たのしくいぎっぺ~(●´ω`●)

茨城県水戸市にある【介護老人保健施設みがわ】のブログです。当施設の取り組みや活動を紹介させていただいております。

Aさんからクリスマスカードが届きました・・・

2018年12月25日 | 支援相談員より

 12月にデイケアみがわから他事業所に移られたAさんからクリスマスカードが届きました。

 デイケアみがわには機械浴がなく、ずっとご迷惑をかけていましたが、12月から機械浴のある通所リハビリテーションへ変更となりました。

 

 せっかくの機会ですので、ちょっとだけAさんとのかかわりについてご紹介します。

  1933年生まれのAさんは、2006年に階段から転落し、その後頚髄損傷に伴う大きな障害とともに人生を歩んでいらした方です。

 初めての出会いは(とはいってもご本人とはまだお会いしてはなく娘さんから相談を受けただけ)、2007年夏。Aさんが4つ目の病院に移られた時でした。

 このころはまるっきり体を動かすことができずに、入院先でもブレスコールという息を吹きかけて作動するナースコールを使っているとのことでした。その時の相談でお伝えしたことが、老健のリハビリは最後の最後・・・、

ありとあらゆる手を使って医療でのリハビリを少しでも長く受けてみてはいかがかとお伝えしました。

 次の出会いは2009年。この間、娘ささんは県内のあちこちの病院と交渉を重ね、新たに4つの病院を行き来しつつAさんはリハビリを継続してこられました。そして、端座位や捕まれば立位を保つことができるようになり、立ち上がりは軽介助、食事ロボットのジョイスティックを顎で操作しセッティングすれば食事も自立となっていました。移動についても電動車いすの操作を練習中とのことで、医療機関にいる間は給付を受けることができない電動車いすをみがわ入所後は申請していきたいとのこと・・・・。

 2009年の3月に老健みがわ入所となりました。Aさんの一番の強みは物事を的確に理解し判断できる事。そしてそのベースとなっている信仰心だと感じました。このころから、ただ単によくなることが目標ではなく「アパートを借り単身での社会復帰」が大きな目標となっていきました。なかなかその生活をイメージできなかったAさんが、そのような望む生活を思い描けるようになったのはBさんとの出会いが大きかったと思います。脳性小児まひで幼少期から体が不自由だったBさんは、40歳をきっかけに一念発起して一人暮らしを開始されました。Bさんは不自由な手の代わりに足を使ってなんでも行います。食事も足を使って食べることができます。電動車いすを足で操作しどこへでも出かけていきます。Bさんからその想いと暮らしぶりを聞くことで、Aさんとそのご家族も在宅復帰に挑戦してみようという気持ちになったことだと思います。

 老健みがわ入所後も短期集中リハを継続するためにいくつかの老健を回りました(当時はできた・・・)。2011年には東日本大震災による停電、それをきっかけに食事ロボットを卒業し何とか自力摂取できるようになりました・・・。 

 2012年6月29日。 アパートも何とか見つけることができ、介護保険のサービスだけでは賄えないため障害者サービスも取り入れられるよう居宅ケアマネとも調整に調整を重ねたうえで、在宅復帰をなさりました。それから6年5か月もの間単身でのアパート生活を継続されてきました。入院中からパソコンを習い、食材等はインターネットで注文されていました。毎年、パソコンで作成されたグリーティングカードやメールでクリスマスのメッセージをいただいていました。今回もご丁寧なごあいさつをいただきましたので、この場を借りて紹介させていただきました・・・。

 Aさん。今後もお元気にお過ごしください。そして時折元気な姿を見せてください。

 



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