、部屋分けをする前に空気の流れは確認しておくことです」

 たとえば、台所のレンジフードをオンにして、リビングの窓を1カ所開けると、その窓からレンジフードに向けて風が流れる。感染者の部屋での風の流れを、隔離する前にチェックするのだ。

「調べるには、電池式の簡易加湿器を使って吹き出す水蒸気の流れを追うと便利です。外に面する窓を開けた状態で廊下側の窓を開けると、水蒸気がどうなるか。逆に外の窓を閉めて、廊下側の窓を開けると、どうなるか。感染者がトイレや入浴などで部屋を出たり、食事の受け渡しをしたりするときは、必ず廊下側の扉が風上になる状態にするのです」

 もし廊下側が風下になると、感染者がいる部屋の換気が十分でなかった場合、そこに充満したウイルスが、扉を開けた瞬間、流れ出る。

 対角線に窓が設置されていて、両方の窓を開ければ、そこに風の通り道ができる。問題は窓が1つ、あるいは2つでも角の近くなどの場合だ。そんなケースでは、1つの窓を開けて、廊下側の扉から窓に向けて扇風機を置いて風の流れをつくればいいだろう。

「感染者がトイレなどに行くときは、必ずマスクをして部屋を出てもらうことです」

 手洗いもいいが、それ以上に「感染者がマスクをすることやエアロゾル対策としての換気が大切」だという。

 オミクロン株のピークアウトまでもう少しの辛抱。慌てず、騒がず、乗り越えよう。

“人を殺して死のうと思った”事件続発、「孤立を防げ」の連呼が逆に危険な理由

2022-02-06 15:30:00 | 日記
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少年が通っていた高校のコメントは「模倣犯」を生みやすい!?
東京大学前の歩道で高校生の男女と男性の3人が刃物で切りつけられた事件で、逮捕された17歳少年が通っている進学校の対応が称賛されている。
事件の翌日、「保護者・学校関係者の皆さんにご心配をおかけしたことについて、学校としてお詫びをします」というコメントを出すとともに、「勉学だけが学校生活のすべてではないというメッセージ」をコロナ禍で生徒たちに、しっかりと届けることができなかったと反省の弁まで述べたのだ。
これを受けて、ネットやSNS上で「学校側として言える最善のコメント」「危機管理体制がしっかりしている」などとベタ褒めされている。


仕事柄、多くの学校の危機管理に関わってきた経験がある筆者もこれにはまったく同感だ。誰に対して、何について謝罪をしているのかということも明確だし、反省から再発防止まで、紋切り型のコピペ文章ではなく自分たちの言葉でしっかりとまとめられている。
ただ、「学校の危機管理」ということをちょっと脇に置いて、「模倣犯を出さない」という視点から見ると、この高校の出したコメントはやや問題がある。次のように「言ってはいけないこと」まで言及してしまっているからだ。
 <『密』をつくるなという社会風潮のなかで、個々の生徒が分断され、そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません。今回の事件も、事件に関わった本校生徒の身勝手な言動は、孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされたものと思われます。>
「これのどこが悪い!教育者らしい的確な分析ではないか!」というお叱りを受けるかもしれないが、この手の事件が起きた際、「孤立によって引き起こされた」などと原因を推測したり、「孤立を防げ」などと声高に叫ぶことは、少年と同じような心理状態に陥っている人にかえって悪影響を及ぼす恐れがあるのだ。
見ず知らずの他人を傷つけているので「少年による刺傷事件」だと勘違いしている人も多いが、今回の少年がやったことは「拡大自殺」と呼ばれる自殺の形態のひとつだからだ。
なぜ原因を推測で言ってはいけないのか
メディアでもちょこちょこ報じられるようになったのでご存じの方も多いだろうが、「拡大自殺」というのは、人生に絶望したり、社会に憎悪を抱いたりした人が、無関係の人を大勢巻き込む形で自殺を図ることだ。昨年10月の京王線刺傷事件や、年末の大阪で24人が犠牲になったクリニック放火事件もこの「拡大自殺」だと言われている。
と聞くと、「やはり日本でも格差が広がって社会が分断されているからだ」と感じる人もいるだろうが、これは近年になって急にあらわれた現象ではない。
古くは昭和13年に、岡山県の山村で男が親族や近隣住民を次々と猟銃で殺害し、最後に自殺をした「津山30人殺し」なども、凶行前に遺書を準備していたことから「拡大自殺」だったと言われている。これ以降も、「死にたい!」と叫びながら、見ず知らずの人を切りつけるような「拡大自殺」事件は定期的に発生している。今回、事件を起こした17歳少年もその系譜である可能性が高い。「人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」と言っているからだ。


