今日はバッハコレギウムジャパン定演でオペラシティ。
「秋のカンタータ〜大天使ミカエルの祝日〜」と冠タイトルをつけたのは、9月29日が大天使聖ミカエルの祝日(ミカエル祭/非移動祝日)だから。
この祝日にマエストロが選んだカンタータは前半が47番、後半が8番と130番。
47番「誰であれ高ぶるものは低くせられ」序盤のアップテンポな演奏はまさに卑しき者が高ぶるようで。
松井亜希さんがコンマスのヴァイオリンとかけあうように歌うアリアが切なく美しい。
8番「愛する御神よ、いつ我は死なん」
吉田志門さんが初のソロを歌った。
.....心よ おそれ あらんや、いまわの 時にも、この身は 日ごと 地に かたむく.....
櫻田さんとも谷口さんとも違う声質と表現。しっかりした技術と豊かな情感を感じた。いままでのBCJで聴けなかったソリストで素晴らしい。
トリの130番「主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます」はご機嫌なBCJサウンドが鳴り響いた。松井さんと吉田さんの重唱、続けての吉田さんのアリア、すっごく良かった。
さて今日のカンタータ3作品。ともに器楽とソリストのかけ合うような演奏部分がかなりあった。
これまであまり聴いたことがなかったものだ。
ヴァイオリン、フルート、オーボエ、トランペットの名手たちとBCJ自慢のソリストたちがお互いを刺激し合っていた。
それが今日の素晴らしい音楽を創ったのだと思う。