ねこブログ ろばのみみ

突然やってきた二匹のねこ、茶とら「との」と三毛猫「ひめ」との暮らし♪&TEAM NACS♪THE ALFEE&MTB

鵼の碑 読了、感想

2023-09-27 20:13:43 | 本と雑誌


鵼の碑、読了!!
勿体なくてちびちび読んでた(笑)


とりあえず!これだけは!
言わねば!!!というか言いたい!!!

いやいやいやいや・・・ネタバレになるかもしれないので一杯改行しますね。





















巷説百物語につながった~~~~~~~!!!

弔堂でもちょろりと顔をだしてはいたけど・・・。
京極夏彦氏のシリーズで一番好きなのが巷説シリーズの私としては歓喜!
もう、へんな声出たよね!(笑)
いやね、かの、お人の風体というか、衣装からして「むむっ!」とはなっていたのよ。
あの新聞社の社名が出た時も「お?!」とはなっていたのよ。

それが最後の最後でキタ━━━キタ━━━(゚∀゚).━━━!!! ってなったよね(笑)

テンションだだ上がり!


読後感最高!www
まあ、ストーリー的には京極堂のいうように何も起きてはいないんだけど。
殺人事件もないし。
あらすじも説明し辛い(´`;)
展開的にはちょっと宴っぽい感じ。
あと宮部みゆき嬢のスナーク狩りっぽい印象かな。

本作のテーマからして
元々2012年頃にリリース予定だった今作が大幅に下げられたのは心情的にものすごく納得した。
たしかに311直後に発表するのはちょっと忖度するかもねえ。
そのつもりはなくても、色々曲解する輩は多いからね。
純粋に世界感に浸かりたい我々にとっては必要な時間だったのかもしれない。
とにかく待った分の上がりに上がった期待値をしっかり上回ってました(*´∇`*)


さて次は帯によると「幽谷響の家」。
情報では巷説シリーズもとうとう「了」が出るようだし、待ち遠しいような寂しいような。
生きているうちにリリースされるといいんだけどねえ(笑)



納涼下賀茂古本祭り

2022-08-17 12:05:34 | 本と雑誌
長引くコロナのせいでずっと封じられていた各所の古本祭り。
ようやく今年はぼちぼちと再開されているようで嬉しいなあ。



という事でまずは納涼下賀茂古本祭り、通称糺の森古書祭りへ行ってまいりましたヾ(≧▽≦)ノ
やあ、京都という事で蒸し暑いのは覚悟してたとはいえ、
雨予報の曇り空でじっとりと暑い・・・(^^;
そのうえ、マスク・・・(死
まあ曇りで日差しがなかっただけ救いかな。

※午前中に行ったんだけど、なんか午後から雷雨で大変だったらしいデス( ;∀;)

どうしても欲しい本があるというわけではなくて
あの古本の紙の匂いと雰囲気が好きなんだよねえ。
ほとほととうろついて各々の店舗ブースの特色を楽しんで
おやこれは!と目についた本を買う・・・で気づいたら時間が過ぎているという感じで。

で、今回の戦利品(笑)はこれ。



・幼年教育絵入歴史美談 明治27年7月1日再販発行
・別冊宝島 江戸の真実 1991年2月9日発行
・エラリイ・クイーンズミステリマガジン100号記念特大号 1964年4月




絵入歴史美談は明治の時代に世の中がどういう思想で動いていたかが分かりやすい。
今でも歴史で登場する良く知る人物の評価や事績がどう捉えられていたか、今との違いがとても面白い。
これが「幼年教育」だったとは明治の子供おそるべし!(笑)
ただ、ボロボロだったんで帰ってすぐにカバー付けた!


EQMMはミステリファンには言わずもがな(笑)
見たら買うよねww
大量買いしたかったけど、ここはグッと我慢して100号記念号をゲット(^^)v


そして時代小説好きなもんで、江戸の真実と聞けば素通りできない(笑)
雑誌なんでどうかな?と思ったけど、これがこれが!
「江戸の〇〇は任せろ!!」的な面々がわらわらと集まって、あらゆるジャンルの「真実」を
「聞いてーーー!聞いてーーー!」とばかりに大言論大会(笑)
政治経済から性風俗まで多士済々。
私に文才があれば、このネタで長編一本書けちゃうんじゃね?と思うようなネタがごろごろと(笑)
とにかく、むっちゃ面白い!でも今はちょっと活字にしちゃいけないような文言も多々あるし
ほぼ30年前だから出来たのかもしれないなあ。
こういうものも見つけられるから古本祭りは楽しい♪


さて、次は四天王寺さん。秋にあるはずだけど無事開催されますように!

万城目学著 悟浄出立

2020-10-24 22:27:28 | 本と雑誌


古本屋で見つけた一冊。

元々、万城目氏の本は好きで
鴨川ホルモーから始まって、鹿男やプリンセストヨトミとかシュララボンとか。
エッセイも結構好きで割と目についたら買うって感じで。
この本もそういう流れで買ったんだけど・・・

いやー!びっくりした!
いろんな意味でというか良い方向に裏切られた!
万城目氏、こんな引き出しもあったんだ~~!という感じ。
著者名なかったら、ぜっっっったい!万城目学ってわからないと思う(笑)
でも、私的にはすごく好き!
万城目学という作家を見る目が一変した一冊でした(*^-^*)


