蓮尾力: 版画作家。『ペルー美術賞展優秀賞』を始め,これまで数々の賞を受賞。2004年に東京学芸大学の教授職を辞し,宮崎県串間市に移住。以後,意欲的に創作活動に取り組んでいる。日本版画協会会員。
蓮尾の繊細 時には強烈な色づかと
版面から漂うエロスの香りに
私は圧迫感を覚える
だが,しばらくすると
不思議と心が安らぐ この矛盾,なぜ ・・・・・・・
◆ オスカー・ワイルド曰く, 「すべて芸術は 表面的であり,しかも象徴的である。表面より下に至らんとするものは,危険を覚悟すべきである」(※ 福田恒存訳)。---オスカー・ワイルド著 『ドリアン・グレイの肖像』の序文
※ Oscar Wilde,The Picture of Dorian Gray(London:Penguin,1984),p.6.(『ドリアン・グレイの肖像』新潮社,1967)
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Oscar Wilde (1854‐1900)
イギリスの詩人,小説家、劇作家。機知にあふれた風俗喜劇《ウィンダミア夫人の扇》(1892初演),彼の唯美主義が如実に示されている《サロメ》(フランス語で書かれ1893年パリで出版。英訳は1894年発表),《誠こそ大切》(1895)等は,今も色あせず。
主な作品は,《幸福な王子》(1888童話),《ドリアン・グレーの肖像画》(1891小説),《意向集》(1891批評論集),《社会主義下における人間の魂》(1891),《深淵より》(獄中からダグラスにあてた手紙の形),《レディング監獄の歌》(1898年詩集)他。
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ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)
◆ 日本版画協会「第84回版画展」- 蓮尾力氏の出品作品
【おなごほや(構成) 木版 80×112】
2016年10月 日本版画協会主催の「第84回版画展」(東京都美術館で開催)に出品。
◆ 日本版画協会「第82回版画展」 蓮尾力氏の出品作品 -おなごほや-
(作品の一部分を掲載)-
「すべて芸術は 表面的であり,しかも象徴的である。表面より下に至らんとするものは,危険を覚悟すべきである」。 (オスカー・ワイルド)
いま,宮崎・串間に住む彼の蓮尾力さん。
数年前/東京・御徒町 酒蔵にて
版画家 蓮 尾 力
東京から猫2匹を連れて一人ぽつんと(宮崎県串間市)本城へ移住してきました。親戚も知人もない田舎なのでとても不安でしたが,再婚相手の妻や保護者のような地元仲人さんに恵まれ,今や人生の醍醐味と感謝の念に絶えません。教員養成大学(東京学芸大学)の教授職を5年早く切り上げて,密やかな版画制作に打ち込む為でした。しかしそれはそれ,時代の傾きに不感症ではいられなくなり,移住者仲間の個性と魅力に引きずられたまま,この会のベースがまとまるまで代表としてお役に立てればと思うこの頃です。きっと面白いことに出会えるのでは・・・。
ホームページ 「串間氏移住者ネットワーク」より転載 http://www.city.kushima.miyazaki.jp/original/ijusya/people.html
蓮尾力: 版画作家。『ペルー美術賞展優秀賞』を始め,これまで数々の賞を受賞。2004年に東京学芸大学の教授職を辞し,宮崎県串間市に移住。以後,意欲的に創作活動に取り組んでいる。日本版画協会会員。
◆蓮尾力氏--略歴
1964年 東京学芸大学美術専攻入学
1991年 ペルー美術賞展優秀賞、日本美術パリサロン展出品、銀座オカベ画廊個展
1997年 東京学芸大学美術教育・教授昇任
1999年 大学美術教育学会事務局長
2004年 東京学芸大学を退職。宮崎県串間市本城にアトリエ工房を造る。
長野県丸子町・丸子町教育委員会主催「蓮尾 力 ふるさと版画個展」開催
現在 日本版画家協会会員 JIAS日本国際美術家協会会員 くしま移住者ネットワーク代表
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◆ 蓮尾力 作品 -その一部- (phote クリックすると拡大)
依田村落陽 | 鳩ノ巣渓谷 | 海市 | おあしす天命 ※ | びいどろえび ※ | まめでんか ※ | |||||
phote クリックすると画像拡大 | ※松露酒造 「本格焼酎×アート 展示会」より |
※「海市」とは,しんきろうのこと。2009年 木版(71×71cm) アメリカ美術賞展出品
作品の詳細: http://www.yelmuseum.info/hasuogaralley/ht05.html
「鳩 ノ巣渓谷」は, 三つのフレームの中にせせらぎを区わけして描き,前景,中景,後景へと遠近法で渓流の様子を描出したものだ。岩走る瀬の流れが砲嘩逆巻き,しぶきを勢いよく吹き上げ,流れ下る光景を描いた版画だ。不思議な形をした奇怪な岩石が色彩も鮮やかに画面中央に描き出されている。後景の一番小さなフレームの上部に,明るい色彩の山が描かれている。
「東京百景」というテーマのもとに制作された作品である。都内山間部に取材したという。・・・・・・・・・・
『 ザイデンシュトラーセン―私のもとめた絹の道』 p425
◆蓮尾力氏がモデルの小説
ザイデンシュトラーセン―私のもとめた絹の道 | |
信州のいなか町で極貧の生活に堪えながらたくましく絵の才能をのばしていく少年と、その姿を暖く見守る遊び友達の若き著者。二人は心の中のサイデンシュト ラーセン(絹の道)をのびやかに歩む。そして精細な風土の描写と質朴な人情の展開。これは魂の核が見失われがちなポスト・モダンなる現代の文学世界に見る こと稀な、郷土愛の表現、青春文学、すがすがしい教養小説である。 ( 装幀 蓮尾力) |
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近代文芸社刊 |