皆さんのお役に立てば幸いです

色々の無料ホームページからお役に立て様な記事を探して掲載します。主に健康・くらしです。

東京の男性が将来「要介護」になるリスク高い訳

2022-02-09 15:30:00 | 日記
下記の記事は東洋経済様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

健康には性差がつきものだが、「どこに住んでいるか」も影響してくることが大規模調査で判明した。自分がどこに暮らすかで、健康リスクが変動する――公衆衛生医師で『100年時代の健康法』著者が、超・長寿時代の思わぬ落とし穴を解説する。

フレイル要件のうち、2点で心配
数々の大規模調査を行うなかで浮かび上がってきた実態があります。それは、東京をはじめとする「都会に住む男性高齢者」はほかの属性の人に比べて不健康リスクが高い可能性があるということ。「男性」と「都会在住」がキーワードです。
とくにこれから迎える超・長寿時代においては、人口減少・少子高齢化の加速により社会構造が大きく変わっていきます。この社会の変化によって、都会在住の男性高齢者のリスクが高まると危惧しています。
心身が衰弱して要介護リスクが高まる「フレイル」が、寿命が伸びるこれから重要な問題になってきます。このフレイルになる3条件、「①筋力の低下 ②低栄養 ③社会不参加」のうち、「②低栄養」と「③社会不参加」の2項目で、男性で都会に住んでいる人に心配な結果が出ています。
女性や郊外・自然豊かな場所に暮らす男性と比べて、栄養状態が心配で、かつ社会参加がままならない人が多いというスコアが判明しました。
男性が女性よりも心配なのは、まずは「男性は低栄養になりやすい」という傾向が挙げられます。
フレイル予防として、できるだけたくさんの種類のおかずを食べて「多品目な食事」を摂ることが重要だとわかっています。具体的にはフレイル予防と関連するとされる10の食品群のうち、毎日7つ摂れれば心身の虚弱に有効とされています。
これに関して、若年者(18~29歳)と前期高齢者(65~74歳)、後期高齢者(75~98歳)の男女計4839人を対象に、「ほぼ毎日食べる食品」に丸をつけてもらった調査があります。
結果は次の表のとおり。
(外部配信先では図を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
(出所)『100年時代の健康法』(サンマーク出版)
調査の結果、男性の前期高齢者が、多くの品目で若年者、それに女性の前期高齢者、男女ともに後期高齢者より「毎日摂る」と答えた人の割合が少ないことが判明しました。
肉や卵、イモ類、海藻ではその傾向が顕著に表れています。
「高齢者のほうが野菜を摂っている」という全体的な傾向があるとはいえ、年齢・性別で区切った場合、男性の前期高齢者には少し心配な傾向が見えてくる調査結果です。
男女で「外出の効果」が異なる
ここに、「社会不参加」のリスクが加わります。
閉じこもりと孤立についての調査では、週1回以下しか外出せず、家に閉じこもっている高齢者は男女ともにフレイルのリスクが高まることが判明しています。
しかし、そもそも外出の効果には男女差があります。
女性の場合、単純に外に出ることに「社会参加」効果があるのですが、男性には「閉じこもっていないのに孤立している」人が存在します。週1回以上外出はするけれども、出かけても誰とも交流しないというパターンです。1人で出かけて1人で過ごし、誰とも言葉をかわさず帰宅する――これもフレイルリスクを高める要因となります。
大都市と地方では、お店の数や人が集まる場所、交通手段などが異なり、人付き合いのあり方も違ってきます。そこで、私たちは次の4つの地域で大規模な住民調査を実施しました。
①【大都市】東京都大田区
②【ベッドタウンモデル】埼玉県鳩山町
③【中山間部モデル】兵庫県養父市
④【山間部モデル(観光地)】群馬県草津町
調査結果を集計し、「フレイルの多い地域、少ない地域」を割り出したところ、フレイルに該当する人がいちばん多いのは、大都市の人口密集地でした。
なかでも男性高齢者のフレイル率が高く、なんと30%に達していたのです。3人に1人弱がフレイルというのは深刻な事態です。
この差はどこから生じるのか?
フレイル診断に用いた「筋力・栄養・社会参加」の3要素のうち、筋力、栄養は地域差がさほど見られませんでした。
『100年時代の健康法』(サンマーク出版)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
そう、都会の男性のスコアが最も低かったのは社会参加です。女性でも都会は社会参加スコアが低かったのですが、男性ほど極端ではありませんでした。
大勢がひしめく街中に住んでいるにもかかわらず、都会の男性ほど誰ともつながりを持たないまま、孤独に暮らしている傾向にあります。
都会のほうが人口は多く、また社交や買い物の場所はたくさんあっても、都会の男性は“つながり貧乏”の傾向にあるといえるでしょう。
もしもあなたが、「都会に住む男性・前期高齢者」であれば(もしくはそうなったとき)、食卓の品数、そして社会参加の度合いという点で、赤信号が点滅しているかもしれません。
毎日のおかずの数、そして他者との交流を意識してほしいと私は思います。
北村 明彦 : 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム 研究部長