さて、では今回の事件が「拡大自殺」だったとしたら、なぜ「孤立感にさいなまれて引き起こした」みたいに、原因を推測で言ってはいけないのか。
WHO(世界保健機関)の「自殺対策を推進するために メディア関係者に知ってもらいたい 基礎知識 2017年最新版」から引用しよう。
「有名人の死を報道する上で自殺の原因がすぐにはわからない場合は注意が必要である。有名人の死として考えられる原因を、メディアが不確かな情報に基づいて推測することで悪影響を及ぼす可能性がある」
どんな悪影響かというと「影響を受けやすい人による模倣」、つまりは後追い自殺だ。
例えば、有名人が自殺してメディアが「恋人に別れを告げられて絶望した」「育児ノイローゼが引き起こした」などと原因を憶測で報じてしまうと、その有名人のファンで、なおかつ失恋したり育児のノイローゼになっていたりする人は影響を受けて、亡くなった有名人と自分を重ねて、同じ行動に走ってしまうケースがあるのだ。


実際に、いのち支える自殺対策推進センターによれば昨年、2人の著名人が自殺してから10日間程度、自殺者数が急増しているという。特に衝撃的なのが次の分析だ。
「自殺日を含めた10日間で、約200人が女性俳優の自殺・自殺報道の影響を受けて亡くなった可能性がある」(厚生労働省 著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い 令和3年12月19日)
「拡大自殺の後追い」が起こる可能性
さて、ここまで言えば、なぜ、今回の少年が東大前で他人を切りつけた原因を「孤立感にさいなまれて引き起こした」などと推測で語ることを避けるべきなのか、ご理解いただけたのではないか。
今回の少年がやったことは「拡大自殺」という自殺の一種なので、「模倣」や「後追い」を防ぐためには情報発信には細心の注意を払わなくてはいけない。有名人の自殺のようにセンセーショナルに報道をしてさまざまな憶測が飛び交うようであれば、当然「影響を受けやすい人による模倣」が引き起こされてしまうからだ。
例えば、今回のような事件でマスコミの“動機予想合戦”が繰り広げられて、「孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされた」というストーリーが社会に広まったらどんなことが起きるか。


まず、少年と同じように「なりたいものになれない」「思うように生きられない」という境遇にある人や、孤立感にさいなまれている人はこのストーリーに関心を持つ。「あ、オレと同じかも」と自分と少年を重ねてしまう者も現れるだろう。
そうなれば次に起きるのは「模倣」だ。有名人の自殺に影響を受けて、同じように命を断つ人があらわれてしまうのと同じ現象だ。この少年のように精神的に追い込まれて、「もう死ぬしかない」という考えが頭によぎると、少年と同じアクションに走ってしまうのだ。
つまり、自分が死ぬため、たまたま目に入った人を殺すという「拡大自殺の後追い」である
「拡大自殺」にも早急に報道ガイドラインを
今回の事件の原因を早々に「孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされた」などと推測をしたり、「このような人がでないように孤立を防げ」と声高に叫んだりすることが、実はかなり危険な行為だということがおわかりいただけたと思う。しかし、ここで断っておきたいのは、コメントを出した高校を批判しているわけではないということだ。
確かに、事件の当事者でもない高校側が、捜査もしっかりと進んでいない発生翌日に、少年の心情や犯行に及んだ原因まで言及するというのは「蛇足」である。通常は「捜査に全面的に協力して、事実関係が判明し次第、ご説明します」くらいに留めるのが定石だ。

