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短編:想いのメモリ<12>あー食べられちゃったよ

2020-06-04 10:47:45 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


短編:想いのメモリ<12>あー食べられちゃったよ

またこんなこと書いてーって思わないでくださいね。
ボクは兄弟二人で4才違い。
ボクが小学低学年の頃には、カラーテレビがあって、楽しくて面白くてたまらなかった。
何を観ていたかは「ウルトラマンやカメンライダーやミラーマンやアニメ」口を開けて夢中でテレビの画面に集中していた。
ヒーローものや面白いアニメのテレビ番組が好きで好きでたまらなった。

ボクはテレビを見るときは、必ず「カールやポテトチップスやポップコーン」を持って食べながら観ていた。
テレビに夢中になるとお菓子の袋を持っているだけになっていた。
隣にいた弟も一緒に夢中になってたはずが?番組が終わるとテレビの電源を切る前に弟はいなくなる。

弟はボクがお菓子を持つようになってから一緒にテレビを観るようになっていた。
ボクがテレビの画面に向かうようになるとお菓子を食べることも出来ないくらい夢中でいたとき番組が終わりテレビの電源を切ると何とお菓子を食べようとしたら袋の中身がないんです!お菓子がないんです。
ボクが持ってるのは、お菓子の空の袋だけでした。

一緒にテレビを観て横に座っていた弟はいないんです。
そうです、夢中になってるときに、ボクの持ってるお菓子の袋に、弟は横から静かに手を伸ばし全て食べてしまったんです。
「ウギャーー」とにかく泣きました。
親にはなだめられたけど、納得することが出来なかった。
弟の目的は、テレビではなく、お菓子が目的だったんです。
それからボクは弟と一緒にテレビを観るときは、お菓子の袋を開けなくなった。
ボクは周囲に弟がいないことを確認してから、お菓子の袋を開けてテレビを観るようにしました。
子供の頃って何が起きてもおかしくないのですね。


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