(写真)キューバとカトリック教会の関係がここ数年で改善する
共産主義国家キューバが、数十年ぶりに聖金曜日を祭日にしてイースターを祝っています。
これは、ローマ法王ベネディクト 16 世が、先週、キューバを訪問して変化を求めたことを受けたものです。
キューバの宗教的祭日は、1959年の革命後に廃止され、キューバ人のカトリック教徒は10%以下になりました。
それでも、教会は、共産党政府以外で最も影響力のある組織です。
キューバ政府は、敬意の印に教皇の求めを受けて、教皇の訪問という〝特別な日“を記念することを認めると言いました。
ジョン・ポール前教皇は、1998年に最後のキューバ訪問をした時に同じ要求をしました。当時の指導者フィデル・カストロ氏にクリスマスを祭日にすることを認めるように要求しました。
ハバナ大聖堂の宗教行事がキューバのテレビで生中継され、教会と政府の関係が改善していることが示されるだろうとハバナにいる記者が伝えています。
宗教的であろうとなかろうと、キューバ人は休日を歓迎していて、変化が永続するように望んでいると伝えています。
キューバが世界に開かれようとしている兆候だと言う人もいます。
「ほとんどのキューバ人は、とてもよいことだと考えていると思う」と語りました。
祭日は今年だけの予定で、政府は恒久的な祭日にするかどうかは今後決めると言っています。
***********
キューバも少しずつ変化しているようです。共産党国家がカトリック教を認め始める兆候があることはいいことです。ただ、宗教的祭日を認めることが今年限りのものかどうかが物差しになります。見守りたいですね。