宮崎,鹿児島県境にある 霧島連山の新燃岳は,今年1月26日の大爆発以降,小康状態が続いています。だが,鹿児島地方気象台は,来年1月から2月には,地下のマグマの量が爆発前と同じ規模に達するとみて,大規模な爆発に警戒する必要があると呼びかけています。
国土地理院のGPSによる地殻変動の観測では,地下のマグマの量が増えて地表が膨張しており,今月22日現在,新燃岳周辺のえびの-牧園間の距離がおよそ2センチから2.5センチ伸びています。
◇新燃岳(1,421m)
中岳の北西に位置し,霧島連山のほぼ中央にそびえる山です。頂上には,ほぼ円形の火口(直径約750m,深さ約180m)を有し,紺青のとても美しい水面は,直径約150m,深さ約30mの火口湖となります。山頂南側に溶岩の突出があり,遠くからラクダの背のこぶのように見えます。中岳と同じくミヤマキリシマの群落地で登山者も多い山です。
今年1月26日に霧島連山の新燃岳が火山活動を活発化させ,4月中旬ごろまでは噴火が繰り返されました。最近では,年9月7日以降は,噴火・爆発とも観測されていません。
▼霧島連山
霧島連山は,高千穂峰(1,574m)・御鉢(1,408m),中岳(1,332m),夷守岳(1,344m),硫黄山(1,310m),韓国岳(1,700m),獅子戸岳(1,428m),大幡山(1,306m),甑岳(1,301m)と,今回噴火の新燃岳(1,421m) から形成されています。
▼11月15日 海上自衛隊ヘリコプターからの観測
15日 (午前)に,海上自衛隊の協力を得て実施した上空からの調査では,前回(11 月8日)と比較して火口内に蓄積された直径600m程度の大きさの溶岩に特段の変化はなく,主に溶岩の北側及び東側から白色の噴煙が上がっていました。
出典:霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料-福岡管区気象台 鹿児島気象台
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/11m11/505_111115.pdf
⇒⇒災害時支援資料(対象地域:霧島山(新燃岳)周辺)-鹿児島気象台
http://www.jma-net.go.jp/kagoshima/shien/shienshiryou.pdf
⇒⇒霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料-鹿児島気象台
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/11m11/505_111115.pdf
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