鎌田實「孤独でかわいそうに、なんて大きなお世話。『ちょうどいい孤独』で人生の満足度を上げよう」

2022-02-09 13:30:00 | 日記
下記の記事は婦人公論.jp様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

コロナ禍において提唱された新しい生活様式、その基本は「個のすすめ」でした。人混みは避け、買い物も外食も原則ひとり。極力人に会わないことを強いられた時間の中で「孤独」に不安を覚えた方も多いのでは。しかし医師で作家の鎌田實さんは「孤独は無理に癒すのではなく、むしろ楽しめるようになれば自分自身の本来の姿に立ち返ることができる。つまり、望んで孤独を得よう」と提案します。
高齢者の3割は友達がいない
NPO法人「老いの科学研究所」の調査では、身体能力が衰えること、認知症の心配などに混じって、「孤独やさびしさ」を訴える人が多いと言います。
孤独を怖がるあまり、「病気になったらどうしよう」と不安でたまらなくなる。その背景を探ると、「一緒に楽しく過ごせる仲間がいない」というさびしさが潜んでいるそうです。
事実、2021年5月に発表された内閣府の調査で、日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの高齢者を対象にした国際比較では、日本の高齢者の3割は友達がいないという結果が明らかになりました。

人生100年時代です。たとえ配偶者や子どもがいたとしても、最後はひとりになるケースが多い。それを考えると、ますます孤独感が募ってしまうということです。
孤独と孤立はまったく別物
でも、この「孤独」という問題は、それほど悪いものなのでしょうか。

『ちょうどいい孤独‐60代からはソロで生きる』(著:鎌田實/かんき出版)
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実は僕は「孤独」と「孤立」はまったく別物で、孤立はよくないが、孤独は決して悪いものではないと考えています。世の中には、「孤独は悪」と決めつけ、「ひとり暮らしです」などと言おうものなら、「あら、かわいそうに」と”同情”してくれる人が多い。
「大きなお世話」です。

ある出版社で僕の連載記事を担当してくれていた有能な編集者Aさんは、まだ継続して働くこともできたのに、定年で職場を去ってしまいました。
彼はシングルです。「ひとりだから無理をしなくていいんだ」と言う彼は、映画も芝居も音楽も詳しい。たくさんの有名作家からも愛された人でした。
この人とご飯を食べていると、たくさんの刺激をもらえる。僕の担当編集が終わった後も、よく一緒に食事をしました。コロナでさぞさびしくなっているのではと、時々心配になって電話をすると、相変わらずハイテンションで元気な声が返ってきます。
この人に限っては、コロナ禍でも人間関係がズタズタになっていないように感じました。コロナに負けず、いまもしたたかにひとり生活を謳歌していました。
世の中には、誰かと一緒にいるのが楽しいと思う人がいるように、ひとりのほうが快適だと感じる人もいます。事実、それをテーマにした書籍も巷にあふれています。
高齢者よりも若者のほうが、この「孤独」に敏感で、いまは都市部のビジネス街で「ひとりランチ率」が急速に増えています。ひとり旅やひとり映画など、ひとりで楽しむ「ソロ活」「ぼっち」が急速に増えているのは、そもそも人間には「ひとりで行動したい」という孤独愛好家が多く、コロナ禍を契機に市民権を得るようになったからだと、僕は思っています。
人間は「ひとりでいたい」欲求を持つ存在
アフリカで誕生した人類は、周囲に住む猛獣たちの標的になりやすい脆弱な存在でした。そこで生き延びるためにコミュニティーをつくったのです。
でも、一緒にいると息が詰まってしまい、やがてコミュニティーから離れたいという欲求を持つ者も出てきました。そして世界へと散らばって行きました。こうした人たちがいたから、人類は”出アフリカ”に成功し、何万年もの時間をかけて「グレートジャーニー」の旅に出かけ、全世界に定住するようになったのです。
つまり人間というものは「群れたい」欲望と「ひとりでいたい」欲求の両方を併せ持つ存在です。ただ、「群れたい」欲望が強すぎると集団の中で埋没してしまうし、「ひとりでいたい」欲求が旺盛だと社会的孤立が深まってしまいかねません。この両方のバランスを上手に取ること、それが現代に適した生き方なのではないかと思います。

