【photo-KTSニュースより】
新燃岳は,「噴煙の勢いなどから,予想よりも活発化している。マグマそのものが地表まで上昇してくる本格的な『マグマ噴火』とみられ,長引く可能性がある」と鹿児島大学や九州大学の研究者は指摘している。
九州大地震火山観測研究センター(長崎県島原市)は,新燃(しんもえ)岳西側の鹿児島県霧島市牧園町で地震計25台を設置し,24時間態勢でデータの収集に当たる。
ここでは,マグマが上昇,噴出する際に起こる震動を観測するほか,火山灰を採取して成分や状態を分析する。
◆ 1月28日 新燃岳噴火 溶岩ドーム出現 2回目爆発
活発な噴火活動が続く鹿児島,宮崎県境の霧島山系新燃(しんもえ)岳(1421メートル)で28日午前,地下のマグマが盛り上がってできる溶岩ドームが火口内に出現したのを,上空から観測した東京大地震研究所が確認した。新燃岳では28日午後0時47分に2回目の爆発があり,降灰範囲は宮崎県と鹿児島県で計17市町に及んだ。
同研究所によると,火口内では火口湖が消失。東西に並ぶ火口列の中の中央付近に直径数十メートルの溶岩ドームが出現し,一部は赤熱していた。火口の南西側には,長さ500~600メートルの火砕流跡も確認された。
鹿児島地方気象台によると,火口は直径700~800メートル,深さ数百メートルあり,マグマがあふれる可能性は現時点では低いという。ただ,同研究所は「マグマの供給が続けば,マグマが火口外に漏れ出す可能性もある」としている。
◆鹿児島火山の噴火警戒レベル
火山名 | 所在 | 噴火警報(略称)
|
噴火警戒レベル | 規制状況等 | |
霧島山 | 新燃岳 | 霧島市等 | 火口周辺警報 |
レベル3
火山規制
|
火口から概ね2km以内立入禁止 |
御鉢 | 噴火予報 |
レベル1 平常 |
火口縁南側登山路及び火口内立入禁止 | ||
桜島 | 鹿児島市 | 火口周辺警報
|
レベル3
入山規制 |
南岳及び昭和火口より2km以内立入禁止 | |
薩摩硫黄島 | 三島村 | 火口周辺警報 |
レベル2 火口周辺規制 |
硫黄岳火口より1km以内立入禁止 | |
口永良部島 | 屋久島町 | 噴火予報
|
レベル1 平常 |
新岳火口内立入禁止
|
|
諏訪之瀬島 | 十島村 | 火口周辺警報 |
レベル2 火口周辺規制 |
御岳火口より1km以内立入禁止 |
出所:鹿児島県HP
http://www.pref.kagoshima.jp/__filemst__/65044/content-5.pdf
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