まるこの「時事和訳ブログ」

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共産国キューバが聖金曜日を祭日にして祝う

2012-04-06 | Weblog

(写真)キューバとカトリック教会の関係がここ数年で改善する

共産主義国家キューバが、数十年ぶりに聖金曜日を祭日にしてイースターを祝っています。

これは、ローマ法王ベネディクト 16 世が、先週、キューバを訪問して変化を求めたことを受けたものです。

キューバの宗教的祭日は、1959年の革命後に廃止され、キューバ人のカトリック教徒は10%以下になりました。

それでも、教会は、共産党政府以外で最も影響力のある組織です。

キューバ政府は、敬意の印に教皇の求めを受けて、教皇の訪問という〝特別な日“を記念することを認めると言いました。

ジョン・ポール前教皇は、1998年に最後のキューバ訪問をした時に同じ要求をしました。当時の指導者フィデル・カストロ氏にクリスマスを祭日にすることを認めるように要求しました。

ハバナ大聖堂の宗教行事がキューバのテレビで生中継され、教会と政府の関係が改善していることが示されるだろうとハバナにいる記者が伝えています。

宗教的であろうとなかろうと、キューバ人は休日を歓迎していて、変化が永続するように望んでいると伝えています。

キューバが世界に開かれようとしている兆候だと言う人もいます。

「ほとんどのキューバ人は、とてもよいことだと考えていると思う」と語りました。

祭日は今年だけの予定で、政府は恒久的な祭日にするかどうかは今後決めると言っています。

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キューバも少しずつ変化しているようです。共産党国家がカトリック教を認め始める兆候があることはいいことです。ただ、宗教的祭日を認めることが今年限りのものかどうかが物差しになります。見守りたいですね。


中国のウエブサイトがアノニマスに攻撃書き込みされる

2012-04-04 | Weblog

アノニマス・ハッキング集団は、中国のほぼ500のウエブサイトに書き込みをしたと主張しています。

大量書き込みの標的は、政府のサイトや政府の役所や貿易グループなど多数です。

ハッキングされたサイト上のメッセージは、書き込みは中国政府の国民に対する厳しい規制に対して抵抗するためのものだと伝えました。

中国の人々にアノニマスに参加して政府に抗議を行うように促しています。

書き込みについての発表は、3月に設立されたアノニマス中国のアカウント経由でなされました。影響を受けた485のサイトのリストはPastebinウエブサイトに掲載されました。別のPastebinのメッセージには、サイトが侵入された時に盗まれたEメールアドレスや他の個人情報が掲載されました。

攻撃されたサイトには、政府の抑圧的な政策を非難する同じ内容のメッセージが書き込まれました。

「中国政府殿、あなた方は完全ではない。今日、ウエブサイトが侵入され、明日は恥ずべき政府は失速するだろう。」と書いてあります。

中国は、中国グレート・ファイアウオールという世界で最も包括的なウエブ監視体制を持ち広く社会規制をしています。中国人がオンラインできるところにシステム・ポリスが働き人々が話すことができる内容を制限しようとします。

書き込まれたページに、アノニマスの攻撃者は、人々がオンラインで行うことや表現することを政府が監視するのを避けるアドバイスをするためのリンク先も掲載しています。アドバイスの多くが英語で書かれているのでどれくらい役に立つかは明確ではありませんが。

書き込みについての公式確認はありません。ネットニュースによれば、政府は全てを否定しているそうです。

しかし、リストにあるサイトの多くは今オフラインになっていて、彼ら自身のホームページではなく他のわずかなサイトが長い間ハックされているページをオンしています。

アノニマスのハッカー達は、元の書き込みが削除されたものの二度目はいくつかのサイトで成功したと伝えられています。

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 アノニマスとは国際的なハッカー集団で、彼らが情報の自由に対する脅威とみなしたものに対し、サイバー攻撃を行うそうです。中国のネット規制を脅威とみなしてサイバー攻撃を行ったようですが、規制には勝てないでしょうね。


速報: モガディシュのソマリア国立劇場で爆発

2012-04-04 | Weblog

ソマリアの首都で新しくオープンした国立劇場で爆発が起こり少なくとも7人が死亡しました。

警察は、儀式中の劇場を標的にした自爆だったとAP通信に語りました。

ソマリアの国営テレビ局は、オリンピック委員長や大臣も死者の中にいると思われると語りました。

劇場は、ソマリアで内戦が起った1990年代初めに閉鎖し、先月再開しました。

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 速報なので詳細はまだ分かりませんが、イスラム過激派の自爆ではないかと思います。ソマリアは日本から遠い国なので実情に疎くなりがちですが、貧困と武装勢力が思い浮かびます。

 

              ↓ソマリアの詳細サイト

         http://bhdaa.sakura.ne.jp/somalia.html

 


