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鹿児島の不正車検,自動車整備会社に行政処分

2017-11-24 19:12:08 | 企業の不法行為

 適正な検査をせずに車検を通す,いわゆる「ペーパー車検」事件,九州運輸局は,22日,鹿児島市の自動車整備会社に対し,指定事業者の取り消しなどの行政処分を行った。

 九州運輸局によると,行政処分を受けた鹿児島市宮之浦町の松村自動車は,27台の車両について「ペーパー車検」を行い,道路運送車両法に違反した。松村自動車がペーパー車検行った可能性がある対象車両は,3500台に上るとみられ,九州運輸局では先月と今月,松村自動車に2度の特別監査を実施し,22日付けで,国の指定事業者の取消などの行政処分を行った。。
 また22日,鹿児島地裁では松村自動車の経営者らと共謀したとされる,仲介業者の男2人の初公判も行われ,2人は起訴内容を認めた。2人のうちの1人,K被告の裁判は,22日結審し,検察側は懲役1年6カ月を求刑した。

 

>>事件の概要 鹿児島の不正車検,120業者が関与か--“無車検車”が,1000台が走る恐怖

日産自動車で、国内で車両を組み立てる全工場でのずさんな運営が明るみに出た。本来は社内で検査員と認められた従業員が完成車を検査する必要があるが、守られていなかった。新車登録前の6万台の検査がやり直しとなり,ユーザーに渡った100万台規模も対象の可能性がある。法令軽視の批判は免れず,ブランドイメージや業績への悪影響は避けられない。

新車登録前の検査もさることながら,車検の適合性が疑われる事件が鹿児島で発覚した。不正車検は他県でもが横行している可能性は十分考えられる,ということである。
 

事件の経緯と概要
・8月8日
 鹿児島県警西署は8月8日、実際は検査をしなかったのに不正に車検を通したとして、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで、鹿児島市の自動車整備会社社長、M容疑者(56)と整備士2人を逮捕した。容疑者の1人は調べに「1年間で約千台の不正をした」と供述しているという。
 逮捕容疑は5月ごろ、車数台について実際は検査をしていないのに保安基準を満たしているとの適合証を作成して運輸局に提出し、検査証の交付を受けたとしている。
 西署によると、車検を受けた人からの情報提供で発覚した。警察は平成24年ごろからこうした行為が始まったとみており、他の不正車検に関しても捜査している。

・9月15日
  実際は検査をしなかったのに不正に車検を通していたとして,鹿児島市の自動車販売会社社長のO容疑者(36)ら5人が,虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで鹿児島県警鹿児島西署に9月15日に,逮捕された。これで一連の不正車検の逮捕者は計8人になった。

事件から浮き彫りとなった車検制度の問題点
 鹿児島市の自動車整備会社が実際は検査しなかったのに不正に車検を通していた虚偽有印公文書作成・同行使事件で,8月に逮捕,起訴されたMは,「不正には約120の業者が関与し,1年間で約1000台やっている」と供述しているという。

 捜査関係者によると,「O容疑者とM被告がやった不正車検は,2012年から4年半でトータル約4000~5000台に上るとみられる。帳簿には正当な車検も記載されているため,どれが不正なのか,これから精査していく必要がある。それ以前の不正車検となると,裏付けを取るのに相当時間がかかりそう,だとする。

 業界通によると,今回の問題は氷山の一角に過ぎない。現行の車検制度では,“民間車検工場で検査員が車検をして,最終的に経営者が適合証を発行する。検査員と工場経営者双方のチェック機能が働いているという信用が制度の前提となっている。そこで,双方が共謀すれば簡単に不正車検ができてしまう。他県でも不正車検が横行している可能性は十分考えられる,ということである。


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