実は現代社会は、否応なく「ひとり暮らし」に向かわざるをえない構造になっています。特に都会では核家族化が進み、親子二代の同居などは夢のまた夢。地方でも過疎化が進み、親と子どもたちは、遠く離れて暮らしています。
「遠くの親戚より近くの他人」という言葉がありますが、頼るべきは近くに住む友人ということになります。しかし、よほど気心が知れていないと、友人との人間関係がかえって重荷になったりすることだってあります。
「孤独力」を磨けば「孤立」は招かない
日本社会は本来、江戸の長屋文化に象徴されるように、血縁よりも同じ地域に住んでいることが大きな意味を持っていた社会です。でも昨今は、マンションの隣人の顔や名前を知っている人のほうが珍しいほど。地域コミュニティーは急速に消滅しつつあるのです。
職場環境面でも「日本株式会社」が消滅し、以前のように「一致団結して進む仲間」という意識は急速に薄れ、企業コミュニティーは崩壊したと言っていいくらい。それに加え、家族形態は核家族化が進む。いや応なく、社会は「ソロ化」を余儀なくされていきます。

つまり日本社会は、かつてのように「集団に属していれば安心」という社会ではなくなってきたのです。日本を代表する大企業ですら傾いてしまうように、自分の乗る船がいつ沈没するかわからない時代……。

若い人たちのソロ活動意欲は、こうした時代の空気を鋭敏に察知した結果だと思います。
「孤独」について考えるときに重要なのは、物理的にひとりであることが問題なのではなく、「心が独りぼっちになる」心理的孤立が問題だということです。
繰り返しますが、孤独と孤立はまったく別物です。孤独は自分が望む場所と時間を自分で選ぶこと、つまり「自立」した人間のこと。「自立」はよく誤解されているように、何もかもすべて自分の力で行うことではなく、本当に頼らなければならないときに頼れる相手がいる状態のこと。
それと正反対に、孤立は、いざというときに頼れる人が誰もいないという状態のこと、あるいは社会から外れて生きなければならない状態のことです。当然、頼るべき相手も存在しません。
先ほど触れた編集者Aさんが、コロナに負けず、相変わらず前向きで明るい状態を保っていられるのは、定年前にあった人間関係が、定年後もあまり崩れていないからです。
仕事での関係が終わったら連絡が途絶えてしまうという例も少なくないはずです。でも彼には、僕のように、仕事での関係が終わった後も会って刺激を受けたいとか、話をしてみたいと思う人たちがたくさんいるのです。
「いざというとき」自分に力を貸してくれるかどうか
もちろん、ひとりでご飯をつくってひとりで食べることも多いでしょう。時に隙をみて、自分が好きな映画や芝居を観に行ったりしながら、自分の時間を自由に使うのは素敵です。定年後の人生をコロナに破壊されずに、悠々と生きている感じが、実にかっこいい。自由に毎日を楽しそうに生きているAさんの側に入り込んで、勝手な想像を広げてみました。
その一方で、「SNSのつながりがあるから孤独を感じない」という人もいます。
確かに社会的孤立のセーフティネットはSNSだという説は否定しません。職場や友人との会話はなくても、ネットを介せばいつでもどこでも会話ができるので、社会的孤立は招かないというのが、その人たちの理屈です。一理ありそうですが、問題はその会話に”中身”があるかどうかだと思います。