ただ、生徒や保護者の不安を一刻も早くとりのぞきたいという思いからしたことだと考えれば、そこまで責められない。多くの子どもがコロナ禍で孤立を感じているのは事実なので、「君たちは独りじゃないよ」としっかり言って励ますというのは、教育者という立場からは当然だ。問題はそんな「身内向けのメッセージ」を報道機関にまで発表してしまったことだ。
メディアというのは「拡声器」なので、発信者側の意図を無視して、強いワードをチョキンと切り取って、「わかりやすいストーリー」に落とし込む。例えば、次の通りだ。
●「孤立し自分しか見えず」と高校 東大前刺傷事件で謝罪コメント(共同通信 1月16日)
●【東大刺傷】逮捕少年通う高校が謝罪「孤立感にさいなまれ引き起こされた」(日刊スポーツ 1月16日)
こういうニュースが大量に拡散されれば、「孤立している人はあのような事件を起こしがちなんだな」と受け取る人が増えて、「孤立を防げ」の大合唱が始まる。一見すると、「孤立する人に手を差し伸べる機運が高まっている」ので良いことだと錯覚するが、それはあくまで「孤立していない人」の視点だ。
本当に孤立している人たちには心の余裕がないので、「わかりやすいストーリー」を示されたらそこに飛びついてしまう。つまり、「孤立している人が無差別殺人を起こしました」というニュースを朝から晩まで流されると、「孤立している人」は精神的に追いつめられる。そして、人によっては「あなたが進むべき道はこっちですよ」と暗示にかけられて誘導されてしまうのだ。
情報操作の世界では、これは「アナウンス効果」と呼ばれる。
自殺報道がまさしくこれだ。今はだいぶ自制してきたが、かつてマスコミは有名人が自殺をすると、それを1週間くらいぶっ続けで扱った。通夜、葬式、出棺まですべて中継し、自殺の手法をCGで詳しく解説した。家族や友人、幼なじみ、果てはなじみの店まで探して、店員や常連客にまで追悼コメントをしゃべらせて、ワイドショーのコメンテーターたちは、ああでもない、こうでもないと好き勝手に自殺の理由を推測していた。神妙な顔をしていたが、やっていることは完全に「祭り」だった。


マスコミ側は、「故人をしのぶ」「愛したファンのため」「このような悲劇を繰り返さない」ともっともらしいことを言って、自分たちの行いを正当化したが、なんのことはない。亡くなった有名人の熱心なファンや、自殺の動機だと推測されるようなことと同じ悩みを抱えている人たちに、「あなたが進む道はこっちですよ」と煽っていたのである。
海外から十数年遅れで、ようやく自殺報道はガイドライン遵守の動きが出てきた。「人を殺して死のうと思った」と他人を道連れにする「拡大自殺」にも、早急に報道ガイドラインが必要なのではないか。
(ノンフィクションライター 窪田順生)

「認知の歪み」が諸悪の根源だった 医療少年院で精神科医が受けた衝撃

2022-02-06 13:30:00 | 日記
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非行少年が“三等分”したケーキの図。「すべてがゆがんで見えている」子どもたちの驚くべき実像
児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ


非行少年が“三等分”したケーキの図
このところ、様々な事件やトラブルに関連して登場するキーワードが「認知の歪み」というものだ。
もともとは心理学用語で、「レッテル貼り」「白か黒かの思考法」「拡大解釈、過小解釈」等々、さまざまなパターンがあるとされている。ごく大雑把に言ってしまえば、事実や現実を適切に解釈、受け止められない思考様式のことだと考えてもいいだろう。
たとえば最近では、「親韓」「反韓」双方が、互いに「あっちの認知が歪んでいる」、と批判しているという見方が可能だろう。前者からすれば「反韓」の人たちは「いたずらに嫌韓感情を煽るとんでもない人たち」であり、「身の危険すら感じる」という主張をすることになる。後者からすれば、「親韓」の人たちは「現在の文政権の非道、危険に目をつぶる人たち」であり、「国益を考えていない」ということになる。双方とも、相手のことを「現実を正確に認識できていない」として、批判をしているという構図。つまり互いに「認知の歪み」がある、と考えている。簡単に言えば双方が「レッテル貼り」をしているとも言える。
他に「認知の歪み」が話題になった最近の事例は、大雨で川が氾濫し、流域に取り残されてしまった人たちへの論評の際だ。
「大雨が降るってあれだけ警報が出ていたのになぜ川に遊びに行くの? 理解不能」
そんな疑問から、彼らには「認知の歪み」があるのではないか、といった指摘がネット上では相次いだ。台風が来ることはわかっていたにもかかわらず、わざわざ子ども連れでバーベキューを楽しもうと考えるのは、常識的な判断とは言えない。つまり警報の意味をきちんと受け止めることができていない。ここにも一種の「歪み」が見られる。これは前述の「過小解釈」にあてはまるのかもしれない。
ただ、ここに挙げたような例は、実際には「情報リテラシー」の問題だとも言えるだろう。情報を受け止めるところまではできているが、それぞれが抱えているイデオロギーや、あるいは思考のバイアス(「俺たちだけは大丈夫!」)によって、間違った処理をしている、ということだ。
一方で、もっと深刻な「認知の歪み」も存在している。本人の主義主張などとは関係なく、純粋にすべてが歪んで見える人たちが一定数存在しているのだ。
医療少年院に勤務した経験を持つ精神科医、宮口幸治氏の新著『ケーキの切れない非行少年たち』には、衝撃的な事例が紹介されている(以下、引用はすべて同書より)。

