マーケティング視点での鹿児島の先進性と真の魅力－３

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　「問題提起　鹿児島県経済の持続的発展に向けて（カテゴリー　鹿児島の持続的発展）」のタイトルで１３回，鹿児島県経済の発展の弊害，あるいは負の部分について，マーケティングの視点から分析をしてきました。引き続き，「鹿児島の強み・魅力」を分析します。

まず，確認しておきたい事は，マーケティングの視点で見る鹿児島の魅力は，温泉，桜島，錦江港に代表される観光や焼酎に象徴される地場産業では，ないということです。
　顧客（customer），競争相手（competitor），そして自分（company）というマーケティングの３Ｃの観点で鹿児島を分析すると，桜島，温泉，錦江港の風景はナンバー１でも，オンリー1ともいえません。つまり鹿児島の真の魅力とはならないのです。これは，また現状では「観光」が鹿児島の経済発展の切り札ではない，ということでもあります。
　活火山なら，浅間山，白根山，阿蘇山・・・そして富士山と全国に多くあります。温泉にしても草津，播磨，別府，・・・・しかりです。また，焼酎にしても，全国市場においては，ブランド力は脆弱であり，競争優位の地位にはありません。


▼前日に続き,「マーケティングとは何か？」について概括します。なお，このブログは，私の考えを広くご披露するとともに，学生向に「鹿児島」を事例としてマーケティングの仕組みを学ぶとともにマーケティングに関わる英語を理解してもらうことを目的に作成しております。以下は，「マーケティングとは何か？」に関する解説部分です。


■売ることとマーケティングは異なります。マーケティングとは，満たされていない市場ニーズへの対応にあります。顧客ニーズを見つけ出し，それを満たす製品を開発するプロセスです。
Selling and marketing are different. Marketing is process of discovering unmet needs in the market and creating products to meet those needs．

したがって，「こういうものが欲しかった」とCustomer（顧客）の支持を得ることができればMarketingが成功したといえます。

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