九州の地銀-3強がしのぎを削る その1-ふくおかFG 「シングルプラットフォーム・マルチブランド」経営-
地方銀行(地銀)が逆風下にある。全国106行の半分にあたる54行の地銀が本業で赤字に陥る状況から,経営悪化が危惧される。
九州の地銀は,ふくおかフィナンシャルグループ(FG)https://www.fukuoka-fg.com/ が十八銀行と経営統合し,全国の上場地方銀行・グループで総資産ランキング首位にある。8位の西日本フィナンシャルホールディングス(FH),10位の九州フィナンシャルグループ(FG)の3強がしのぎを削る。
それぞれ地盤とする地域や得意分野は異なるものの,新幹線や高速道路などの発達によって,顧客企業の商圏や人の流れは広域化している。三大勢力,それぞれソリューション営業を打ち出しているが,今後の動向が注目される。
■ふくおかFG 3度の統合
長崎県佐世保市に本店を置く親和銀行 https://www.shinwabank.co.jp/ を傘下にもつふくおかFGは4月,長崎市に本店を置く十八銀行 https://www.18bank.co.jp/ を統合。総資産24兆円を超える巨大地銀グループが誕生した。20年10月に合併して「十八親和銀行」となる予定である。
親和銀行,十八銀行ともに創業100年以上の歴史があり,融和への道のりは平たんではない。なお,ふくおかFGにとって事務・システムの統合は3回目。それぞれ統合が完了した09年の熊本ファミリー銀行(現熊本銀行),10年の親和銀行と経験している。
「シングルプラットフォーム・マルチブランド」と称する独自の経営スタイルやデジタル化で生産性を上げながら,余力はコア事業や新事業創出につぎ込む構えである。
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┗■ 「シングルプラットフォーム・マルチブランド」顧客との関係強化と、効率経営の両立を実現
出典:https://www.fukuoka-fg.com/group/system.html
「シングルプラットフォーム・マルチブランド」は、ふくおかフィナンシャルグループが設立当初からの基本スタイルとしてきた経営スタイルです。
マルチブランドとは、お客さまと信頼関係をしっかり構築するために、地元に密着した4つの銀行で営業を展開し、顔の見える関係を構築することです。
また、シングルプラットフォームとは、商品・サービスやシステムをグループ全体で共通化することによって、お客さまに高度な金融サービスの提供することが可能となり、かつ効率的な経営を実現できます。この二つを組み合わせ同時に実行することにより、地域へのコミットメントを維持しながら、スケールメリットを追求します。
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地方銀行(地銀)ががけっぷちに立たされている。全国106行の
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