高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期リテラシー ━高齢者住宅・施設の資金━

2021年01月07日 | 高齢期の備え
・高齢者住宅や高齢者施設に住み替えを考えるとき、大きな関心事の一つがどのぐらいの費用が必要かという点があります。

・なお、ここでは高齢者施設は「特別養護老人ホーム」、「老人保健施設」、「介護療養型医療施設」の3施設を意味し、高齢者住宅はそれ以外の「有料老人ホーム」、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、「認知症高齢者グループホーム」などを意味しています。

・高齢者住宅・施設の費用は、「利用料または賃借料、食費、光熱水費など」と「介護費、医療費」に大別できます。前者は、投稿者が調べた範囲では埼玉県の平均的な月額で、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サ高住の順に、一人当たり、約8万円、約15万円、約13万円となっています。これに介護や医療の自己負担分、おむつ代、小遣いなど数万円が上乗せされます。

・問題は何年間住み続けるかが不確かなことです。月額10~20万円を年金で支払うことができれば資金不足になるリスクは小さいのですが、貯蓄を切り崩して支払うとすれば寿命によって必要額が大きく変わります。

・例えば平均の費用が15万円とし、80歳で入居・入所したとして、85歳まででは総額900万円、90歳まででは1800万円になります。ただし、費用が払えないようになれば生活保護などの公的な支援も受けることも考えられます。

・もし高齢者住宅・施設への住み替えを検討するのであれば、ご自身の高齢期の収入と高齢になったときの貯蓄額を推計しておくことが最優先です。