緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

冬の乾燥肌&かゆみ対策

2007-01-11 10:00:00 | 「緑香庵」的なもの
この時期、布団に入ったり、ちょっと暖まると
体のいたるところが痒くなることがありますね。

私も最近軽くはなりましたが同じです。
実家の両親もそうなので、かゆみ対策のジェルとクリームを作って
年末に届けて参りました。

冬のかゆみ対策に使いたい精油は、
ローマンカモミール(乾燥・かゆみ)、
フランキンセンス(老化肌)、
サンダルウッド(ドライスキン)、
ベンゾイン(ひび)、
ミルラ(ひび)、
コパイバ(肌の潤い)、
ネロリ(肌の弾力)
などです。

これらを好みで組み合わせ、全体の0.5%~1%になるように配合します。
以下超おおざっぱなレシピです。(数字は割合です)

●冬のかゆみ対策ジェル
Gel
*市販のジェルベース(アクアヴィーテの物を使用):1
*カレンデュラオイル(浸出油):0.5
*カレンデュラチンキ(自家製:ドライカレンデュラをウォッカに漬けた液):少々
*精油


油性の物(オイル)と水性の物(チンキ)を乳化させて
まとめてくれるのがジェルベースです。
ジェルベース1に対してオイルがその1/2を超えない程度にすれば
分離しないようです。
先に水性の物をジェルベースによくなじませて、
撹拌しながら少量ずつオイルを加えていくとうまくいきます。
最後に精油を加えます。
上手にまざると、カスタードクリームのようにふんわりした、
卵色のおいしそうなジェルができあがります。
私はこれを顔にも使用しています。
日持ちは長くて2週間程度。
あまりもたないので、少量作っては使い切るようにしています。


●冬のかゆみ対策クリーム
Cream1
*みつろう:1(みつろう:7、シアバター:3)
*オイル:5(カレンデュラオイル2:、ホホバオイル:2、セントジョーンワートオイル:1)
*カレンデユラチンキ:少々
*お水:少々
*精油


ここで乳化剤の役割をはたすのはミツロウです。
ミツロウは湯煎で溶かして使います。
酸化しにくいホホバオイルにミツロウを入れて湯煎にかけ、
固まりが溶けたところでカレンデュラ、セントジョーンズワート等の
デリケートな浸出オイルを加えます。
一瞬温度が下がりミツロウの膜ができますが、
再度湯煎に戻すとすぐにきれいに溶けます。

ここからは完全に湯煎からはずし、撹拌が勝負。
ここへ水性のものを混ぜながら加えていきます。
チンキと水です。
(水性のものは加えない方が日持ちは良いのですが、
チンキを使いたいのと、水を少し入れると意外にソフトで使用感のよいもの
ができるので、レシピに採用しています。)

温度が下がるまで一生懸命まぜます。
ここで手を抜くと分離します。
全体が白っぽくトロリとなったら好みの精油を加えてできあがりです。
この状態で容器に分けておけば、きれいなクリームができます。

日持ちについてですが、
本来ミツロウのクリームは半年やそこら平気と言われていますが、
水性の物が入っているので、それより短く考えておいた方がよいでしょう。
今年はじめてトライしてみたので、
いつまで持つか、はっきりと申し上げられません。

手作りの物は保存料が入らないため、
時々よーく香りを嗅いで、ちょっとでも酸化の気配を感じたら使うのをやめて、
潔く捨ててしまいましょう。
酸化したオイルほどお肌に悪い物はありませんからね。

さて、私の現在のお肌の手入れです。
自慢するほどの肌でもないので、あくまでもご参考までにですが、
顔は、洗顔後フローラルウォーターをパシャパシャつけて、
自家製ジェルを塗り、最後にミツロウのクリームをうすーくのばすか、
ホホバオイルを塗るかして終わりです。
つまり、1.水分、2.水分+油分、3.油分という感じですね。
体は、カサカサ具合、塗る面積に応じて、
ジェル、ホホバオイル、クリームを使い分けています。
今のところいい感じですよ。
皆さんもおすすめのレシピがあったら教えてください。