りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

未来の海へ ―全4場― 完結編

2011年07月19日 20時32分04秒 | 脚本



“未来の海へ”






   
             “嵐2”  優海とCロボ。

  このシーン、かなり後ろは“ひっちゃかめっちゃか”でした(>_<)
  見てる分には、音楽や嵐の音と相まって、素晴らしい場面なん
  ですけどね・・・。




      船が、岩場に乗り上げた音。(ガタン。)

  声「わあーっ!!」
  声2「岩場に乗り上げたぞ!!」
  声3「皆!!避難ボートに分かれて乗るんだーっ!!」
   
      優海、上手から登場。Cロボ続く。

  優海「部屋にママの思い出のオルゴールを、置いたままだわ
     !!」

      優海、上手へ走り去る。

  Cロボ「優海!!」

      優海を追い掛けて、Cロボ上手へ走り去る。
      音楽流れる。
      暴風雨が吹き荒れる。

  声「下ろせーっ!!」
  声2「早くボートを下ろすんだーっ!!」
  声3「急げーっ!!」
  声「船が沈むぞーっ!!」
  声2「もう全員乗ったか!?」
  声3「行くぞ!!」

      上手より優海、Cロボ、よろけながら登場。

  優海「キャーッ!!」
  Cロボ「優海!!早くボートに・・・」
  優海「ええ・・・キャーッ!!」
  Cロボ「ボート・・・ボートがない・・・!!」
  優海「え・・・?」
  Cロボ「ボートが・・・」
  優海「私達、置いて行かれたの?」
  Cロボ「あ・・・!!あそこに・・・!!」
  優海「待って!!待ってよーっ!!まだ私達がいるわーっ
      !!待って・・・」

      (ガタン!!)

  優海「キャアッ!!」
  Cロボ「優海!!・・・このままだと船が沈んでしまう・・・」
  優海「助けて!!」
  Cロボ「(優海を庇いながら。)優海!!」
  優海「Cロボ!!」

      Cロボ歌う。

      “君を守ることだけ
       僕の役割りだから
       どんなことをしてでも
       君を助ける”

  Cロボ「優海!!僕に掴まって!!」
  優海「え・・・?」
  Cロボ「このままだと船と一緒に、海の底へ沈んでしまう・・・!!
       海へ飛び込みます!!」
  優海「そんなの無理よ!!」
  Cロボ「大丈夫!!」
  優海「嫌よ!!怖いわ!!」
  Cロボ「優海!!大丈夫!!僕が必ず、優海を助けるから!!」
  優海「・・・Cロボ・・・」
  Cロボ「さあ早く!!」
  優海「・・・分かった・・・分かったわ!!(Cロボに掴まる。)」
  Cロボ「行きます!!」

      海に飛び込む。(ドッポーン!!)
      船、セリ下がる。

  優海声「Cロボー!!」
  Cロボ声「優海!!僕から離れないで・・・離れないで・・・」

  ――――― 第 4 場 ――――― A

      音楽変わり、紗幕閉まる。
      (紗幕前、ベッドに優海。左右にパパと十海。

  パパ「優海・・・優海・・・」
  十海「優海・・・」
  優海「パパ・・・お兄ちゃん・・・(気付く。)パパ・・・?」
  パパ「よかった!!優海!!」
  十海「2日間も眠っていたんだよ。」
  優海「お兄ちゃん・・・」
  十海「あの嵐の中で、ママのオルゴールを守るなんて、すごい
      じゃないか。」
  優海「・・・それはCロボが・・・(回りを見回して。)パパ・・・Cロボ
      は!?」
  パパ「船は沈んだけれど、皆無事逃げ出せて、奇跡的に全員
      助かったんだ。」
  優海「Cロボも?」
  パパ「うん・・・Cロボは・・・機械だからね・・・。優海を守りながら
      止まっていたよ・・・。」
  優海「止まっていた・・・?嘘・・・嘘よ!!Cロボが止まっちゃった
      なんて嘘よーっ!!私のことを、ずっと守ってくれるって
      言ったじゃない!!ずっと・・・私の側にいるって言ったじゃ
      ない・・・」

  ――――― 第 4 場 ――――― B 

      紗幕開く。と、中央にCロボ立っている。
      (音楽、フェード・イン)

  Cロボ「優海・・・」
  優海「・・・Cロボ・・・(振り返ってCロボを認める。)・・・Cロボ・・・?
      Cロボ!!」
  Cロボ「ロボット工場で直してもらってきました!」
  優海「Cロボ!!」

      
    
             「Cロボ!!」「優海!!」


      Cロボ歌う。

      “君との約束を守る為に
       僕は戻って来たよ
       君のすぐ側に”

      優海歌う。

      “あなたがいてくれたら私には
       ただ1つの宝物
       代わりはない”

      2人歌う。

      “2人で向かった未来の空に
       希望が輝いていた
       小さな光が
       2人で力合わせ 手に入れた
       あなたがいてくれたから
       頑張れたの(頑張れたよ)”

  パパの声「優海!おばあちゃんの家に、このオルゴールを
         届けてくれるかい?」

  優海「ええ!勿論よ!ね、Cロボ!!」

      船がセリ上がる。
      いつの間にか、優海、Cロボ、船上。
      2人歌う。

      “2人で行こう
       未来の空の下に
       勇気目指し
       掴む為”

  優海「パパ!!行って来まーす!!」

      音楽盛り上がる。


 
   
            「ばいば~い!!」優海・Cロボ


            ――――― 幕 ―――――





  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

           
     “ピンクのももちゃん”公演時に、子ども達にプレゼントした
     お魚さん。色んな場所で公演させてもらった為、このお魚
     を作った数は・・・へへへ・・・尋常ではありません^^;


     さて、ではここで次回掲載作品のご案内を・・・。
     上の写真からもお分かりのように、
     次回は・・・以前、写真だけご紹介したことがありますが、
     “ピンクのももちゃん”を掲載したいと思っています。
     この作品は、随分色んな場所(育児サークルや、小学校
     など)で、公演させて頂いてきたのですが、子ども達には
     目で(海のお話なので、人ではないお人形です。)楽しん
     でもらい、保護者の方には音で楽しんでもらい・・・と、
     中々好評であった作品です(^^)v私もこの“ももちゃん”
     とっても可愛くて、お気に入りのキャラの1つです❤

     ・・・が、随分色んな場所で公演してきたにもかかわらず・・・
     写真が少なくて・・・(>_<)その内、また例のクローゼット
     (^^;)から・・・引っ張り出して、ご紹介いたします^_^;


                                どら。






          
         http://www.geocities.jp/littlepine2005/

        http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

          http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227
      




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