「身の丈」経営,「身の程」人生

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鹿児島 スーパー「A-Z」社の事例分析を通じての問題提起2-住みやすく暮らしやすい鹿児島づくり”

2009-11-12 18:12:19 | 「身の丈」経営
 【グラフ:資料:「2006(平成18)年度県民経済計算」内閣府   出典:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7450.html


鹿児島県のスーパー「A-Z」社の事例分析を通じての問題提起-住みやすく暮らしやすい鹿児島づくり”


 NHKの番組では,「千客万来 町の不夜城」として取り上げられた24時間営業の大型小売店「A・Zスーパーセンター」。同社は脚光をあび,賞賛を受けています。この不況期にあてまさに先客万来業績好調,創業者牧尾英二氏の経営手腕には敬意を表しつつも,いくつかの疑問を持ちます。
 
問題提起1:大型店を創り,店にお客を引きつけるという商法(経営)は,もはや時代遅れの発想・経営ではないのか。

問題提起2:鹿児島の商業者,行政,農業関係者は,「コメリ」(「本社・新潟)の経営,ビジネスモデルに関心,あるいは脅威を感じていないのか。また,茨城のホームセンター「ジョイフル本田」を研究したことがあるのだろうか。(コメリは,鹿児島県内に11店舗を展開する有数のホームセンターです。ジョイフル本田は,「大型店指向」,「非効率経営」を貫くホームセンターの草分けです。)





問題提起3:「A・Zスーパーセンター」への先客万来は,鹿児島の行政の無策を物語る一面でもある。

 
 こうした問題提起,なぜ,そういえるのかという点に関して,「A・Zスーパーセンター」の事例分析を通じて,“鹿児島のいま”を分析し,さらに,“住みやすく暮らしやすい鹿児島”に向けての,あるべき姿を考察します。



      :::::::::::::::::::::::::::
 大学の講義で,東京と鹿児島を往復するようになって4年目に入りました。1年中,コ-トなしですごせる温暖な気候。歴史を刻み,昭和がしのばれるレトロな街並み。そこに住む,心やさく思いやりある多くの方々との出会いもあって,鹿児島の大ファンになりました。

 県都・鹿児島の街は,多くの地方都市と比べ活気に満ちています。特に繁華街・天文館の迷路状のアーケードの規模と,夜の賑わいには目を見張るものがあります。
 地域間の所得格差を計る代表的な指標である人口1人当たりの県民所得では,全国で下から5番目の43位(228万3千円・2006年),最低賃金は時給627円で宮崎,沖縄と並び全国最低,という経済面では低水準の県とはとても思えない,というのが実感です。

 ところで,気がかりなのは鹿児島の衰退です。人口は1955年をピークに減少に転じ,近年,加速しています。商業面では,鹿児島県の小売業事業所数は82年の3.1万をピークに,04年には2.1万と約30%減。この間の減少率は全都道府県中9番目の高位にあります。(経済産業省調査の「商業統計」による)。
 繰り返しになりますが,最低賃金が時給627円と全国最低というのは,鹿児島経済の低迷を如実に物語っています。

 こうした状況に鹿児島の皆さんが手をこまねいているのではなく,様々な施策を練り,その実現に向けて取り組んでいる事を承知の上で,「平成維新」ともいわれる革新の時代への対応という視点でマーケティングの視点で,鹿児島県経済が持続的に発展に向けての私見--活力ある鹿児島県のあるべき姿--を考察し,問題提起いたします。(写真は,山形屋百貨店)

                --次回 11月14日に続きを掲載します--

      
◆関連HP:「マーケティング&マニュアル ゼミ
  http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/



利益第二主義―過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学
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