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安愚楽牧場事件の捜査終結 <東京地検 詐欺罪では不起訴に>

2013-10-13 21:26:35 | 企業の不法行為

安愚楽牧場の操作終結 <東京地検 旧経営陣、詐欺罪では不起訴に>

 元社長の三ケ尻久美子被告

 7万3000人から4200億円余を集めて経営破綻した「和牛商法」の安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)。元社長の三ケ尻久美子被告(69)と元専務執行役員の増渕進(59)被告と元専務執行役員の大石勝也(74)の旧経営陣3人は特定商品預託法違反容疑で,すでに起訴され公判にはいっている。

 だが,東京地検は10月11日、旧経営陣3人に対する詐欺罪での刑事告訴については,嫌疑不十分で不起訴処分とした。安愚楽牧場に対する捜査は終結することになる。

 地検によると、同社は経営状態が悪化した後も、国内外への販路拡大や金融機関との融資交渉を継続していたという。地検は「事業破綻が分かっていたとは積極的に認められない。意図的にだましたとは認めがたい」としている。
 最高で2年以下の懲役の量刑となる特定商品預託法違反罪は「入り口」で、捜査は当初から詐欺罪の立件を目指していた。ところが,最高で10年以下の懲役となる量刑の重い刑法の詐欺罪を適用するには、顧客を故意にだましたという明確な犯意の立証が必要だった。不起訴の背景には投資対象の繁殖牛を有価証券などと同じ「金融商品」と同様に扱い、出資を呼びかけていた同社に「事業実体」があったことが大きい。

 安愚楽牧場同社をめぐっては、出資者58人が「牛が存在しないのに嘘をついて出資金を集めていたのは詐欺罪に当たる」などとして、警視庁や各地の警察本部に刑事告訴していた。

 弁護団は東京地検の不起訴処分を不服として、検察審査会に申し立てる方針。

▼「安愚楽牧場」関連ブログー・アーカイブ

 ・安愚楽牧場の投資被害事件  「9/24 初公判」

 ・安愚楽牧場事件捜査終結へ 警視庁と栃木県警の合同捜査本部が詐欺での立件断念へ

 ・安愚楽牧場元社長ら3人逮捕  <特定商品預託法違反の疑い>

 ・どうする海江田氏-全国安愚楽牧場被害対策弁護団 -経済評論家時代に出資を推奨とし提訴を視野へ

 ・安愚楽牧場関連・もう一つの破たん-宮崎県小林市のコスモス牧場が休園

 ・安愚楽問題で国賠訴訟検討 弁護団「行政の失態-被害拡大の一因」  

 ・安愚楽牧場のその後 -詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-2

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 ・安愚楽牧場のその後 -栃木の子会社破産 / 鹿児島の会社(カミチク)が一部継承 

 ・安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 -東京地裁 )

 ・安愚楽牧場が破産へ=民事再生手続き廃止―東京地裁

 


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