青天の霹靂を観てきた。
と、いうより
役者「大泉洋」と演出者「劇団ひとり」を観てきた!という感じ。
一言で云うと、二つの才能があってこその映画。
タイムスリップで両親に会うとかベタ中のベタだし、
はっきり言ってストーリーや展開も安易に想像がつくものだし、
泣かせ所も笑い所もセオリー通りって感じなんだけども
その見せ方、そして役者の存在感
それがこの映画を違う次元にもっていっていると思う。
===以下、ところどころネタバレあり====
洋ちゃんファンとしての贔屓をがっつり引いても大泉洋は素晴らしい役者だなあと再認識。
なんといってもアップがいい。
目が、口元が、ほおの動きが
吹き替えでないマジックの手元の動きが
そういった全てのものが物語を紡ぎだす。
あらゆるしぐさに心情が伺える。
繊細なようでいて、大胆。
落としたウィンナーをつまんで洗う、そんな普通引くようなシーンでさえ、
大泉洋なら晴夫のやりきれない現実を観客に語りかけてくるようで・・・。
普段の彼を知っているファンでさえも
ああ、この人は朴訥な喋るのが苦手な人なんだろうなあ、と思わせてしまうような
そんな演技力。
大泉洋はいわゆる憑依型の役者ではないと思うのだけど、
映画の中の、その時代の、その場所に、その時に
普通にいる と思わせてしまう希有な役者だと。
そして、劇団ひとり氏。
正直彼をみくびってました、ごめんなさい。
今回の映画で評価が全然変わりました。
細やかな演出が素晴らしい!
台詞で説明し過ぎず、軽い感じの伏線で観客に伝える。
なのに難解だったり、今イチ分からない・・なんていう事もない軽妙洒脱な展開。
病室で悦子に晴夫が母を語るシーンの天候の変化。
父親との過去現在の対峙に高架下というシチュエーションを使うという巧さ。
晴夫の昭和でのラストマジックのシーン。
なんといっても終わり方。
なにげに紙の薔薇が晴夫より正太郎の方が巧かったり(笑)
現代のホームレスとなった父親をはっきり描かないあたりも秀逸。
久々に周りにお勧めしたい邦画が出来た(^^)
実はタレント本というのが苦手でCUE関係以外は買った事がないのだけど
劇団ひとり氏の原作本がちょっと読みたくなりましたデス(笑)
ああああ!
それから!
残念残念また残念!ざっつ残念!!・・・レディースディが変わってた!
偶然休みが水曜日だったのでラッキーと思ってたのに・・・orz
いつのまに月曜日に・・・ (´;ω;`)
まあ、朝一で行ったから、モーニング割引とかで¥1300だったんだけどねぇ(^^;