>>>鹿児島県知事選,7氏立候補 -現県政の評価が争点に-
任期満了に伴う鹿児島県知事選挙は25日告示され,現職,新人,元職の計7人が立候補した。1947(昭和22)年の5人を上回り,過去最多。複数の女性立候補も初。保守分裂や,政党内の支持も割れるなど異例づくしの選挙戦となった。知事選では最も多く票をとった人の票数が有効投票数の4分の1に届かなかった場合,選挙自体がやり直し=再選挙となる。
現県政への評価が主な争点となる。各候補は医療・福祉政策や産業振興策などでも独自色を打ち出し,支持拡大を図っている。
24日現在の選挙人名簿登録者数は135万7073人(男63万1588人,女72万5485人)。投票は瀬戸内町の請島,与路島など一部地域を除いて7月12日に行われ,即日開票される。
参院と同日選だった前回(2016年)の投票率は56・77%。前々回(12年)は43・85%。
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┗■ 立候補者(届け出順),いずれも無所属------------------
氏名 | 年齢 | 公式サイト | ||
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武田信弘 (たけだ のぶひろ) |
66 | 新 | 元高校教諭 | 武田信弘のホームページ |
横山富美子 (よこやま ふみこ) |
73 | 新 | 内科医 ・(日本共産党推薦) | 横山ふみ子医師後援会 |
青木隆子 (あおき りゅうこ) |
57 | 新 | 元鹿児島テレビアナウンサー | 青木りゅうこ公式サイト |
三反園訓 (みたぞの さとし) |
62 | 現 | 鹿児島県知事(現職)・(自由民主党・公明党推薦) | みたぞのさとし後援会 |
伊藤祐一郎 (いとう ゆういちろう) |
72 | 元 | 前鹿児島県知事 | 伊藤祐一郎 公式サイト |
塩田康一 (しおた こういち) |
54 | 新 | 前九州経済産業局長 | 塩田康一後援会ホーム |
有川博幸 (ありかわ ひろゆき) |
61 | 新 | 元鹿児島大学特任助教 | 有川ひろゆき公式ホームページ |
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┗■ 各候補のアピールポイント------------
・武田氏:6月に入って立候補を表明。鹿児島を火山県と表現し,地熱を再生可能エネルギーと位置付けて原発依存からの脱却や温泉などの観光資源を生かした地域振興策を掲げる。
・横山氏:6月に入って立候補を表明。脱原発や馬毛島・奄美の軍事施設増強反対を政策の柱に,医師の立場からソフト,ハード両面で新型コロナ対策拡充と離島医療の充実も訴える。
・青木氏:6月に入って立候補を表明。県民もメンバーとする「知事チーム」の創設を掲げ,新型コロナで打撃を受けた生活環境の復旧や離島・へき地の周産期医療拡充も訴える。
・三反園氏:再選を目指し昨年12月に立候補を表明。高齢者や子育て支援,観光・農業振興など1期4年間の実績を強調し,2期目の目玉政策に新型コロナからの復興を位置付ける。
・伊藤氏:今年1月に立候補を表明。3期12年の知事職で県財政を立て直した実績を掲げ,新型コロナ対策では大胆な財政出動による経済立て直しへ万全の措置を強調する。
・塩田氏:昨年12月に立候補を表明。経済産業省の官僚として地方創生に携わってきた経験を前面に出し,新型コロナで疲弊した県内経済の再生,産業振興へ取り組む姿勢を見せる。
・有川氏:昨年12月に立候補を表明。「農畜水産物のブランド化」を掲げ,政策の目玉としては地域や職業を考慮した多彩なメンバーで構成する「知事戦略室」の創設を掲げる。