Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

神尾真由子・東京音楽大学創立111周年コンサート

2019-01-10 20:57:47 | 神尾真由子

今夜は、東京音楽大学創立111周年 記念特別演奏会でオペラシティコンサートホール。
お目当ては神尾真由子さんのチャイコフスキーのVコン。
このコンサートの正式名称は「名川・岡村法律事務所創立101周年 東京音楽大学創立111周年
記念特別演奏会」という長ったらしいもの。
なんと全席指定で1,500円という設定。大学のメモリアルだからでしょう。
2日前に気付いて電話したらSoldoutだが、若干数当日券が出るというので来てみた次第。

プログラムはRシュトラウスの交響詩でスタート。現役、院生、OBからなるかなり大編成のオケで、良い音を奏でていました。

そしていよいよチャイコフスキー。
当日券の列に並んで渡されたチケットは最前列の中央やや左で、真紅のドレスに身を包んだ神尾さんはぼくの数メートル先。
最初の音を出したとき、震えたというか、寒気がしたというか、強い衝撃が走りました。
開始数分で神尾さんはすでに別世界の中にいるような表情。
神技のような指さばき、弓さばき。深みのある低音から突き刺さるような高音まで様々に変化する音色。歓喜や怒りや不安を感じさせる表現力。
息つく暇もない緊張感が続き、神尾さんからは一時も目が離せず、最終楽章のフィナーレに向かってドラマティックに盛り上がっていき、最高潮に達したかのようなエンディング。直後に湧く大歓声。すごい、すごすぎる。
観客のみならず楽団員まで拍手喝采で神尾さんを解放せず、4度のカーテンコール。

休憩を挟んでモーツァルトのPコンが始まってもぼくの中からは高揚感がさらず。美しいモーツァルトでしたが、気もそぞろで気がつくと終わっていました。
いま田園都市線の中で書いていますが、神尾真由子さんの今夜のチャイコフスキー、衝撃的でした。
















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