お位牌をつくるに当たり,享年と行年の意味が気になり,調べてみました。
辞書によると,
◆享年(きょうねん):〔天から享(う)けた年の意〕:人の生きていた年数。
◆行年(ぎょうねん):死んだときの年齢。
〔「行」は経歴の意〕:「享年 (きようねん) 」に同じ。
⇒【享年】と【行年】の違い
<享年>・・・何年生きたか。従って「歳」はつけない
<行年>・・・何歳まで生きたか。従って「歳」をつける
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以前は数え年の場合に「行年」を使い、満年齢の場合に「享年」を使うことがあったようです。また,現世で生きていた期間が長いほど徳が高いという考え方から、どちらを使った場合でも年齢は数え年(実際の年齢よりも多く)を用いることもあったようです。今でもお寺によってはこのような使い方をされている場合もあるようです。また,地域により、享年・行年の考え方も違うようです。
最近では,辞書にあるように,“行年”“享年”は同義語あり,「亡くなったときの年齢」,どちらも“実年齢”を意味するとし,さほど気にしていない場合が多いようです。
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