「安愚楽牧場」巡る訴訟,海江田氏が勝訴
出典:読売新聞 9月9日(金)
2011年に破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」の和牛オーナー制度に出資して損失を被ったのは,海江田万里・元民主党代表(67)が経済評論家時代に書いた同牧場の宣伝記事を信じたためだとして,全国の出資者30人が海江田氏に計約5億7360万円の損害賠償を求めた訴訟で,東京地裁(谷口園恵裁判長)は9日,請求を棄却する判決を言い渡した。
原告側は控訴する方針。
判決は,海江田氏が「牧場のリスクはゼロ」などの記事を著書や雑誌に執筆した1986~92年頃は「和牛オーナー制度が特筆すべきリスクをはらんでいたとは認められない」と指摘。「海江田氏が一般消費者に不適切な情報を伝えて,投資判断を誤らせたとはいえない」と判断した。
●もう一つの安愚楽牧場事件 「海江田万里氏への損害賠償請求訴訟」
安愚楽牧場による特定商品預託法違反事件では,2014年1月9日,東京地裁で元社長三ケ尻久美子(69)被告に懲役2年10月(求刑懲役3年),元専務の大石被告に懲役2年4月 (同2年6月)の実刑判決が出ている。
もう一つの裁判。安愚楽牧場の被害者らが,安愚楽牧場の商法を推奨・宣伝していた当時経済評論家であった海江田万里氏に対し,約6億2000万円の損害賠償請求を提起した裁判の成り行きも注目されるところである。
年 | 月 日 | 経過 | 内容 |
2013 | 2月18日 | 訴訟提起(訴状提出) | 東京地裁: 民第6部係属 原告: 30名 請求額: 6億1150万1000円 |
2013 | 3月25日 | 午前10時20分 海江田訴訟期日(第1回) | 原告側:①訴状陳述②原告男性意見陳述③弁護団意見陳述④求釈明申立書提出 被告海江田氏側:答弁書陳述 ※1回目のみ傍聴券交付事件 |
2013 | 5月13日 | 午後4時 進行協議期日=非公開 | 被告海江田氏側: 求釈明に対する回答書 提出 |
2013 | 5月27日 | 午前11時30分 海江田訴訟期日(第2回) | 原告側: ①準備書面(1) 陳述 ②求釈明申立書陳述 被告海江田氏側: 求釈明に対する回答書 陳述 |
2013 | 8月19日 | 午前11時 海江田訴訟期日(第3回) | 被告海江田氏側: 第1準備書面 陳述 |
2013 | 10月21日 | 午前11時 海江田訴訟期日(第4回) | 原告側: 準備書面(2) 陳述 被告海江田側: 第2準備書面陳述=事実関係の認否にすぎないもの |
2013 | 12月16日 | 午前11時 海江田訴訟期日(第5回) | 原告側: 準備書面(3)提出 被告海江田側: 第3準備書面陳述 |
2014 | 2月3日 | 午前11時30分 海江田訴訟期日(第6回) | 原告側: 準備書面(3)陳述 被告海江田側:第4準備書面陳述 |
2014 | 3月24日 | 午前11時 海江田訴訟期日(第7回) | 被告海江田川側:反論予定 |
2014 | 6月2日 | 午前11時30分 海江田訴訟期日(第8回) | 未定 |
2014 | 7月28日 | 午前11時30分 海江田訴訟期日(第9回) | 未定 |
※ http://agurahigai.a.la9.jp/kaeidasaiban.html 全国安愚楽牧場被害対策弁護団
◆「安愚楽牧場」
安愚楽(あぐら)牧場は,1981年12月に有限会社安愚楽共済牧場として設立。繁殖牛の権利を出資者と売買し,生まれた子牛の売却益を還元する「和牛オー ナー制度」を始めた。90年代に詐欺容疑などで相次いで摘発された和牛商法業者の最古参で,17社程度あった業者の中で唯一生き残っていた。破綻した2011年8月までに集めた出資金は全国約7万人から約4200億円に上る。同社資料によると,牛肉料理を楽しむ庶民の姿を描いた小説「安愚楽鍋」が会社名の由来。
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被害額4300億円、被害者7万人と、戦後最大規模の消費 者被害事件となった安愚楽牧場事件。1990年代、そして2000年代後半に起こった「ふるさと 牧場事件」など、怪しい和牛預託商法が行われ、そして摘発されてきた歴史があるにもかかわらず、悲劇はまたもや繰り返されたのはなぜなのか? 自他共に「詐欺専門記者」と認める共同通信社記者が、徹底取材で分析した「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」 |
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覚えていてくださいますか。
ご無沙汰しております。
私は変わらず日記を続けています。
これもひとえに皆様方のおかげと感謝申し上げます。
海江田訴訟について記事にしていただき、ありがとうございます。
ご自愛くださいませ。