黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

TDS:レイジングスピリッツ

2007-01-22 01:31:01 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

レイジングスピリッツ/ロストリバーデルタ



2005年の夏にオープンしたシーの新アトラクション、
TDR初のループ・コースター。
例によって内容より見た目の方がまさるアトラクションですが、
暮れなずむ夕日の中に浮かび上がる炎をぼ~っと眺めて、
一日の疲れをひしひしと感じている、
お父さんお母さんが沢山すわっていたのを思い出します。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:アクアトピア

2007-01-21 02:41:04 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

アクアトピア/ポートディスカバリー



前回、前々回とアップしたランドのトゥモローランドと同様、
過去から見た未来というコンセプトを、
シーの中で受け継いでいるエリアがポートディスカバリー。
ともにTDRの中ではもっとも「汚し」が入っていないエリアながら、
過去から見た未来を形にすることで、
他のエリア同様、ノスタルジーを感じられるようになっています。

そしてこのランドとシーの全エリアに鏤められたノスタルジーが、
国内に無数にあるテーマパークの中で、
TDRが一人勝ちを独走する要因だと、よく思います。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDL:トゥモローランド

2007-01-20 05:30:42 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

トゥモローランド



ここ最近アップしている一連のTDRの画像をアップしようと思った、
きっかけの記事『東京ディズニーシー』の写真家、
小林伸一郎氏がその中で語っているように、
TDRの施設は、季節や時間によって千変万化し、
決して同じ表情を見せる事がありません。
もしかしたらある期間をおいて、
微妙に色とか塗り替えているんではないかと思うくらいです。

徐々に日が落ちて、やがてTDRのもう一つの時間、
夜のライトアップされた時間がはじまります。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDL:スペース・マウンテン

2007-01-19 00:03:09 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

スペース・マウンテン/トゥモローランド



スペース・マウンテンの白い建物へ入る際の、
エスカレーターからの眺めは、
たぶんTDRの中で一番リゾートしてるんではないかと思います。
特に夕暮れ時のこのエスカレーターからの眺めは格別です。

TDSに比べると、
最初に造られたTDLは今からみると少し荒削りな印象もありますが、
その分、大技がかまされていて、
時にこいいった不思議な光景にでくわします。

両側にヤシの木が植えられているイメージは、
サンダーバードの基地のイメージとかなんでしょうか。
TDSの未来エリア、ポートディスカバリーもそうですが、
TDRの未来エリアはいずれも全然未来ではありません。
良き日のアメリカが夢想した<未来の記憶>が鏤められています。

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TDS:ポン・テ・ベッキオ

2007-01-17 01:56:33 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

ポン・テ・ベッキオ / メディテレーニアンハーバー



イタリアのフィレンツェにある橋をイメージした、
名前も実際と同じポン・テ・ベッキオ。
重厚な石積みの橋脚の上に、
おとぎ話のような凹凸のある小さな小屋が並んでいます。
これだけみるといかにも作り物然としていますが、
実際のポン・テ・ベッキオを見てみると



本物もおとぎ話の世界のような造りです。

実際のポン・テ・ベッキオは2階建てで、
いわゆるメディチ家回廊があります。
右側のウフィツイ宮は映画『冷静と情熱のあいだ』で登場する、
ウフィツイ美術館がある建物ですね。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:アブーズ・スウィート

2007-01-16 00:49:35 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

アブーズ・スウィート / アラビアンコースト



真昼の月が浮かぶ、
アラジンの舞台をイメージしたテーマエリア。
このエリアも他のエリア同様、
結構痛んでいい具合になっているアラブの市場を表現している一角です。

もし都市の景観が、こういった発想で造られたらどうか?
と、よく想像します。

一時期ポストモダンという潮流の流れで、
こういった発想の建物が街にできた時がありましたが、
今となっては古色騒然とした印象で、
無用の長物的な醜態を晒されています。

街には相変わらずカチカチとした、
成功と権力の象徴のような建物が立ち並んでいきます。
日本はまだまだ男性社会なんだなと、
思う事があります。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:ミステリアスアイランド

