
かつて東京の江東区に走っていた貨物専用線<晴海線>
その現存する数少ない施設の一つ<晴海橋>をアップしています。
昨日アップした橋正面の全貌画像の、
側面内側の端っこに写る楕円形のプレートを見てみました。
東京都港湾局の文字、そして施工年の1957、
設計が国鉄施設局特殊設計室でしょうか。
製作は石川島重工業株式会社と書かれています。
そこで石川島重工業のウェブサイトを見てみましたが、
さすがIHI!
橋梁の施工実績だけでもそうそうたる橋がずらりとアップされています。
施工場所別一覧があったので「港湾」かなと思い見てみると、
やはりレインボーブリッジや横浜ベイブリッジなどなだたる橋が並んでいるので、
晴海橋などはないだろうなぁ~とページの一番下まで見て行くと、
なんと一番古い年代の施工として晴海橋が挙げられているではないですかぁ!
→石川島重工業/晴海橋梁のページ
しかもいい写真がアップされてますねぇ~!
少し錆が浮かび始めた夕陽を浴びる橋を、
ディーゼル機関車がコンテナを連ねて渡ろうとしているシーン。
右奥には石川島造船が製造中の巨大船も写っているので、
まさにIHI三昧の写真ですね。
また右上に写る俯瞰画像は角度から言って、
当時石川島重工の造船所からしか撮影できなかったショットなので、
この橋が石川島重工業製造だからこそアップできる写真だと思います。
さらに説明を読むと「我が国初のローゼ桁鉄道橋」と書いてあります。
ローゼ橋ってナニ?と思って調べてみると、
弓なりの外観のアーチ橋と平坦な外観の桁橋を合体させた構造らしく、
これは相当頑丈なんではないでしょうか。
石川島の説明を読む限り、かなり自慢の色が伺えるので、
この晴海橋、実は橋の世界ではけっこう意味のある橋だったんですね!
ちなみにウェブ上でアップされている晴海橋を
「春海橋」と表記されているのをよく見かけますが、
鉄橋の隣を走る車道用の橋が「春海橋」なので、
この鉄道橋も同様に「春海橋」だと勘違いされた結果だと思います。
石川島のサイトページにあるように正式には「晴海橋梁」で、
これは晴海橋の橋台部分に埋め込まれたプレートにも書かれています。
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