第一部は和物ショー「花の夢 恋は満開」
大家の商人らしき高世麻央さんが廓で、見る夢が展開するパワフルなOSKらしいショー。
相手役の花魁は折原有佐さん。
花魁の膝の上で見る夢は多彩。
高世さんは、女郎と足抜けする若旦那風の商人だったり、ヤクザ風の男だったりと次々と夢の場面が展開していく。
なかでも圧巻なのは、火事の場面。
火消し、鳶の頭高世さんに、纒火消しの桐生麻耶さん。
大きな赤い旗を火に見立てて、激しく降りながら舞う男役さんたちが激しく動く。
火を消すために、舞う火消したち。
和物とは思えない激しい動き。
しかも、火消しも火も半端なくカッコいい事この上ない!
それにしても、OSKの男役さんの着物の着こなし、和物の所作は素晴らしい。
廓の男しさんは皆、粋だ!
第一部のオープニングが、板付きの総踊りではなく、まるで歌舞伎の世話物ように1~2名でスタートしたので、どうなるか?と思ったけれど、満足のいく和物レビューだった。
第二部は「Take the beat!」
OSKらしくダンスに次ぐダンス。
しかし、プロローグからしばらくは、おとなしめ。
中ほどのキャラバン辺りから、ノッテくる感じ。
ラストまでは、踊りまくる。
そして、ラインダンスは足上げは高くて早いものの、前半は可愛く飛んでいる感じ。
最近のOSKには珍しく、8名の初舞台生がいるから、可愛い振り付けにしたのか?
OSKのラインダンス、ロケットはもっとキレキレでないと、満足しない。
全体的には中盤からは、激しく踊っているから…ファンのわがままだけど。
OSKメンバー総出演ではないけれど、満足した舞台だった。
もうひとつ、ファンのわがままを言えば…ショーの作、演出振り付けは、はやみ甲先生、吉峯先生、大谷先生にして欲しい。
解散前の座つき作家だった吉峯先生…あの頃は、宝塚に近い感じのする先生だと思っていたけど、今からすると、やっぱりOSKだと思う~(苦笑)
このわがままを別にすれば、満足な舞台でした!