僕が定義する「孤独力」とは、普段は孤独を楽しみながら、“いざというときに手を差し伸べたり、差し伸べられたりする力”なのです。言い換えれば、”そんな人間関係をつくっていける力”です。
でも、SNSで顔の見えない相手といくらつながっていても、その中の何人が”いざというとき”に自分に力を貸してくれるのでしょうか。
鎌田實
医師、作家
1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任し、長年地域医療に携わる。

※本稿は、『ちょうどいい孤独』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

ロコモの進行は40歳過ぎから加速する

2022-02-09 12:00:00 | 日記
下記の記事はビヨンドヘルス様のホームページから紹介します。(コピー)です。

関節や筋肉などの運動器の機能が低下した状態である「ロコモティブシンドローム」の関連因子が、若年者も含む8千人以上の日本人を対象とする調査から明らかになった。東京大学医学部附属病院企画情報運営部の山田恵子氏らの研究によるもので11月19日、「BMC Geriatrics」に論文が掲載された。
ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)は、運動器の障害のために身体の移動機能が低下した状態で、放置すると要介護リスクが高まる。ロコモ該当者は高齢者に多いが、高齢だからロコモになるのではなく、若い時期からリスクのある状態が続いていた結果としてロコモになると考えられる。しかし、これまでのロコモの疫学研究は高齢者を対象としたものが多く、非高齢者とロコモの関連はよく分かっていない。山田氏らは、この点を明らかにするため、若年者を含めた幅広い年齢層での調査を行った。
調査対象は、2017~2019年に全国各地の公的健康診断受診者や健康講義会参加者から募集された、20~89歳の一般住民1万444人。要介護認定を受けている人や、疾患などのために移動機能に支障のある人、回答内容に不備のある人などを除き、8,681人(平均年齢51.6歳、女性58.5%)を解析対象とした。なお、全国を7ブロックに分け、その人口比に応じて対象者数を調整している。
歩幅や椅子からの立ち上がり動作、および25項目のチェックリストから移動機能を評価する、日本整形外科学会の「ロコモ度テスト」に基づき対象全体を、ロコモなし、ロコモ度1~3に分類。すると、ロコモ度1(移動機能の低下が始まっている状態)が31.6%、ロコモ度2(移動機能の低下が進行している状態)が5.8%、ロコモ度3(社会参加に支障をきたしている状態)が3.2%だった。
ロコモとの関連が想定される因子として、年齢、性別、BMI、喫煙・身体活動習慣、食習慣、併存疾患、就労状況などを調査。その結果、ロコモ度1~3に該当する人は、高齢で身体活動習慣のない人が多く、高血圧や糖尿病などの併存疾患の有病率が高いという点で、ロコモなし群との間に有意差が認められた。
続いて、多変量ロジスティック回帰分析にて、ロコモの関連因子を検討。その結果、ロコモ度1~3に独立して関連する、以下の因子が明らかになった。
まず年齢に関しては、40歳以上では1歳高齢であるごとに、ロコモ度1のオッズ比(OR)が1.05~1.20、ロコモ度2はOR1.04~1.22、ロコモ度3はOR1.05~1.22だった(いずれも有意であり、高齢層ほどオッズ比が高い)。一方、40歳未満では、ロコモ度1に関しては1歳高齢であるごとにOR1.03~1.04の有意な関連が見られたが、ロコモ度2や3に関しては加齢に伴うオッズ比の上昇は認められなかった。
BMIに関しては、25以上の肥満はロコモ度1~3の全てと有意な関連があった(ロコモ度1から順にOR1.56、3.19、2.87)。反対にBMI18.5未満のやせは、ロコモ度1のオッズ比が0.81で有意に低く、一方でロコモ度3のオッズ比は有意でないながら1.34と高かった。この点の理由として著者らは、ロコモ度1にはやせている若年者が多く含まれており、その人たちの移動機能が高い一方、ロコモ度3には高齢でやせている人が多く、その人たちの移動機能が低いことの表れではないかと考察している。
性別については、女性であることがロコモ度1~3の全てと有意な関連があった(同順にOR2.28、2.40、1.80)。そのほか、高血圧(OR1.20、1.99、2.10)や、糖尿病(OR1.62、1.57、2.10)とも、有意な関連が存在した。脂質異常症は関連がなかった。
一方、オッズ比の低さと関連する因子として、身体活動習慣が抽出された。具体的には、ロコモ度1に対しては月に数回程度の運動でも、ほとんど運動をしない人に比べてOR0.72であり、さらにロコモ度3に対しても月に数回の運動でOR0.53、ほぼ毎日の場合はOR0.36と、オッズ比の大幅な低下が認められた。
このほか、喫煙はロコモ度1のオッズ比上昇、多様な食品の摂取はロコモ度1~2のオッズ比低下と関連していた。また、貧血はロコモ度2~3のオッズ比上昇と関連していた。
著者らは、「40歳未満の加齢はロコモ度1とのみ関連があり、40歳以上の加齢はあらゆるレベルの移動機能低下と関連していた。健康なエイジングには、若年世代も含めた啓発が必要であり、特に女性を対象とした介入が不可欠」と結論付けている。
[HealthDay News 2021年12月24日]

