日本電産永守社長,ベースアップ明言
10月22日、日本電産の永守重信社長は大阪市内で開かれた2013年9月中間決算発表の会見で「復興特別法人税の前倒し廃止に伴い、従業員に還元したい。デ フレ脱却のため、ベースアップ(ベア)の実施は僕の決意だ」と、大手有力企業の先駆けをきって,賃金水準を底上げするベア実施を表明した。
永守社長はまた、「2回のボーナスを増やすよりも、月給を上げた方がいい。(安倍政権の経済政策である)アベノミクスが失敗しないよう安倍政権を応援する」と述べた。
◆ 日本電産の業績
日本電産は10月22日、2014年3月期の連結純利益が前期比約6.9倍の550億円になる見通しだと発表した。
出典: 日本電産 2013年度 http://az369030.vo.msecnd.net/pdffile/corporate/131023-01.pdf第2四半期決算説明用プレゼンテーション資料
関連記事・京セラ社長 ベア前向きに検討
大手電子部品メーカー「京セラ」の山口悟郎社長は、10月31日の中間決算の会見で、業績が好調なことを踏まえ、基本給を一律に引き上げるベースアップについて前向きに検討する意向を明らかにした。
京セラが発表したことし4月から9月までの中間決算によると,本業のもうけを示す営業利益が582億円と、前の年の同じ時期の2.2倍に増えました。
これは、国の再生エネルギーによる電力の買い取り制度の導入で、太陽電池の売り上げが大幅に増えたことや、円安によって海外でのコピー機関連の事業の業績が改善したためである。
こ うしたことを受け、京セラの山口社長は31日の記者会見で、基本給を一律に引き上げるベースアップについて、「ベースアップになるか一時金になるか議論し ているが、社員に対する還元を前向きに検討していきたい。株主の方には増配したので今度は従業員にと思っている」と述べ、業績の改善を踏まえて前向きに検 討する意向を明らかにした。
関西の大手電子部品メーカーの中では、日本電産がベースアップの方針を表明したほか、村田製作所も前向きに検討する意向を示している。
◆永守さん語録 アーカイブス
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・日本電産 永守さん曰く・6 「手紙やファックスで人間的な絆を深める」
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・日本電産 永守さん曰く・1 「一流,一番をめざすから人はついてくる」
・京都の会社 - なぜ日本電産は「雇用は守る」のか
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