2007-01-15 06:27:53 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

ミステリアスアイランドのトイレ&電話案内板



ミステリアスアイランドは、
プロメテウス火山によって出来たカルデラ湖を中心にした、
まんなかが窪地になっている島という設定ですが、
ショップからレストランまで、
設置された全ての施設がこの表示板と同じ色に統一されていて、
火山性の山肌の色と絶妙にマッチします。

昭和の時代に、世の中にこんな色はありませんでした。
幼少の頃からこんな色の洪水を浴びている、
いまの子供達を羨ましくも思います。
きっとこれだけ色の洪水の中で育てば、
大人になったとき、
相当渋い色がわかるようになってるんではないかと思います。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:センター・オブ・ジ・アース

2007-01-14 00:41:46 | 建築
ここ最近アップしている、
ディズニーリゾートのシリーズです。

時々人工廃墟のカテゴリでアップしているTDRの記事とは違って、
特に廃墟には関係ありませんが、
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

センター・オブ・ジ・アース / ミステリアスアイランド



画像は
ウエイティング・スペースから搭乗ゲートへ移動する時のエレベーターです。

錆び付いた鉄板の総貼りで、
室内の温度(もしかしたら湿度も)が少し高く、
また実際はスムーズなエレベーターだと思いますが、
鉄やワイヤーの軋む唸り音がスピーカーから流れ、
マグマたぎる地底へ、
ケージ(鉱山のエレベーター)で降りていく感じを演出しています。

画像は照明の影響で赤くなっていますが、
実際は緑青が噴いたような色のところもあるので、
鉄板ではなく銅板の設定ですね。

昨日、一昨日にアップした海底2万マイル同様
シーのアトラクションはランドのアトラクションより、
圧倒的に設備のクオリテが高いのに比べて、
アトラクション自体がしょぼいのが残念です。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:海底2万マイル#2

2007-01-13 02:02:21 | 建築
一昨日の記事で東京ディズニーシーの事をアップしてので、
ついでにランドも含めて、
ディズニーリゾートの画像をしばらくアップしようと思います。

拙blogでは時々人工廃墟のカテゴリでTDRの記事をアップしてきましたが、
これからアップ予定のものは特に廃墟には関係ありません。
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

海底2万マイル / ミステリアスアイランド



画像は海底2万マイルのアトラクションを乗るまでの、
長~いウエイティングロードの横に転々と設置された、
待ち時間を飽きさせない為の施設です。

この海底2万マイルの向いの位置にある、
センター・オブ・ジ・アースも、
同様に長~いウエイティングロードがありますが、
その道ぞいには沢山の実験室が設置されていて、
室内にはこれから乗るアトラクションにまつわる、
様々なヒントや関連モノが所狭しと置かれています。

人を楽しませるとはどういう事かを、
これでもかというくらい展開してくれています。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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TDS:海底2万マイル#1

2007-01-12 02:12:41 | 建築
昨日の記事で東京ディズニーシーの事をアップしてので、
ついでにランドも含めて、
ディズニーリゾートの画像をしばらくアップしようと思います。

拙blogでは時々人工廃墟のカテゴリでTDRの記事をアップしてきましたが、
これからアップ予定のものは特に廃墟には関係ありません。
お好きな方は思い出しながら楽しんでください。

海底2万マイル / ミステリアスアイランド



他のアトラクションに比べて格段に質が落ちるので、
はじめて乗った時はがっくりしましたが、
我慢して2回、3回と乗っていると、
だんだんその微笑ましい魅力がわかってくる、
不思議なアトラクションです。

願わくば小型潜水艇ではなく、
ノーチラス号に乗り込む作りにして欲しかったものです。

◆ 東京ディズニーリゾート ◆
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東京ディズニーシー

2007-01-11 02:41:02 | 建築
そう言えばこんな写真集が出版されていましたね。

『東京ディズニーシー Tokyo Disney Sea 5th Anniversary』小林 伸一郎



『TOKYO BAY SIDE』や『JAPAN NEW MAP』等を通して、
人工的に作られた風景の不思議さを表現して来た小林伸一郎氏の力量が、
もっとも効果的に発揮された作品だと思います。

