今日は思いがけなく早く仕事が終わったので
その足で映画館へGO!だってレディースデーの水曜日だもの(笑)
(レディーではないが生物的には女だしww)
そして「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」読了の勢いで
「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」を見て参りました(・∀・)ノ
以下感想と大いなるネタバレ
未読と未鑑賞の方はご注意を!!
一言で言うと映画はガッカリ(´Д`;)
獏先生の空海を読んで、映画を観ようと思っている人は辞めた方がいい。
ぜんっぜん!別物だから!!
しょっぱなから腹たってくるから!
かといって、何の予備知識もなく観ると、またそれはそれで不可解な映画。
何の説明もないままに、どんどん事件が進んでいくから。
実際、隣の若いカップルは終わったあと「良く分からなかった・・・」と二人でこそこそ呟いてたし、
前のおばちゃん二人は登場人物が全然把握出来なかったみたいで二人で漫才みたいな会話してたし(^^;
まあ逸勢がまるっと削除されているのは知ってはいたんだけど
それが何なの?と言いたくなるぐらい全然別もの。
というか、邦題「空海-KU-KAI-」にしないほうがよかったんじゃね?!と思うぐらい空海、小物。
むしろ中心人物は白楽天。
阿倍仲麻呂の扱いも酷かったなぁ・・・
まあ、中国人の監督だし仕方ないかもだけどねぇ・・。
題名は元々の「妖猫伝」のままの方が良かったよ。
その方ががっかり感が小さかった。
ちょっと怪談風の中華ファンタジーとして観れば
なかなか面白い映画なんだよね。
観るべきは映像美かな。
カメラワークやコンテの流れはめっちゃ中国映画で観るべき新しい所はないんだけど、
唐の時代の町並み、官僚の豪邸、宮殿、宴の模様など
流石本場!作り込んだセットやCGは素晴らしかった。
衣装の数々もものすごく美しかった!
小物の数々、書の数々、そういった細やかな小道具が丁寧なんだよぇ。
あの映像がなかったら、ちょっと昔のB級香港映画になってたかも(苦笑)。
でも、華清宮の何万本もの牡丹には期待してたんだけどなかったのが残念。
あと染谷君!
良かった!流石、演技派若手と言われるだけある。
いい味だしてた!肖像画の空海に似てるし(笑)
でもキャラクターは空海じゃなかった(笑)
これは仕方ないよね。脚本がそうなんだから。
ただの日本からやってきた小賢しい坊主だった。
大体なんで私船で唐に一人でやってくるのよ!しかも難波して溺れて漂着してるし(苦笑)
おまけにお師匠さまって誰よ!
勝手に来たり帰ったり、なんで自分で決められるのよ!
ほんで、細かい事だけど歩き方が臨済宗の僧侶風だった(笑)
しかし!最悪は恵果が丹龍だったこと(´Д`;)
おいおいおいおいおいちょっとまてっ!と最後の最後で映画館破壊したくなったわ!!!
脱力感満点の映画でした・・・・
でも綺麗だったよ・・画面は・・・
orz
獏先生はおおらかな人だから、ああなってても怒らなかったんだろうな・・・