ハク:なぁ、兄ちゃん、この頃母ちゃんサボってると思ワン?
凛太郎:何?
ハク:朝の散歩。庭ばっかりやで~。ちょっと外に出ても、滑る、怖い、引っぱったらアカン、もう帰ろとか、夜は夜で、寒いし帰ろとか。
凛太郎:そういやそやな。ま、ボクは足短いから、雨が降った後とかは「今日は散歩なし~」てよう言われてたから。
ハク:休みの間は、ゆっくり、ぎょうさん歩かせてくれたけど、朝、庭だけてな~。
凛太郎:ハクが来る前は、おおかたそんなもんやったで。
ハク:えっ! そうなん?
凛太郎:そやで。ま、ボクは小さいからそれでええけど、ハクはもっと歩きたいかもやな。ハクは雨でも外に散歩連れていかなアカンて母ちゃんおもてるみたいやしな。そうなるとボクかて行きたいやん。「ボクも一緒に連れていけ」と言うたら、母ちゃん胸の中に抱いて連れてってくれるし。ボクはええ感じやけど。
ハク:兄ちゃんはええわな~。あれ、結構うらやましいで。ボクかて一回あれ、やってもらいたい。
凛太郎:あれ、ええで。でもハクは無理やと思うわ。大きいし。
ハク:そうか、あかんか。そやけど朝は、母ちゃん、起きるの遅すぎやし。
凛太郎:寒いしな~。母ちゃん目覚まし、叩いてとめて、手ぇすぐ引っ込めて、このまえなんか、目覚ましバラバラになってたしな。ほんで、次鳴らんかって、慌てて起きてたけどな。
ハク:どんな止め方してはるん?
凛太郎:なんか、憎たらしいもん叩くみたいやで。電池とか言うもん時計からこぼれてたし。ま、それはさておき、もうちょっと早く起きるようにというか、はよ寝てもらわんとな。
ハク:そやな。凛兄ちゃんから、ちゃんと言うてきかせといてや。
凛太郎:言うだけは言うとくけど、無駄なような気がする・・・あれは直らん。多分・・・。
ええかハク、母ちゃんに期待だけはせんときや。
ハク:えっえっ~ ショボン
ボクらが、こういう会話をしていたのを知っていたのか知らんのか、今日は夜の散歩をちゃんとしてくれた。道も乾いていたからかもしれんけど。
しっかり、はよ寝て、朝もちゃんと連れて行ってや~ 頼むで!!! 母ちゃん
母ちゃん:へぃへぃ。朝に期待したらあかんで~
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