世の中コロナ騒ぎで不穏な世界。
かくいう私も今は仕事がなくて自宅待機。
わがままなもんで、仕事が忙しくて休みがなかなか取れない時は
しんどいつかれたやすませろ!とブツブツ言ってたのに
いざ休んで家にいろと言われると暇すぎて仕事したい・・とか思っちゃう(^^;
まあ、くさってても仕方ないし、開き直って「おうちで過ごそう」ってことで
まずは読書!(笑)
都筑道夫氏のなめくじ長屋シリーズはずっと探していた本。
ざっくりと40~50年は前の本なので書店は最初から選択肢になし。
古本屋や古本市にいく度に探してたんだけどみつからなくて、
ネットでも時々検索してたんだけど
なかなかヒットしなくて・・・諦めてたんだよねぇ。
が!今回暇がありすぎて久しぶりにググったら見つけた!!!(^^)/
速攻でぽちったよね(笑)
シリーズ全作ではなく、続きでない5冊だけだけなのが残念だけど
短編連作の形をとっているのでストーリー的には問題なし。
このシリーズは捕物帳を生み出した岡本綺堂のあとを継ぐといわれている正統派の時代ミステリー。
(岡本綺堂の半七は全作読了してますー♪)
捕物帳ではなく捕り物さわぎとしているのは、探偵にあたる主人公が
与力でも同心でも十手持ちでもなく、ただの正体不明の貧乏浪人だから。
なめくじ長屋と呼ばれる最底辺の貧乏長屋に巣食う面々とともに
岡っ引きの下駄常の持ち込む不思議な事件をさくっと解決。
もちろんお礼はいただきます(笑)
この主人公の「センセー」と呼ばれる浪人は道端で砂絵を描いて見物料金をもらう大道芸人。
腰のものも名前さえも質に入れて流してしまってわからねえという何もかもが謎の人物なんだけど、
やたら強いし絵はうまいし知識知恵がすごい。
なめくじ長屋の面々も大道曲芸師(これが天下一品)のマメゾーを筆頭に
全身を鍋炭で真っ黒にぬって下帯ひとつでクマの真似をするアラクマ、やカッパ真似をするカッパ。
張りぼての墓石をもってユーレイの一人芝居(というより一発芸)を見世物にかせぐユータ、
おなじく一人芝居だけどもこちらは歌舞伎の真似をするオヤマ、
願人坊主のガンニン、天狗の面で牛頭天王のお札をくばってあるくテンノー、
一癖も二癖もある男たちがセンセーの手足となって大活躍!(帯文みたいになった・・笑)
ここでは岡っ引き(下駄新道の常五郎、通称下駄常)はただの金づるにしかなってなくてww
都筑氏のこだわりで、地の文や会話はしっかりと江戸の言葉、風俗を踏襲していて
この一冊を読むだけで、どっぷり江戸にはまれるっていうね!
そしてミステリーとしても一級品なのでござんすよ。
ただ・・・・
じっくり読もうと思ってたのに、面白すぎて一気読みしてしまったのが
ちともったいねぇ。(笑)
この本を読みおわって、これはドラマや舞台にしたら面白いだろうなあ・・
と考えてて、ググったらものすごく昔にビートたけし主演でドラマがあったらしい。
(詳しいことはネットでもあまりわからなかった)
今やるとしたら、キャストは誰かなあ・・
ナックスで舞台やってほしいなあ・・・とか考えてたらワクワクしてきた(笑)。
センセーはやっぱ洋ちゃんだよねぇ。
下駄常はもリーダーでしょ。
マメゾーは琢ちゃんかな。
オヤマは重にやってもらおう(笑)
顕ちゃんはテンノーかなあ。
しまった、5人しかいないから足りねえ(笑)
ナックスを離れたら、
センセーは佐々木蔵之介がイメージに合うんだよねぇ(^^)
そしてマメゾーは嵐のリーダー大野君♪
身が軽くって、ちょっとイケメンで頭がキレて♪となると
大ちゃんしか思い浮かばねぇ(^m^)ふふふ
半世紀を経てもこんなに面白い話、
だれか舞台にしてくれないかなあ・・・・