今日は新国立劇場オペラ研修所の研修生オペラ「イオランタ」で小劇場。
桜美林から藝大に進み、今年22期研修生となった鳥海匠海さんの記念すべき新国デヴュー。
彼とは2016年の桜美林オラトリオでヨハネ受難曲を一緒に歌ってからの付き合い。
本公演は20期、21期、22期の研修生が出演対象となっていて、鳥海さんが演じたのは、(一番若い22期なので?)脇のアリメルク。
もっともイオランタのテナーはアリメルクの他はボデモンのみ。増田貴寛さんは21期なので仕方ないでしょう。
でも序盤に回ってきたベルトランから目が見えないことを聞く場面、堂々と演じ、持ち前の美声を披露。来年はタイトルロールかな、などと。
さて身内へのエールはここまでで、今日のイオランタについて。
これまでぼくが観たのはネトレプコとベチャワがやったMetの録画と、高津桂良さんらの新宿区民オペラだけど、今日ほど熱い感動ではなかった。
それは、実力に裏打ちされた若い歌手たちの情熱、野心、エネルギーによるものだったろう。
タイトルロールの井口侑奏さんは素晴らしく、ボデモンの増田貴寛さん、医師の仲田尋一さんも印象深く。レオ王の湯浅貴斗さんが22期とは頼もしい。
登場した全ての歌手の歌唱力は、最後の素晴らしい合唱が証明していました。
あとオペラパレスではなく、ピアノ2台の小ホールで、いや小ホールゆえに、こんなに感激したのだと思いました。