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「バースデイ・ガール」・その3-ミステリアスな村上春樹の世界

2018-04-12 07:48:42 | 「身の丈」経営

村上春樹に,はまってます。

 

 

バースデイ・ガール
1620円

 

 村上春樹の小説は,さまざまな解釈ができ,読者の想像力がかき立てられる。読んだ後に考え込んでしまう「謎」が全編にあふれている。小説「バースディ・ガール」もご多分に漏れない。

 

 ▼小説,「バースデイ・ガール」
ある女性が「二十歳の誕生日」に経験した出来事の物語である。主人公の「彼女」は,「二十歳の誕生日」に予定が狂い,その大切な夜をアルバイト先の「そこそこに名のしれた」イタリア料理店で働いて過ごす羽目に。そして,仕事を代わってくれるはずだった「もう一人のアルバイトの女の子」に続き,「フロア・マネージャー」までもが急に体調を崩す。

 そこで,フロア・マネージャーの代わりに彼女がフロア・マネージャー以外誰も姿を見た事の無いオーナーに夕食を運ぶ事になる。

 「お食事を持ってまいりました」と彼女はかすれた声で言った。・・・・「一時間ほどあとでうかがいますので,食器はいつものように廊下に出しておいていただけますか?」と彼女は言った。
 老人は並べられた料理を興味深そうにひとしきり眺め,それから思い出したように返事をした。「ああ,もちろん。廊下に出しておくよ。・・・・・」

  

 ◆疑問・ミステリアス--???老人の仕草,きれいに磨きあげられた老人の靴???

 彼女が運んできた料理は,いつも見ている,食べているはずのお決まりのいつもの料理なのに, 老人は並べられた料理を「興味深そうにひとしきり眺め」ているという,あたかも初めて見るような仕草はミステリアスである。この「老人」は本当に「オーナー」なのか。

 老人の服はすべて「清潔でしわひとつなく」,靴も完璧に磨かれている。 ⇒疑問⇒この日は昼過ぎから雨が降り出した。靴がきれいに磨きあげているということは,雨が降る前の午前中から仕事場にやってきて,部屋にこもっていたのだろうか。1日中,机に向かっていたとしたら,服に「しわひとつ」もできていない状態は考えられない。 

 

 
世界の終りとハードボイルド
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