>>>福岡の医療機器販売「エーエヌディー」が民事再生,負債40~45億円か
報道によると,医療機器購買代行の「株式会社エーエヌディー」(福岡市中央区舞鶴2-7-3 LANDIC BLD.3F)は,7月10日付で福岡地方裁判所へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は,東京商工リサーチによると約40億円,帝国データバンクによると約45億円の見通しである。
2013年設立の同社は,医療機器や医薬品・医療材料の購買代行を主力に事業を展開するほか,病院経営に関するコンサルティングや医療機関向けシステムの受託開発を手掛け,東京・熊本・沖縄に営業所を開設するなど事業を拡大していた。だが,積極的な事業拡大に伴う経費の増加で赤字が続いたことに加え,一部で回収困難な債権が発生するなど資金繰りが悪化したため,自力での再建を断念し今回の事態に至った。
>>>福岡の明太子製造「たつみや」が破産申請へ,負債2億円
報道によると,水産物加工・販売の「株式会社たつみや」(宗像市 赤間3丁目1-12)は,7月8日付で事業を停止し,自己破産申請の準備に入った。負債総額は約2億1000万円の見通しである。
1990年設立の同社は,辛子明太子の製造・販売事業を展開し,水産問屋への卸を主力とするほか,本社工場の直売所やショッピングモール「ゆめタウン」にテナントとして出店するなど事業を拡大していた。
2001年5月期は年売上高約5億7000万円を計上。その後、採算を重視する中で卸事業のウエイトを引き下げる一方、大型商業施設に辛子明太子販売の直営店を出店するなどで辛子明太子の製造・販売に事業の主軸をシフトした。
しかし,2011年9月に直営店を閉店したこともあり、2014年5月期の年売上高は約1億6000万円にまでダウン。売上の減少に加え,原材料価格の上昇による採算の悪化も重なり資金繰りが逼迫したため,これ以上の事業継続は困難と判断し今回の事態となった。
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┃★┃ ふくや 明太子を日本で一番初めに作った会社
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ふくやは博多みやげの代名詞である明太子を日本で一番初めにつくった会社です。しかし同社の商品パッケージには「元祖」や「本家」 の文字はありません。それどころか創業者の川原俊夫さんは、明太子の卸を請う人たちに「つくり方を教えちゃるけん」と気前よく製造方法をオープンにしたそうです。結果、明太子は全国の食卓に並ぶ国民食に成長しました。
その背景には戦争を乗りこえて生き残った俊夫さんの人生観があります。「自分の残りの人生は世の中の役に立つことに使いたい」。その言葉どおり、亡くなる前年の1979年度に福岡市第1位の納税額を実現。法人格せずに個人商店であり続けたのも、より多く納税するためでした。イベントやスポーツ支援、文化支援などの寄付活動はこれまで150以上にものぼり、利益の20%に相当する金額を毎年投入しています。
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