以前にアップした記事『
戸山ヶ原逍遙 都立豊多摩病院跡』に、
沢山のコメントを頂いたアナログさんから教えて頂いた、
文京区の元町公園→
Mapionをアップしようと思います。
関東大震災後の復興事業の一つとして考えられた、
学校と公園の一体型構想。
公園の北側には、現在は使われていない元町小学校が建ちます。
JR水道橋の駅前、外堀通り沿い、東京ドームのすぐ横にあるとは思えないくらい、
ある意味時空を超越した、凛とした空間が広がっています。
入口の門柱を見ると、開園昭和五年と書いてあります。
アナログさんに教えて頂いて、初めて元町公園の存在は知ったのですが、
調べてみると、
関東大震災後、この公園と学校の一体型の構想は、
都内各地で造られたようです。
先日別用があって訪れた
錬成中学校と隣接する錬成公園も同じ造りで、
錬成公園の場合は昭和30年代に改修されてしまっているものの、
門柱には昭和五年築園とかいてあったので、
おそらく元町公園と同じ時に、同じ構想で造られたんだと思います。
正面入口の階段を登ると、突き当たりには壁泉があります。
壁から水が湧き出る構造ですね。
文京区のサイトにアップされている公園の説明には、
至る所に「イタリア・ルネサンス式庭園を模した」と解説されているものの、
入口や壁泉をはじめ、園内のどこを見てもルネサンスのルの字も感じませんが、
それはさておき、
ポスト大正デモクラシーの時代を反映するような、まさに1930年どっぷりのデザインは、
とても美しいと思います。
この時代のデザインには、例えば漆塗りのような日本的な美しさを感じることがありますが、
この公園も、その間の取り方やバランスに、
そういった日本的な感覚を凄く感じます。