愛子さまが“初和歌”に込められた、雅子さまの分まで担う「皇室外交」の展望

2022-02-09 11:00:00 | 日記
下記の記事は週間女性プライム様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

宮中の新年行事である『歌会始の儀』。起源は明らかではないが、鎌倉時代にはすでに催されていた記録が確認されている─。
今年も、皇居・宮殿の松の間で『歌会始』が行われた。
「昨年は新型コロナの影響で3月に延期されましたが、今年は1月18日に開催。出席者は事前にPCR検査を受けるなど、感染対策が講じられました」(皇室担当記者)
陛下本人が手を差し伸べられて
今年のお題は“窓”。国内外1万3830首の一般公募から入選した10人と、天皇陛下や皇族方の和歌が披露された。
「皇室の方々がご自身の考えを公にする機会は、記者会見や節目の文書、公務でのスピーチなどに限られます。内面に触れられることはあまりないため、和歌を通してお気持ちを発信できる『歌会始』は貴重な機会なのです」(同・記者)
最年長入選者として参加した西村忠さん(85)は、感慨深げに語る。
「この年になって、皇居へ足を運ばせていただけるなんて夢のようで、ようやく親孝行ができたと思っています(笑)。『歌会始』の終了後、入選者が1人ずつ両陛下とお話しさせていただきました」
西村さんが住む富山県は、両陛下にとっても思い出深い地だ。
「陛下は高校時代、県内にある“合掌造り”という茅葺屋根の民家に宿泊されたことがあります。その家が今も使われていることをお伝えしたら、家主の姓まで覚えておられたのには驚きました。
 皇后陛下は“親戚が新潟県に住んでいたこともあり、富山県にもよく遊びに行きました”と微笑み、懐かしんでいらっしゃいました」(西村さん)
一連の会話の後には、こんな一幕も。
「儀式中にお手洗いで離席しないように前日からほとんど飲まず食わずだったので、当日ふらついていたのかもしれません。陛下がわざわざ手を差し伸べながら“どうぞお座りください”と声をかけてくださいました」(同・西村さん)
国民のことを第一に考える陛下のお心は、和歌にも表れている。
《世界との 往き来難かる 世はつづき 窓開く日を 偏に願ふ》
「陛下は昨年に引き続き、新型コロナの収束を願うお気持ちを、雅子さまは昨年9月に赤坂御所から皇居に引っ越された際に感じた、上皇ご夫妻への感謝を詠まれました。愛子さまは、学業優先のため儀式は欠席されましたが、成年となられたことで今回初めて和歌を披露されました」(前出・記者)
英国に関する和歌を詠まれた喜び
現在、学習院大学の文学部日本語日本文学科に通われる愛子さまは、幼いころから歴史や古典などに興味をお持ちだった。
「小学6年生の夏休みに作成された『藤原道長』というレポートは、論理的な内容で小学生が書いたものとは思えませんでした。中学の卒業文集では『世界の平和を願って』と題し、原爆の悲惨さや平和の尊さを書かれています」(宮内庁関係者)
すぐれた文才で、たびたび周囲を驚かせてきたプリンセスの気になる“初和歌”は、
《英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界への窓》
「愛子さまは、高校2年生の夏休みにイギリスのイートン校で約3週間の留学を経験されました。初めて外国の学校を訪問し、歴史の重みを感じる立派な建物を目にされた際に“ここから世界が開かれようとしている”と、胸を弾ませたお気持ちを詠まれたそうです」(前出・記者)
陛下が披露された和歌と同様に“世界”という言葉が含まれることについて、ある宮内庁OBは感嘆する。
徹底的な感染対策が講じられた『歌会始の儀』(1月18日・皇居)

