(左)波 (右)優海
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波「あぁあ・・・船の上って退屈ねぇ。何か面白いことないかしら
・・・。はぁ・・・。(優海を認める。)あら・・・あなた、さっきの
ロボットのお供つきの・・・(笑う。)」
優海「Cロボはお供じゃないわ!Cロボはパパが勝手に・・・!」
音楽流れる。
波「どうかしら・・・」
波歌う。
“1人では何もできない
あなたはお供つきの人
1人でできるつもりでも
側には必ず誰かが”
優海「違うわ!誰もいなくても、私は大丈夫よ!」
波「本当かしら・・・」
優海歌う。
“違うは
私だって1人でできるわ
信じて
1人だってできるってこと”
波「(優海が手に持っている物に気付く。)あなた・・・あなたが手
に持ってるそれ・・・私の財布よ!!」
優海「え・・・?あ・・・これ今そこで拾って・・・」
波「泥棒!!」
優海「え・・・?」
波「私の財布、取ったわね!!」
優海「財布なんて取らないわ!!」
波「返しなさいよ!!(優海が持っていた物を、取り上げる。)
パパもママも一緒じゃない人は、何するか分からないわね
!!」
優海「私・・・そんな!!」
いつの間にか、下手よりCロボ登場。
2人の側へ。
Cロボ「優海は財布なんて取らない!」
優海「Cロボ・・・」
波「何よ!!ロボットのくせに何が分かるの!?」
Cロボ「優海は嘘は吐かない!!」
波「ふん、何なのよ!!庇ってくれるお供がいてよかったわね
!!ふん!!何よ!!頭にくるわね!!(ブツブツと。)」
波、上手へ去る。
Cロボ「大丈夫ですか?優海?ゆう・・・」
優海「・・・ほっといて・・・」
音楽流れる。
優海「ほっといて!!向こうへ行ってよ!!1人にして!!」
Cロボ、優海を気にしながら、下手へ去る。
「1人で何だってできるのに・・・」優海。
優海歌う。
“私のことを庇ってくれた
あなたのことを 突き放したの
1人でなんだってできることを
見せたい今
立ち向かう勇気と不安が
ただ入り交じる気持ち
本当なの・・・”
優海「私だって・・・お兄ちゃんのように、1人で何だってできるん
だから・・・!できるんだから・・・」
上手より、船長登場。優海の側へ。
船長「どうしたんだい?」
優海「・・・あ・・・船長さん・・・」
船長「何か悩んでるんだったら、話してごらん。」
音楽流れる。
優海「・・・私・・・今まで、いつもお兄ちゃんの次だったの・・・」
船長「次?」
優海「(頷く。)お使いも・・・お留守番も・・・お兄ちゃんは何でも
1人でできるのに、私はお兄ちゃんが一緒でないと何も
できない・・・、パパはそう思っているのよ。だから1人
では何もさせてもらえない・・・。それが今日初めてパパに、
おばあちゃんの家までお使いを頼まれて、この船に乗った
の!それなのにパパはまた・・・今度はお兄ちゃんの
代わりに、Cロボを一緒に来させたわ・・・。私1人で
大丈夫なのに!パパは私のこと・・・ちっとも信用してくれ
ないのよ・・・。」
船長「私は君のお父さんと、古い友人だから、お父さんのことは
よく知っているが・・・」
船長歌う。
“信用してるさ 誰よりも強く”
優海歌う。
“そんなこと嘘だわ
1人では心配
パパの心の中
溢れてる不安が”
船長「そんなことないよ優海・・・。君のお父さんは・・・」
船長歌う。
“信用してるさ 誰よりも君を
心から愛する
君のことを考え
幸せを思って”
優海歌う。
“そんなこと嘘だわ”
船長歌う。
“嘘じゃない
私が知る彼の思いは”
船長「いつも君のことばかり話しているんだよ。いつも君のことを
一番に考えているんだ・・・。」
優海「・・・本当に・・・?」
船長「ああ・・・。それにCロボは、いつも仕事で忙しい彼の代わり
に、君が寂しくないように、彼が一生懸命探して来た、
君の最高の友達なんだよ。」
優海「・・・友達・・・」
船長「初めての船旅で、君が寂しくないように・・・パパはCロボ
を優海と一緒に、この船によこしたんだ。見てごらん・・・」
優海「(船長に言われた方に目をやる。)Cロボ・・・」
Cロボ、優海の側へ。
Cロボ「ごめんなさい・・・。僕はロボットだから・・・優海の気持ち
が、上手く理解できなくて・・・。」
優海「Cロボ・・・。ううん・・・私のことを庇ってくれてありがとう
・・・。私こそ、我が儘ばっかり言って・・・ごめんなさい・・・
。」
その時、強い風が吹き抜ける。
船長「風が強くなってきたな。優海、部屋へ戻りなさい。
Cロボ、優海を頼むよ!」
Cロボ「はい!」
3人下がる。
――――― 第 3 場 ―――――
益々風が強くなり、嵐の様子に変わる。
声「嵐だーっ!!」
“嵐” 優海とCロボ。
ようやく仲良くなれた優海とCロボですが・・・
自然の嵐が2人に襲いかかろうとしていました・・・。
2人は無事に助かることができるのでしょうか。
それでは“完結編”へ・・・。
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あの嵐・・・公演場所によって、操作する人数は違ったのですが、
多くて3人・・・。2人でやった時には「・・・死ぬかと思った・・・」とは、
操作団員の終演後、開口一番のセリフでした^^;お疲れさま❤
どら。
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