その時、轟音と共に煙が上がり、タイムマシン
が現れる。
るぅ「らぁ!!(下りる。)」
らぁ「るぅ!!迎えに来てくれたのね!!」
るぅ「当たり前じゃない!!ここ探すのに一週間もかかっちゃっ
たのよ!!」
らぁ「一週間!?一週間も家、空けちゃったの!?如何しよう!
!」
るぅ「大丈夫!マーチング博士が、らぁの声を真似て作った機械
で、一週間毎日連絡してたから!!」
らぁ「(溜め息を吐いて)よかった・・・!!」
るぅ「けど早く帰らないと、明日はいよいよ最後の船が出る日よ!
!」
らぁ「そうか・・・」
るぅ「(タイムマインに乗る。)早く、らぁ!!」
らぁ「待って!!この美味しい空気、よおく覚えておきましょう・・・
。私達の世界も、こんな素敵な所に戻さなくちゃ・・・。広子
達が、頑張って折角綺麗にしてる地球だもの・・・。」
るぅ「(深呼吸して。)マスクなしで息が出来るって、気持ちいい
わね・・・。」
らぁ、タイムマシンに乗る。
らぁ「さよなら・・・20世紀の地球・・・。」
再び、轟音が響く。
フェード・アウト。
――――― 第 3 場 ―――――
フェード・インする。と、研究所。
中央にタイムマシン。
横に、りぃ、マーチング博士立っている。
らぁ「ただいま!!」
りぃ「らぁ!!」
マーチング「よかった、よかった!!るぅ、ご苦労じゃったの。」
るぅ「フフッ・・・(笑う。)」
らぁ、るぅ、タイムマシンから下りる。
らぁ「(マーチングに手に持っていた“アルミニウム”を差し出す。
)はい、博士!!“アルミニウム”!!」
マーチング「おお、これじゃ!!正しくこれが“アルミニウム”!!
これで完成じゃ!!」
らぁ「早く!!」
マーチング「そう、急かさんと!」
マーチング、空気清浄装置の中へ“アルミニウム”
を入れる。と、静かに作動する。
4人、黙って見守る。
りぃ「如何・・・?」
るぅ「・・・空気・・・綺麗になったのかしら・・・。」
らぁ「窓、開けていい?」
マーチング「ああ・・・。」
らぁ、窓を開ける。
らぁ「(深呼吸する。と、思わず咳込む。息を止めて。)駄目!!
息が出来ない!!(窓を閉める。)」
るぅ「如何して・・・?」
りぃ「失敗したの・・・?」
マーチング「(機械を見て。)確かにこれで完成の筈なんじゃが
・・・」
らぁ「やっぱり・・・私達、もう地球には住めないの・・・?」
音楽流れ、舞台転換する。と、花の萎れた
野原に一隻のロケット船が立っている。
何時の間か皆マスクを着けている。
下手より、らぁの父登場。
マーチング博士、船へ乗り込む。
りぃ、るぅ、名残惜しそうに回りを見回し、船へ
乗り込む。
らぁの父「らぁ・・・そろそろ時間だよ・・・。」
らぁ「パパ・・・もう二度と、ここへは戻って来れないのね・・・。」
らぁの父「・・・そうだな・・・残念だけど、仕方ないよ・・・。」
らぁ「昔からみんなが大切に守ってきてくれたものを、私達が駄
目にしたのね・・・?」
らぁの父「それは違うよ、らぁ・・・。確かに我々は守り切れなかっ
たが・・・一つのものを後世に伝え残していくと言うこと
は、みんなの協力が必要なんだよ・・・。みんなで力を
合わせて守っていく体制を、続けていかなければいけ
なかったんだ・・・。これは何処かで生まれた、ほんの
数ミリの考え方の違いが、段々と広がっていった結果
なんだよ・・・。さぁ、行こう・・・。」
らぁの父、船に乗り込む。
らぁ、回りを見回してゆっくり船へ。
扉が閉まる。
名残惜しそうに、扉の窓から、外を見ているらぁ。
船の声「カウントダウン、10、9、8、7、6、5、4、3・・・」
(スモーク流れる。)
その時、今まで萎れていた花が、ゆっくり息を
吹き返すように起き上がる。
らぁ「(花の様子に気付いて。)待って!!行かないで!!開け
て!!もう一度ここを開けて!!お願い!!」
扉が開く。らぁ、船から駆け降りる。
らぁ「(回りを見回して。)花が・・・花が生き返ったわ!!・・・如
何して!?もしかして・・・(マスクを取って、大きく息を吸う
。嬉しそうに。)20世紀の空気と同じだわ!!(船の方を
向いて、興奮して叫ぶ。)皆!!皆、早く来て!!早く!!