「愛子さまだけではありませんが、多くの大学生はコロナの影響で思い描いていた学生生活を送れていないでしょう。その現実を嘆くのではなく、未来を見据えた明るい歌を詠まれた点が、さすが天皇家の長女だと思いました」
英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、英国に関する和歌を詠まれたことに喜びをにじませる。
「皇室と英王室は深い親交関係にあります。昭和天皇は、ジョージ5世から多大な影響を受けていますし、上皇さま(当時皇太子)はエリザベス女王の戴冠式に出席されました」(多賀さん、以下同)
'20年春には令和初の海外訪問として、両陛下の訪英が予定されていたが、新型コロナの影響で延期に。
「次回はぜひ、愛子さまも含めてご一家で訪問していただきたいですね。イートン校は、英王室のウィリアム王子やヘンリー王子の出身校でもあります。“母校トーク”に花が咲くのではないでしょうか」
英王室のみでなく、ベルギーやスペイン、ノルウェーなどヨーロッパの王室には、愛子さまと同世代のプリンセスが多くいる。'06年に、天皇ご一家がオランダで静養された際、愛子さまと手をつないでいたアマリア王女もその1人だ。
雅子さまの分まで努力を重ねられて
「語学が堪能な愛子さまは、英語を“手段”として日本文学や文化を世界に発信できるお方です。“和魂洋才”を体現される稀有なプリンセスとして世界中から注目を集め、素晴らしいお役目を果たされると思います」
和魂洋才とは、日本人固有の精神をもって西洋伝来の学問や知識を活用する生き方を指し、愛子さまにピッタリなように思える。
文化学園大学客員教授で皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんも、内親王としての矜持を感じたという。
「学びのスタートラインに立たれたという、すがすがしいお歌で、高校時代の英国留学の思い出だけでなく“また留学したい”という夢や希望も感じられました。両陛下はイギリスのオックスフォード大学へ留学された経験をお持ちですので、愛子さまもご両親のように長期留学を経験して視野を広げたいとお考えなのでしょう」
世界へ羽ばたく準備を着実に進められる愛子さま。
’88年10月、外務省の研修でオックスフォード大学へ留学された雅子さまとご学友
「お手本はもちろん、雅子さまでしょう。雅子さまは、ロシアやアメリカでの生活だけでなく、大学時代にはドイツやフランスへ留学されています」(前出・宮内庁OB)
若いころから広く世界に向けられた視野は、外交官時代にも遺憾なく発揮された。
「陛下とのご結婚に際して、雅子さまが心を動かされたのが皇室外交。国際親善は雅子さまがお力を発揮できる場だと周囲から期待されていました。
 しかし、実際はお世継ぎに注目が集まり、外国訪問もほぼできなかった……。愛子さまは、ご体調を崩された雅子さまの分まで活躍しようと努力を重ねていらっしゃるのでは」(同・前)
“母の背中”を、追駆される愛子さま。目前には果てしない世界が広がっている─。