医療少年院での「生涯忘れ得ない衝撃的な体験」
医療少年院に勤務してすぐ、宮口氏は少年院の中で最も手がかかっていた少年の診察を頼まれた。
「少年院で『手がかかる』というのは、学校で『手がかかる』というのとは次元が違います。その少年は社会で暴行・傷害事件を起こし入院してきました。少年院の中でも粗暴行為を何度も起こし、教官の指示にも従わず、保護室に何度も入れられている少年でした。
ちょっとしたことでキレて机や椅子を投げ飛ばし、強化ガラスにヒビが入るほどでした。いったん部屋で暴れると非常ベルが鳴り、50人はいる職員全員がそこに駆け付け少年を押さえつけて制圧します。
制圧された少年は、トイレしかない保護室に入れられ大人しくなるまで出てこられません。そういったことを週に2回くらい繰り返していた少年でした」
そんな情報があったので、宮口氏は内心びくびくしながら診察にのぞんだ。ところが、実際に部屋に入ってきたのは、小柄で痩せていておとなしそうな表情の、無口な少年だった。質問にも「はい」「いいえ」くらいしか答えない。
あまり会話が進まないので、宮口氏は診察中のルーチンとして行っていた「Rey複雑図形の模写」という課題をやらせてみた。下のような複雑な図形を見ながら、手元の紙に写すという課題である。認知症患者に使用したり、子どもの視覚認知の力や写す際の計画力などをみたりすることができるという。(図1)

【図1】上記のような複雑な図形を見ながら、手元の紙に写すという「Rey複雑図形の模写」
意外にも少年はすんなりと課題に一生懸命取り組んでくれた。
が、そこで宮口氏は「生涯忘れ得ない衝撃的な体験」をすることになる。
少年の写した絵は、下のようなものだったのだ。(図2)

【図2】少年の写した絵。(少年が描いたものを著者が再現)
宮口氏はこう解説する。
「これを見た時のショックはいまだに忘れられません。私の中でそれまでもっていた発達障害や知的障害のイメージがガラガラと崩れました。
児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ

ある人に見せて感想をもらったことがあるのですが、彼は淡々と『写すのが苦手なのですね』と答えました。確かにそうかもしれませんが、そんな単純な問題ではないのです。
このような絵を描いているのが、何人にも怪我を負わせるような凶悪犯罪を行ってきた少年であること、そしてReyの図の見本が歪んで見えているということは、“世の中のこと全てが歪んで見えている可能性がある”ということなのです。
そして見る力がこれだけ弱いとおそらく聞く力もかなり弱くて、我々大人の言うことが殆ど聞き取れないか、聞き取れても歪んで聞こえている可能性があるのです。
私は、“ひょっとしたら、これが彼の非行の原因になっているのではないか”と直感しました。同時に、彼がこれまで社会でどれだけ生きにくい生活をしてきたのか、容易に想像できました。つまり、これを何とかしないと彼の再非行は防げない、と思ったのです。
私はすぐに少年院の幹部を含む教官たちにも絵を見せたのですが、皆とても驚いていました。ある幹部は『これならいくら説教しても無理だ。もう長く話すのは止めよう』と言ったほどでした。
すぐに理解してくれたのはいいのですが、私が意外だったのは、ベテランの教官たちがどうしてこれまでこういった事実に気付かなかったのか、ということでした。
気付かずに『不真面目だ』『やる気がない』と厳しい指導をしていたのか。だとしたら、余計に悪くなってしまうのです」
実際に、その後、宮口氏はこういう「歪み」を抱えた少年たちと数多く出会うことになる。
「もちろん、障害のある少年だからといっても犯罪行為は許されることではありません。しかし、本来は支援されないといけない障害をもった少年たちが、なぜこのような凶悪犯罪に手を染めることになったのかが問題なのです。
これまで多くの非行少年たちと面接してきました。凶悪犯罪を行った少年に、何故そんなことを行ったのかと尋ねても、難し過ぎてその理由を答えられないという子がかなりいたのです。更生のためには、自分のやった非行としっかりと向き合うこと、被害者のことも考えて内省すること、自己洞察などが必要ですが、そもそもその力がないのです。
つまり、『反省以前の問題』なのです。これでは被害者も浮かばれません」
彼らに欠けているのは、見る力や写す力だけではない。次回では、さらにこうした「反省以前」の子どもたちの実態を見てみよう。
デイリー新潮編集部


コロナ陽性家族と同居…家庭内感染を防ぐために実践した8つのこと

2022-02-06 12:00:00 | 日記
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「コロナ、陽性」

 クリニックへ電話連絡し、受診しに出掛けていた家人(53)からラインがあったのは、1月16日のこと。風邪だと思っていたら、まさかの結果。皮肉なことに、記者が「オミクロン株感染者激増」関連の原稿を書いた翌日のことだった。

 家人は14日に咳が出始め、15日夕方に寒けがあり、熱を測ると38度。16日には熱は下がっていたが、念のためにクリニックへ電話したところ、「すぐに来てください」とのこと。抗原検査の結果、コロナ陽性が判明した。ちなみに、陽性と言われたその日も含め、自宅療養期間中、食欲は全く衰えておらず、本当はNGだがお酒もおいしく飲め、身体感覚としては、平時と全く同じだった(家人談)。

 同じ家で過ごしていた記者(47)は……というと、幸いにも家庭内感染せずに済んだ。何が功を奏したのかは分からないが、やったことを紹介したいと思う。
■風邪を疑った瞬間から別室で過ごす

 前述の通り、抗原検査を受けるまでは、完全に風邪だと思っていた。ただ、風邪であっても「うつす・うつされる」は避けたい。

 そこで14日の夜からお互い部屋の中でもマスクを着け、家人は寝室、記者はリビングで分かれて過ごした。

 同時期にコロナ感染が分かった知人からは、「風邪だと思って家の中ではマスクなしで普通に過ごしていた。コロナと分かって家庭内感染対策を始めたが、風邪だと思っていた期間に家族がコロナに感染した」と聞いた。風邪のような症状が出たら、「コロナではない」とはっきり分かるまでマスクを着け、別室で過ごすようにした方がいいかもしれない。

■置き型のウイルス除去グッズを活用
 除菌スプレーをトイレや電気のスイッチなどお互い手を触れる部分に振りかけるのは当然として、それとは別に、以前から買い込んでいた置き型のウイルス除去グッズを、部屋のあちこちに置いた。

■布で居住スペースを分ける

 家人が過ごす寝室と、記者が過ごすリビングは離れているものの、部屋を区切るドアがない。つまり、完全に居住スペースが分かれた“療養部屋”がない。

 そこで、寝室の周りに布をぶら下げ、ウイルスが記者が過ごすスペースに浮遊して来づらいように工夫した。ネットでも紹介されているこの方法、自分がやることになるとは思わなかったが、背に腹は代えられない。

 トイレやお風呂に行く時以外は、家人は寝室にこもりっきり。パソコンと携帯電話があればできる職種なので、仕事は通常通りにやっていた。
■トイレや洗面台で鉢合わせをしない

 何か用事がある時はラインで連絡。トイレ、洗面台、お風呂など共有スペースを使う時間は分けるようにした。

■マイ○○○を作る

 歯磨き剤、タオル、食器など手に触れるものはすべて各自専用のものにした。除菌スプレーはそれぞれが自分専用のものを持ち歩き、触ったものにはすぐに振りかけるようにした。

 食器は、発症が判明してから5日ほどは、紙皿や割り箸といった使い捨てのものを使い、やむを得ず使い捨てでない食器を使う時はゴム手袋を着けて触り、すぐに洗剤で入念に洗うようにした。