都筑道夫著 なめくじ長屋捕り物さわぎシリーズ

2020-04-27 18:48:18 | 本と雑誌



世の中コロナ騒ぎで不穏な世界。
かくいう私も今は仕事がなくて自宅待機。
わがままなもんで、仕事が忙しくて休みがなかなか取れない時は
しんどいつかれたやすませろ!とブツブツ言ってたのに
いざ休んで家にいろと言われると暇すぎて仕事したい・・とか思っちゃう(^^;
まあ、くさってても仕方ないし、開き直って「おうちで過ごそう」ってことで
まずは読書!(笑)


都筑道夫氏のなめくじ長屋シリーズはずっと探していた本。
ざっくりと40~50年は前の本なので書店は最初から選択肢になし。
古本屋や古本市にいく度に探してたんだけどみつからなくて、
ネットでも時々検索してたんだけど
なかなかヒットしなくて・・・諦めてたんだよねぇ。
が!今回暇がありすぎて久しぶりにググったら見つけた!!!(^^)/
速攻でぽちったよね(笑)
シリーズ全作ではなく、続きでない5冊だけだけなのが残念だけど
短編連作の形をとっているのでストーリー的には問題なし。


このシリーズは捕物帳を生み出した岡本綺堂のあとを継ぐといわれている正統派の時代ミステリー。
(岡本綺堂の半七は全作読了してますー♪)
捕物帳ではなく捕り物さわぎとしているのは、探偵にあたる主人公が
与力でも同心でも十手持ちでもなく、ただの正体不明の貧乏浪人だから。
なめくじ長屋と呼ばれる最底辺の貧乏長屋に巣食う面々とともに
岡っ引きの下駄常の持ち込む不思議な事件をさくっと解決。
もちろんお礼はいただきます(笑)

この主人公の「センセー」と呼ばれる浪人は道端で砂絵を描いて見物料金をもらう大道芸人。
腰のものも名前さえも質に入れて流してしまってわからねえという何もかもが謎の人物なんだけど、
やたら強いし絵はうまいし知識知恵がすごい。
なめくじ長屋の面々も大道曲芸師(これが天下一品)のマメゾーを筆頭に
全身を鍋炭で真っ黒にぬって下帯ひとつでクマの真似をするアラクマ、やカッパ真似をするカッパ。
張りぼての墓石をもってユーレイの一人芝居(というより一発芸)を見世物にかせぐユータ、
おなじく一人芝居だけどもこちらは歌舞伎の真似をするオヤマ、
願人坊主のガンニン、天狗の面で牛頭天王のお札をくばってあるくテンノー、
一癖も二癖もある男たちがセンセーの手足となって大活躍!(帯文みたいになった・・笑)
ここでは岡っ引き(下駄新道の常五郎、通称下駄常)はただの金づるにしかなってなくてww

都筑氏のこだわりで、地の文や会話はしっかりと江戸の言葉、風俗を踏襲していて
この一冊を読むだけで、どっぷり江戸にはまれるっていうね!
そしてミステリーとしても一級品なのでござんすよ。
ただ・・・・
じっくり読もうと思ってたのに、面白すぎて一気読みしてしまったのが
ちともったいねぇ。(笑)



この本を読みおわって、これはドラマや舞台にしたら面白いだろうなあ・・
と考えてて、ググったらものすごく昔にビートたけし主演でドラマがあったらしい。
(詳しいことはネットでもあまりわからなかった)
今やるとしたら、キャストは誰かなあ・・
ナックスで舞台やってほしいなあ・・・とか考えてたらワクワクしてきた(笑)。

センセーはやっぱ洋ちゃんだよねぇ。
下駄常はもリーダーでしょ。
マメゾーは琢ちゃんかな。
オヤマは重にやってもらおう(笑)
顕ちゃんはテンノーかなあ。
しまった、5人しかいないから足りねえ(笑)

ナックスを離れたら、
センセーは佐々木蔵之介がイメージに合うんだよねぇ(^^)
そしてマメゾーは嵐のリーダー大野君♪
身が軽くって、ちょっとイケメンで頭がキレて♪となると
大ちゃんしか思い浮かばねぇ(^m^)ふふふ


半世紀を経てもこんなに面白い話、
だれか舞台にしてくれないかなあ・・・・



島田一男氏3作品読了

2019-09-09 19:09:50 | 本と雑誌
島田一男氏3作 読了。

いやー!驚いた!
一人の作家さんでこんなに作風が違うものを書く人は初めてだった。
活動期間が長いとはいえ、まるで違う作家の作品ぐらい違うので
ふっと初出の日付けをみたら・・・

錦絵殺人事件 1949年
死神の地図 1960年
卑弥呼塚殺人事件 1985年

ランダムに選んだのに期せずして前期、中期、後期って感じになってしまったようで(^^;


錦絵殺人事件はペダンチックな本格。
これが一番好みで面白かった。

死神の地図は社会派のハードボイルド風。
やたら人が死ぬばっかりで、政治がらみの事件としての謎はあるけど
最初っから犯人はバレバレな感じだし、トリックとかは全然ない。
まあ・・・私はあまり好きじゃない。

卑弥呼塚殺人事件は旅先でどんどん殺人事件が起こるだけの紀行記(苦笑)
謎もトリックもへったくれもあったもんじゃない。
まあ、ふるさとシリーズと銘打ってあったので
やたらと名所名跡がでてくるのが勉強になったかな、程度。
むかーしの2時間サスペンスはちょうどいいかも。


という事で
島田一男氏のファンの方には申し訳ないけど
氏はいわゆる「器用貧乏」な印象をうけた。
たった3冊で何をか言わんやだけども。

結論!
最初に読んだのが錦絵殺人事件で良かった(笑)
それ以外だったら、私の好みとはかけ離れているので次を読まなかっただろうし
そうすると、錦絵にであえなかったからなあ(笑)