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短編:想いのメモリ<10>:秘密基地をめぐりバクチク大戦争

2020-02-09 10:18:36 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


短編:想いのメモリ<10>:秘密基地をめぐりバクチク大戦争

第二の秘密基地をめぐり、バクチク(爆竹)大戦争が始まった。

今日の天気は曇りのち晴れになるのかな。ボクや仲間達の体調は良好で大戦争にはもってこいの天候だ。

でも天気予報は当たる確率はわからない、雨が降るか降らないかと思う事もあったが、雨が降っても気にする事はなかった。

バクチクを使って第二の秘密基地を取りあう遊びだが、バクチク大戦争と名付けて戦いに向かう。

戦う場所は、小学校第二校舎のグラウンドの裏に、セキソン山で急な斜面もあるが、ボクらは何のそので怪我をすることを当たり前と思っていた。
色々な遊びをして怪我には慣れている、ボクと仲間達だった。

中腹(約30メートル)程に過去の戦争での防空壕らしき穴があった。

4人ずつで2つのグループを作りグラウンドから、セキソン山にスイスイと登ろうとする。
バクチク大戦争のルールとしては、先に防空壕へ入れば勝利となる。

急斜面だが、一気に登って行くことは出来ない。
バクチクに火をつけ、怖いと思う事もなく、相手に投げつけ、さらに登れないようにしていく。

足がすくむが、なんのその、自分たちは戦う戦士だと思い込んでいただけだった。

火傷もあり体制を崩して滑り落ちたり、急斜面の道にある木につかまったり、木々のツルにつかまったりして、大きな木に爆竹をあてながら登っていく。

ただの遊びだったと思うが諦める仲間達はいない。
しかし、秘密の基地に、たどり着くと「感動と喜び」で、勝つか負けるかではなかったと思う。

なぜ!雨が関係するのか?目的地は防空壕、雨が降ればそこで雨宿りが出来る。

負けた方は山から滑って降りて(約100メートルの急斜面)校舎の屋根の下で雨宿りをする。

校舎の方が良いと思う人もいたが、勝った方には駄菓子屋さんからの宝物の欲しさだけだったのかもしれない。
今のボクの腕には、あの頃の傷が残る。

バクチク大戦争が終わり、ボクは自宅に帰ると風呂場でシャワーを浴びた時、気づくが痛みは感じなかったが、2日ほどすると痛みを感じるようになった。
しばらくして会えなかった仲間たちに聞くと、みんな同じよに怪我と痛みがあったようだ。

今考えれば、過激すぎてとんでもないことだと今では思う。
特に何も考える事がなかった怖いもの知らずで、無知で無頓着で無鉄砲なボク達だったのかもしれない。

これを読んで、爆竹は危ないので真似しないようにね。

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