■軍手着用

 家人は寝室から出る時は、常に軍手を着用。素手で共有スペースを触らないようにしていた。
■マスクは2枚重ね

 食事や飲み物を寝室の前に置く時、トイレ、洗面台、風呂場に行く時は、不織布マスクを2枚重ねにしていた。

■部屋で自主トレ

 じっと部屋の中で過ごしていると、太るし、筋肉も落ちる。免疫力も低下しそう。各自、部屋の中で、スクワットや腹筋、もも上げなどのトレーニングをした。活動量は激減していたにもかかわらず、おかげで太らなかった。ここに挙げた以外に、一般的に言われる感染症対策はもちろん徹底して実施。感染力が強いといわれるオミクロン株、今後も気を引き締めて対策に取り組みたい。

「愛子さま人気」過熱の一方で秋篠宮家に批判集中…世論の移ろいは正しいのか

2022-02-06 11:00:00 | 日記
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愛子さまの人気が急上昇しているという。

昨年の12月、愛子さまは成年の行事で身に着けられるティアラをあえて新調せず、叔母で元内親王の黒田清子さんから借用されたことが話題になった。女性皇族が成年を迎えた誕生日には、ローブデコルテにティアラ、それにネックレスやブレスレット、勲章などを身に着けた正装で両陛下に挨拶をするのが習わしになっていて、このティアラを新調すると2000万円以上かかるといわれる。

戦後は主に国の費用(税金)で制作されてきたが、黒田清子さんは天皇の長女ということもあって、天皇家の私的なお金である内廷費で制作されたから手元にあったのだろう。愛子さまが借りた理由について宮内庁は、「コロナ禍で国民生活に影響が出ていることに配慮した愛子さまが両陛下と相談して決めた」と説明すると、「さすが愛子さま!」と、絶賛する声がしきりだという。
■10年前と様変わり

 昨年、共同通信が調査した数字では、愛子さまが天皇になることを国民の85%が支持していたが、現時点ならこの数字はさらに上がっているかもしれない。10年前には、雅子さまが愛子さまの登校に同伴することがたびたび批判されていたことを思うと様変わりだ。

徳仁皇太子が小和田雅子さんと納采の儀を行ったのは1993(平成5)年。コウノトリはなかなか舞い降りてくれず、2001年にようやく愛子さまが誕生した。しかし、雅子さまは帯状疱疹を発症し、03年ごろから宮中祭祀や公務を休むようになった。そしてこの2年後に「適応障害」と発表される。原因は今もはっきりしないが、あまりにも環境が違う宮中に慣れず、日嗣御子(皇位継承者)を産まなければならないというプレッシャーから、生きる目標を失ったのではないかといわれた。

愛子さま(C)共同通信社
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ただ、当時はほとんどの人が「適応障害」がどういう病か理解していなかったから、元気な一面を見て「公務をずる休みしている」「ワガママだ!」と批判を受けた。さらに愛子さまが不登校になり、学習院の「校外学習」に雅子さまが付き添う形で同行すると「税金を使って!」と批判される始末だった。

愛子さまも激ヤセされるなど、この頃の皇太子家の評価は最悪だった。

皇太子が「雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と発言したのは04年である。その後、秋篠宮さまが誕生日に「せめて陛下とその内容について話をして、その上で話をするべきではなかったか」と皇太子に苦言を呈するような発言をして秋篠宮さまの評価が一段と上がった。


紀子さまも同じで、結婚当初は「3LDKのプリンセス」と騒がれ、翌年に眞子さまが誕生すると、「仲むつまじい秋篠宮家」の人気はさらに高まった。さらに御所に引きこもる雅子さまに対して、紀子さまは美智子皇后に倣って次々と公務をこなしたうえ、06年に男の子を出産した。この頃は絶頂期だった。
今、「眞子さんの乱」をきっかけに批判が秋篠宮家に向かい、とりわけ紀子さまから「笑顔が消えた」といわれる。かつて「初々しい笑顔」といわれたのに、今や「氷の微笑」と呼ばれるありさまだ。その一方、あれほど批判された雅子さまは「国母」と持ち上げられるほどの人気で、さらに「愛子さまを天皇に」という声が一段と高くなっている。

それにしても皇族の人気がこれほど乱高下するのも珍しい。

戦前と違い、象徴天皇は国民に支えられるものだから、人気があるのは悪くない。では、国民に支えられるとはどういうことだろう。たしかに大衆の支持を集めることは必要だが、かといって人気に左右されていたら安定した皇室

は築けないだろう。不安定な「国民統合の象徴」は、果たして「象徴」になるだろうか。