」
4人、怪訝そうに船から出る。
りぃ「如何したの・・・?」
らぁ「皆、マスクを取って!!」
るぅ「けど・・・」
らぁ「空気が綺麗になったのよ!!息を吸ってみて!!早く!!
」
4人、言われるままマスクを取って、大きく
息を吸う。
るぅ「本当だ!!あの時の空気だわ!!」
りぃ「美味しい!!なんて美味しいの!?」
らぁの父「信じられない・・・」
らぁ「マーチング博士が発明した空気清浄装置のお陰よ!!博
士!!これで地球に住めるわね!!ずっと!!」
マーチング「そうじゃの。わしには分かっていたよ・・・。未来へ旅
した時、そこは草木が生い茂り、花は咲き乱れてい
たからの・・・。」
らぁ「博士・・・」
マーチング「これからは綺麗になった地球を大切にな・・・」
子ども達声を揃えて「はいっ!!」
場面転換し、舞台は草花の咲き乱れる草原
となる。音楽盛り上がり、嬉しそうに手を取り
合い、皆で歌を歌う。
“みんなで守ろう 力合わせ
今度こそ守り続けよう
未来が輝くように
過去から受けた贈り物”
希望に胸膨らませ、彼方を見遣るみんな。
――――― 幕 ―――――
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(どら余談^^;)
次回掲載しようと考えている作品ですが、この間の公演で
久しぶりにエリオットくんに出会い、再び熱い彼の行動が気に
なり、あのお話し時代の、少し未来のエリオットくんの物語を
書き始めました^_^;
それを紹介していく予定にしています(^^)v
・・・ホントは記念公演の新作も、2月中頃までに仕上げなけ
ればならないので、どちらが先か・・・と言えば・・・ね・・・^^;
でも、世直しエリオットくん作品、先ずは書き上げたいと思い
ますのでお楽しみに~^_^;v
(おまけフォト1^^;)
録音スタジオです^^;
今日、録音前に、撮ってみました(^^)v
写っている場所が、いつもの私の定位置とでも
いいましょうか・・・エンジニアさんに合図の送り易い
場所・・・と言うことで、私だけは決めてもらっていま
す^_^;
(おまけフォト2^^;)
台本をセットして・・・録音途中です^^;
(おまけフォト3^^;)
こちらが、エンジニアさんの定位置です(^^)v
左向こうに見えているガラス窓の奥が、上2枚の写真
の場所になります(^^)
編集作業も、主にこの場所でして頂いています♥
何とか無事に春公演作品の2本目の録音が終了しま
した(^^)v
録音当日はどうも私がピリピリしてしまい、みんなにも
悪い影響を与えているんじゃないか・・・と、すごく反省
しています(>_<)・・・にも係わらず、頑張ってくれた
メンバーに「ありがとう~♥お疲れ様~(^.^)一カ月後
位には、新作が手元に届くからね^^;ヨロシク(^^)v」
読んで下さっている皆様には「また公演が終わり次第、
台本紹介していくつもりにしています(^^)vとても面白
い作品に仕上がりそうなので、楽しみにお待ち下さい
ね♥よければ公演にも、足をお運び下さい(^^)」
どら。
http://milky.geocities.jp/little_pine2012/performance.html
http://ritorupain.blogspot.com/
http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta