ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

YAMAHA NS-10MTチューンナップ

2021年10月06日 | オーディオ
NS-10Mシリーズの最終バージョンであるNS-10MTを購入しました。

今までのNS-10Mはユニットに微妙な差がありましたが、エンクロージャーやネットワークは全く一緒でした。
しかぁ~しこのNS-10MTはほぼ別物です。
 ・ウーファー:コーンの材質が違う
 ・ツイーター:エッジや形状が違う
 ・エンクロージャー:奥行きが深くなる
 ・密閉型からバスレフ型に変更

ツイーターも今までと全く違います

音ですが、基本的なキャラクターはNS-10Mと一緒で似てます。
バスレフと容量アップで低音モリモリとはいきませんが、全体的に厚みが出て普通のスピーカーっぽくなりました。
高域もす~っと伸びて解像度も良いです。
濃いブラックコーヒーにミルクを追加して飲みやすくなった感じでしょうか。

10MTの「T」はシアターの「T」だそうですが、確かに映画を見るには素のNS-10Mより絶対良いです!
ただ、スタジオモニターから何故にシアターに鞍替えしたのか????
音楽を聴くと、スピード感たっぷりでボーカルやドラムのスネアがど~んと前に出てくる感じが薄くなり、ちょいもやもやした感じが残念。。
サブウーファーを付けたら素のNS-10Mの方が良いかな。
解像度どうのこうのとなればメインのB&W707S2の方が断然良い訳だし。。
まぁ、サブウーファー無しで、1台所有しろと言われると断然NS-10MTですが。。
(実は素のNS-10Mをサブウーファー無しで聞くのは辛い)

今回もとりあえず分解です
バスレフになったからでしょうか、吸音材が殆ど入っていません。
しかも今まで見たスピーカーに比べても吸音材が少ない。。。

びっくりしたのはこのネットワーク
ベニヤ板!?
ベニヤ板に張り付けですよ! 自作か!

おそらく製造が海外に移転したので、製造の工数が増えても開発イニシャル費用を抑えた結果がこれなんでしょう。
ただしケーブルは良い物に変わっています。

コンデンサーの容量が変わっていますのでクロスオーバー周波数も変わっているみたいです。
ツイーター用コンデンサーは相変わらずU-CONというメーカーですが、4.7μFに変更されています。
こんな大きな電解コンデンサーで4.7μFという事は耐圧を大きくして等価直列抵抗(ESR)を小さくする事が狙いなんでしょう。

今回の新兵器はESRが測定出来るLCR測定器を購入しました。
測定してみると確かに電解コンデンサーとしてはESRは小さいですが、フィルムコンデンサーと同等かそれ以下。。。。
容量は4.7μFのところ、劣化で5.5μFに増えていました。
初めから劣化が少なくESRが小さいフィルムコンデンサーを付けておいて欲しいけど、ベニヤ板ネットワークでコストダウンしてる所を見ると・・・・無理か。


ちなみに前回も書きましたが、劣化で容量アップするパターンも有るそうです。
コンデンサーの容量CはC=εS/dなので、電解液が抜けてディスタンスdが小さくなってCが増えると言う事なのかな??

ま、いつもの通り電解コンデンサーをフィルムコンデンサーに交換。
エンクロージャーやユニットは綺麗でしたので、何もせずそのまま。

コンデンサー交換後はちょっと明るい音になったような気がします?
ついでに吸音材も入れておきましたので、低音もすっきり良い感じに近づいたと思います。

コンデンサー交換前

コンデンサー交換後

こんな感じ


NS-10Mに関するまとめを製作しました
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NS-10Mまとめ

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