納豆などの発酵性大豆食品をよく食べる人は死亡リスクが低い

2022-02-09 08:30:00 | 日記
下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

発酵性大豆食品、特に納豆の摂取が、死亡リスクの低下と関係することが、日本の中高年約9万人を対象として行われた大規模疫学研究で明らかになりました。
納豆の摂取量が多い人は死亡リスクが低いことが、日本人を対象とした大規模疫学研究で示されました。(C)nutria3000-123RF
納豆や豆腐の摂取量は、総死亡リスクとも関係する?
これまでに行われた研究でも、発酵性大豆食品の摂取量が多い人は高血圧のリスクが低いことや、納豆の摂取量が心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患による死亡リスクの低下と関係することなどが示されていました(関連記事「納豆をよく食べる人は循環器疾患の死亡リスクが低い」)。しかし、心血管疾患以外による死亡と発酵性大豆食品の摂取の関係は検討されていませんでした。
そこで、国立がん研究センターの片桐諒子氏らは、日本人の生活習慣・生活環境と病気との関わりを明らかにするための大規模疫学研究「JPHCスタディ」に参加した、45歳から74歳までの9万2915人(男性4万2750人と女性5万165人)の食生活と死亡の関係を調べることにしました。
研究チームは、参加者全員が受けた食物摂取頻度調査のデータの中から、大豆食品(豆腐、ゆし豆腐、高野豆腐、油揚げ、納豆、豆乳、味噌)全体の摂取量と、発酵性大豆食品(納豆と味噌)、非発酵性大豆食品(豆腐、ゆし豆腐、高野豆腐、油揚げ、豆乳)の摂取量を推定し、さらに、それぞれ別個に納豆、味噌、豆腐(豆腐、ゆし豆腐、高野豆腐)の摂取量も明らかにしました。
これらの食品群または個々の食品の摂取量が最も少ない人から最も多い人まで順番に並べて五等分し、少ない方から最低五分位群、第2五分位群、第3五分位群、第4五分位群、最高五分位群としました。ただし納豆については、1万2000人超が「全く食べない」と回答していたため、食べない人を最低五分位群とし、残りの人々を摂取量に基づいて第2五分位群、第3五分位群、第4五分位群、最高五分位群の4群に分けました。
大豆食品の摂取量と、あらゆる原因による死亡(総死亡)、および、死因別の死亡(がん、あらゆる心血管疾患、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、外傷による死亡)の関係を検討しました。
発酵性大豆食品を多く食べる人ほど死亡リスクが減少
14.8年の追跡期間中に、1万3303人が死亡していました。大豆食品の摂取量と死亡の関係に影響を及ぼす可能性がある要因(BMI〔体格指数〕、喫煙歴、飲酒習慣、余暇時間の運動量、糖尿病と高血圧の有無、コーヒーと緑茶の摂取量、健康診断受診歴、閉経前か後か、女性のホルモン補充療法歴、総摂取熱量、野菜/果物/魚/肉の摂取量など)を考慮した上で分析し、大豆食品の摂取と死亡の関係を検討しました。
その結果、大豆食品の総摂取量と非発酵性大豆食品の摂取量は、総死亡のリスクに関係しないことが明らかになりました(表1)。一方で、発酵性大豆食品については、男女とも、摂取量が多いほど総死亡が少ない、逆相関関係を示しました。品目別の分析では、納豆と味噌の摂取と総死亡の関係が、女性でのみ、統計学的に有意な値になりました。
続いて、死因別死亡と大豆食品の摂取との関係を調べました。男女ともに、死因別死亡との関係が最も明らかだったのは納豆でした。全く食べない参照群に比べ、男女ともに1日に26.2g超を摂取していた最高五分位群では、心血管疾患などで死亡リスクの有意な減少が見られました。国内で市販されている、四角い容器に入っている納豆の内容量は1パック40~50gで、丸い容器の場合には30~40gです。
表1 大豆製品の摂取と死亡の関係(最低五分位群と比較した最高五分位群のリスク)
(データ出典:BMJ. 2020 Jan 29;368:m34. doi: 10.1136/bmj.m34.)

今回の結果は観察研究で得られたものであり、現時点で因果関係があるかどうかは不明ですが、発酵性大豆食品、特に納豆の摂取が多い人は、死亡リスクを下げられる可能性が示唆されました。
なお、呼吸器疾患による死亡と大豆食品の摂取の関係の方向性は、男女間で大きく異なっていますが、その理由については、著者らは言及していません。一般に、女性に比べ男性では、喫煙関係の呼吸器疾患の罹患率と死亡率が高いこと、今回の研究では、喫煙習慣に関する情報が得られなかった人が男女ともに比較的多かったこと、呼吸器疾患による死者は他の疾患による死者に比べ少なかったことなどから、分析の統計学的検出力が低くなった可能性が考えられます。解釈には注意が必要でしょう。
論文は、2020年1月29日付のBMJ誌電子版に掲載されています(*1)。
*1 Katagiri R, et al. BMJ. 2020 Jan 29;368:m34. doi: 10.1136/bmj.m34.
大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る