どんな風景も、
その時間的な積み重なりや裏に隠れた意味をいっさい排除して、
あるがままの姿をケーキの様に表現する氏の写真に、
かつて出版してきた廃墟系や都市の風景は、
若干物足りなさを感じてはいましたが、
純粋に人を楽しませる為だけに作られた、
歴史も時間の積み重なりもなにもない(というよりあってはいけない)
ディズニー・シーという題材は、
このケーキ感覚の写真が最も生きる題材だと思います。

この人の写真ほど、時間を感じない写真もないと思いますが、
この写真集の写真は、一段とそれに磨きがかかっています。
あまりに止まり過ぎて、温度も全く感じません。
手を延ばして遊びたくなるけど、
決して手で触れる事のできない極彩色のおもちゃ。
凄く美味しそうなんだけど、
決して食べる事のできないケーキ。

ディズニーリゾートに遊びに行っていつも感じる、
閉園時間になって帰る時に、
気持ちからするするとこぼれ落ちていく楽しかった時間。
何度行っても決して現実の世界に持ち帰れない、
TDRだけで完結してしまう世界。
そんな感じをひしひしと味あわせてくれるこの写真集に、
妙に感動。



メディテレーニアン・ハーバー



右端に以前の記事でアップしたTOTが写っています。
これは去年の春なので、まだ建設中の時ですね。

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慶應義塾大學醫學部豫防醫學教室

2006-02-16 12:09:32 | 建築
東京ハ信濃町ニゴザイマス慶應義塾大學醫學部ノ施設、
「豫防醫學教室」ノビルヂングハ、
昭和四年(壱九弐九)ニ竣工サレタル、
當代キッテノアールデコ建築物デアリマス。



縦横ナル直線的意匠ガヒトキワ際立ツ
威風堂々タル全舘鐵筋コンクリイト造四階建テデゴザイマス。

玄関ノ上ニハ慘然ト輝ク慶應義塾大學醫學部豫防醫學教室ノ文字、
「ペンハ剣ヨリモ強シ」ヲ表ハス慶應大學ノ紋章ガアシラワレテオリマス。



玄関ノ横ニハ手書キ文字ノ看板ガ掛カッテオリマス。
舘内ハ總テ落チツイタ大理石ノ壁造ニテ、
階段ノ踏板は總板張リデデキテオリマス。



本來最先端醫學ノ研究ガ日夜行ナハレテイル處デアリマスガ、
暗イ舘内ニ入口ノ看板シカ知ラナイ輩ニハ、
怪シ氣ナル實験ガ行ハレテイルト思ハサレル處デゴザイマス。
 


TOD'S表参道・伊東豊雄

2005-11-26 23:41:00 | 建築
同潤会青山アパートをアップした流れで、
表参道ヒルズ、光の教会とアップしてきたので、
ついでに表参道で気になる建築をアップしたいと思います。
TOD'S表参道店です。



伊東豊雄氏によるこの建物は、
外観から何階建てかすぐわかる
過去の殆どの建築の常識を覆すような作りが特徴的です。
周到に計算されたランダムなコンクリの直線と、
薄青緑色のガラスだけで構成された壁面は、
すごく遊び心が満載されていて、
買い物といえば縦横の直線で構成された建物に入ってするもの
というあたりまえの感覚が、
遠い過去の出来事のようにすら感じるような、
そんな印象を受けます。


夜は夜で、コンクリ部分が暗くなり、
店内の暖かい色の照明だけが浮かび上がり、
昼とはまた違った外観になります。



それにしても、美しすぎます!


光の教会・安藤忠雄

2005-11-25 21:58:50 | 建築


前回までのblogで、
同潤会青山アパートから表参道ヒルズの話へ移行したので、
今回は廃墟を離れて、安藤忠雄氏の建築を一つ。
大阪にある茨木春日丘教会-通称<光の教会>
1989年竣工。
閑静な住宅街の中に溶け込むように佇む、こじんまりとした教会ながら、
全体をみても、細かくみても、絶妙なデザインが溢れています。
この人の建築は、小さめの建物に凄く威力を発揮するような気がします。
大規模建築だと、少し大味になりがちな感じを受けます。
そして外光を生かした礼拝室。
これには感動しました!
(この画像だと感動が伝わらないですね ^^ゞ)