ポエム：カゲロウの姿

川の流れに方向とは
逆に飛んでいる
一つのカゲロウの姿がある

遠くのかなたに
群れがあるというのに
共に飛ぼうとはしない

何を
見ているのだろうか

群れが少しずつ
消えていく
川の流れの中に
消えていく

カゲロウの姿は
はかない想い
蜃気楼のように

飛ぶ力も
残っていないのに
一つのカゲロウの姿がある

少しずつ
川の流れの中に生命を
吹き込んでいるのだろう

何を
たくしているのだろう
この時　群れの中に
駆け寄っていく
共に川の流れの中に
消えていく

カゲロウの姿は
はかない想い
蜃気楼のように



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