今春の大卒者の就職状況 － 氷河期の再来

◆内定率・80.0％－－文部科学省及び厚生労働省の共同調査

　文部科学省及び厚生労働省が共同で実施の，平成22年2月1日現在の22年3月大学等卒業予
定者の就職内定状況の調査によると，大学等卒業予定者の内定率は，大学は80.0％（昨年同
期比6.3ポイント減）、短期大学は67.3％（同8.5ポイント減），大学等（大学，短期大学，
高等専門学校及び専修学校）全体では、78.9％（同6.3ポイント減）と依然として大変厳し
い状況にある。

　地域別の内定率は，大学生は関東地区の８２．６％が最高。最低は九州地区の７５．２％。
前年同期より最も大きく下げたのは中部地区で１０．７ポイント減の７７．３％。景気低迷
の影響を大きく受けた自動車産業といった同地区に多い製造関連企業の採用抑制などが影響
したとみられる。



◆「内々定」者１７・３％と昨年同期比３・２％減－－ジェンダ・コーポレーション調査

有料職業紹介事業を行うレジェンダ・コーポレーション（東京・新宿区）が，２０１１年春の
入社を希望する大学生を対象が実施した就職アンケート調査によると，今年３月までに
「内々定」を受けた学生の割合は１７・３％と，昨年同期に比べて３・２％減であった。こ
のうち理系学生は昨年同期比０・１％低下の２３・１％だった野に対し，文系学生は同４・
６％低下の１３・０％と落ち込み幅が大きく，文系に厳しい就職状況が明らかとなった。

◆鹿児島県内の高校・短大・大学新卒内定率，過去５年で最低
　鹿児島労働局が４月２２日発表の今年３月末時点の県内の新卒者就職内定率によると，高校生
は前年度比０．６ポイント減の９５．７％，短大生は３．１ポイント減の８３．５％，大学
生は２．５ポイント減の８２．７％と，いずれも過去５年間で最低だった。
　大学生の求職者は１８９７人，短大生は７２９人で，未内定者は，計４４８人（同２５人
増）である。高等専門学校生の内定率は，前年度と同じ１００％（求職者１４７人）だっ
た。
　鹿児島労働局は「世界的不況の影響で厳しい雇用情勢が続き，年間を通じて求人が少なか
った」との見解を示している。
　


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