ねこブログ ろばのみみ

突然やってきた二匹のねこ、茶とら「との」と三毛猫「ひめ」との暮らし♪&TEAM NACS♪THE ALFEE&MTB

虚実妖怪百物語(うそまことようかいひゃくものがたり)序・破・急

2017-08-16 11:24:05 | 本と雑誌


とりあえず、読み終えて感動MAXの今
感想を描き散らかしてしまおう!!


読了直後の気持ちはもう・・・

おほほほほほほほほほほほほほほほほ!
しかないですね(笑)(笑)

いやもう、序破急一気読み。
京極作品の名を裏切らない厚みでしたが、
氏の作品の中でもかなり軽い読み物の部類ですから
あっと言う間ww
黄表紙的なw

フィクションでありノンフィクションでありまたフィクション

あれよあれよと展開していく物語と
軽妙な文
どストライクな話題と引用?に
思わず「ひひひひ・・」とならないページがないぐらいでww
出版にあたって関係者は大変だっただろうなぁ(笑)
あちこちに色々とねぇ・・・(笑)
京極氏のフィールドは広い上に深い。
あの人の記憶中枢はどうなっているんだろう?
荒俣宏氏の博覧ぶりは言わずもがな、
京極サンの手の広げっぷりは生半可じゃないなあ。
時代も世代もジャンルも全然障壁にはならないのね。
多分、過去今未来、世の中全ての事を知らないと気が済まないんでしょう。

以下かなりかなりのネタバレ






最初にエノさんの大甥?をにおわせる榎木津平太郎君が出て来た所から
京極ファンとしては掴みはおっけー!的な感じだったのですが
まあ、普通に実在?の方々が出てくる出てくるで。
水木しげる大先生(終始「大」には「おお」とルビがふってあります。「だい」ではないのですね)、
本人は勿論、編集の郡司さん、帝都物語の加藤保憲、これは実在ちゃうけど・・・。
平山夢明さん、黒史郎さん、化野燐さん、多田克己さん、村上健司さん、綾辻行人さん、貫井徳郎さん、夢枕獏さん、
御大荒俣宏氏、作家仲間はちょい出も含めて、もう列記するのが大変なぐらい。
その他様々な漫画家さんやクリエイターさん、声優さん、俳優さん
交友関係広いなあ・・・京極氏。
次々に登場する人物に思わず本にツッコミ入れたくなるほど・・・いや、いれたけど。
出てくる人出てくる人一癖も二癖もある愛すべき妖怪馬鹿。
馬鹿は日本を救うって話ですからね(笑)
そして馬鹿の代表「妖怪」の面々。
鳥山石燕妖怪ファンの私としては狂喜乱舞ですよ。
水木妖怪ファンもよだれダラダラですよ。
日本中妖怪だらけで、♪ようかいはどこにだっているんだよ〜♪ですよ。
ボロマンションがNASA仕様で、
学天即ジャイアントにアラマタ先生パイルダーオンですよ。
舞台だって富士樹海ですよ。
富士樹海に鬼太郎、ガメラ、とら、貞子ですよ。
自衛隊と戦う?んですよ。
妖怪大作戦ですよ
妖怪大行進ですよ。
豆腐小僧と滑稽達磨ですよ。
なにを言ってるんだか分からないでしょうか、普通の流れです。
笑わないはずないでしょうwww
笑いますよ、読んでる私も馬鹿ですもん。

畳み方も気持ちよくて
最後までふふふふふとなる読後感。
チラリと井上ひさし氏のブンとフンを思い出しましたねえ。


これは故水木しげる大(おお)先生に捧げる作品なのだと思います。
もう愛があちこちにだだ漏れで。
妖怪"馬鹿"仲間に向けても慈愛溢れる?描写。


さすが京極氏。

彼は世の中には不思議な事は何もないのだよ・・・とはいいますが
私は氏の頭の中が不思議でたまりません(笑)(笑)