米国のオバマ大統領が医療保険制度改革法について最高裁判所に警告

2012-04-03 | Weblog

オバマ大統領は、米最高裁判所が彼の医療制度改革案を否決すれば、それは〝司法の実力行使″になると警告しました。

オバマ氏は、米最高裁判所への稀な挑戦的態度で、法案の否定は多くのアメリカ人を傷つけることになるだろうと言いました。

9人の最高裁判事は、今、議論の的になっている立法のいくつかがアメリカの憲法に違反しているかどうかを考慮しています。

彼らの判定は、6月に発表されるだろうと予想されます。

オバマ氏は、ホワイトハウスの記者会見で、民主的に多数決で議会を通過した法案を裁判所が却下するという前代未聞の異常なことは起らないだろうと確信していると言いました。

大統領は「何年もの間われわれは、司法積極主義や司法抑制の欠如が最大の問題だとする主張を聞いてきた。つまり選挙で選ばれていない一部の人々が、正当に形成され議会を通過した法律を覆すということだ」と述べました。

「今回の件がそのいい例であり、裁判所はこの点を認識し、そうした措置を取らないと確信している」と。

彼は、改革案の批評家達に議論をする時は人権を忘れないようにと促しました。

ワシントンの記者は、大統領がそのように明確に係争中の問題について語るのは稀な事で、それはまさに関心がいかに高いかを示すものだと言います。

最高裁は、先週、共和党支配の26州が2年前に議会によって承認された法案に異議を唱えていることを3日間かけて考慮しました。

健康保険を3千万人以上のアメリカ人に拡大することが目的の法案は、ほぼ半世紀における米国の保険制度の総点検になります。

適格者は医療保険に入るべきだとする法案は、保守派によって市民の自由を奪うものだと非難されています。

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保守派は、医療保険の加入を義務付ける改革法は政府や議会の介入にあたると批判。大統領は、選挙で選ばれた議員が議会で可決した法案を選挙で選ばれていない裁判官が拒否すること自体が介入だと主張しているそうです。

オバマ政権は、医療保険制度改革を1期目の重要成果のひとつと位置付けていますので、裁判の判決次第では11月の大統領選に大きく影響を与える可能性が高いでしょうね。

なお、9人の判事の見解は2分されていて、共和党が指名した保守派5人は同法に懐疑的で、民主党が指名した4人は肯定的だそうです。懐疑派の方が多いですね。 さて、判決は⁉

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福岡市は、今、桜が満開です。今日の嵐にも耐えてしっかり木にしがみついてくれていました。

  西公園の桜をアップしました

      http://blog.goo.ne.jp/yukiko_2012

  


北京の敵はイスラマバードの敵、とパキスタンの首相

2012-04-02 | Weblog

ザルダリ大統領がニュー・デリーを訪問する予定の前の数日、パキスタンは北京の敵はイスラマバードの敵でもあると語った中国との全面的な友情を繰り返しました。経済フォーラムに出席するために中国にいるギラニ首相は、LeKeqiang副首相と会って、「中国の友人は我々の友人であり、中国の敵は我々の敵である」と語りました。

ギラニ氏は、中国南部の海岸沖の島海南のボアオで行われているアジアのボアオ・フォーラムの合間に、今年度末に中国の次期首相として温家宝氏の後を継ぐ可能性の高いLi氏と会っていました。

「中国の治安は我々の治安でもあると考えている」とギラニ氏は付け加えました。彼は、また、インドを含む近隣諸国との良好な関係も求めました。

ギラニ氏の発言は、ボアオ発の報道によれば、「国際レベルでどんな変化が起ころうとも、中国はパキスタンの主権と領土の整合性を維持し、地域や世界でのパキスタンの役割を支持する。」と語ったLi氏により確認されました。

友情の再確認は、中国人がペシャワールで殺害された数週間後に行われました。

非合法のTehreek-e-タリバン・パキスタン(TTP)は、新疆のイスラム教徒に対して中国治安軍が行った残虐行為への復讐のために彼女を殺したと宣言しました。

 ペシャワールの殺害は、遠く離れたパキスタンとの国境沿いの新疆地区で瞬時に起こり、治安軍の報復により数人が刺殺され、さらに何人かが殺されました。殺害された多くはウイグル族のイスラム教徒でした。

中国政府は、東トルキスタンとする独立国の建設を望んでいて、パキスタンで訓練を受けていると言われている東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)の分離主義者を非難しました。

先週、中国の裁判所は新疆のテロ活動を行ったとしてウイグル族の男に死刑を言い渡しました。

ギラニ氏は、イスラム教徒が多数を占める地域での中国の立場を支持するパキスタンの姿勢を見せ、最近の新疆でのテロ行為を非難しました。

北京も公式的にはパキスタンを非難することを避けています。

先月、中国の存在について尋ねられて、外務省高官はインドの記者団に、カシミールは二国間の問題であり、中国は純粋に投資関連の存在だと語りました。

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パキスタン・中国・インドは三角関係にあるように思えます。カシミールは三国にとって繊細な問題であり、テロリストも然り。パキスタンは、とりあえず中国と親友のような関係を築いて支援を受け、インドとも関係改善を図りたい。中国は投資をしたい。複雑な関係ですね。