緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

好きな香りを選んでみましょう

2007-01-19 10:58:01 | アロマテラピーとは
…って実は難しくないですか?

以前も何度か書きましたが、
精油には確かに効能がいろいろあるとしても、
セレクトのポイントとして一番大切なのは、
その時に自分がそれを嗅いで心地良いと思えるかどうかです。
つまり、その人の「感じる力」に一番の信頼を
置いているワケですが、
さて実際のところどうでしょう。
「自分がどう感じているか」って、すぐわかりますか?

緑香庵でも、いくつかの効能に沿った精油を
候補として嗅いでいただきながら、
お好きな物を選んでいただくようにしているのですが、
特にはじめての方は香りを嗅いでみて
「?????」という表情の方も
たくさんいらっしゃいます。

まったく知識がなければ純粋に好き嫌いで選べるかというと、
それはそれで、まったく足がかりの無いところに
放り出されたも同じで、不安でいっぱい。
どれも似たような感じ。
どれもいい匂いだけど、
好き・嫌いという感情にまですぐには結びつかない。


といって、アロマの知識があったらあったで、
今度はそれが邪魔をします。
効能・作用の知識がぐるぐる頭を回り、
現に嗅いでいる香りを自分がどう感じているかを
本当に中立な状態でキャッチすることができない。

香りに限らず「自分がどう感じているか」を正確に、
つまり、過不足無く、歪み無く捉えるのは難しい
ものです。
自分の中にあまりにも雑な情報がありすぎるのかもしれません。

あらゆる感覚にフィルターがかかっているということを
以前も書きました。
また、感覚がときに嘘をつくことも。
実にやっかいですね。
「あー、この香り好きー。オレンジでしょ、好き好きー」
と言っているのは、言葉です。記憶です。
今この瞬間の私がどう感じているのか、というとどうでしょうか?
それをとらえたくて、いつも苦慮しています。

香りを選ぶには、まずは、自分の中を鎮めて
フラットな状態になること。
そこからです。

選ぶためのテクニックとして、
今までわりとうまくいっている方法を
次回、ご紹介してみようかと思います。

(次回につづきます)