肺がんじゃなかったけれど、術式は胸腔鏡下 下葉切除+リンパ節郭清。
下葉に肺がんができた人と同じ手術です。
退院後の通院で辛い痛みを主治医に訴えても「そのうち必ず治る」ということだけで、対策方法を教えてもらえるわけでもありません。
痛みは体力と気力を奪います。
私の場合、アスピリン性喘息の可能性があるということで、痛み止めの薬をあまり出せないということもあったとは思いますが、私のように痛くて辛い人がおられるかもと試したことを書いておこうと思いました。
ちなみに、私の病名は「良性のリンパ増殖性疾患」というのでしたが、ネットで検索をかけましたが、悪性のは色々出てくるのですが、そもそもリンパ増殖性疾患ってどんなん?
で、ようやく見つけたところが ココ
ココによると
リンパ増殖性疾患(lymphoproliferative disorder: LPD)とはリンパ球が異常増殖をきたす疾患であり,多クローン性で良性なものから単クローン性で悪性なものまで幅広い.宿主の免疫異常によって生じることが多く,小児では原発性免疫不全症に伴うLPDが多く観察される.
とありました。種類もいろいろあるようで、読んでいてもよくわかりませんでした。
私の場合は橋本病があり、自己免疫疾患なので「宿主の免疫異常」にあてはまるんでしょうかね。
で、術後の後遺症は、退院してから辛い痛みが半端ではない!歩行困難なほどでした。
手術でできた傷は3箇所で、おっぱいの直ぐ横を約5cm切ってあり、そこが切除した下葉やリンパ節を取り出す穴になります。
そして胸腔鏡を入れるところともう一つの小さな傷が2つ。
切った傷跡が痛いというのではないのですが、傷の傍のおっぱいがちぎれるほどに痛い。おっぱい自体の皮膚感覚は「とても変」でした。
乳房から下の右半分がお腹も含めて皮膚全面が火傷をしたみたいに常にヒリヒリと痛い。
何も触れていなかったらそうでもないのですが、肌着の布が触れるだけで痛い。木綿もシルクもヒートテックもダメでした。
いろいろ着て試してみましたら、カシミヤのセーターを素肌に着るのが一番マシでした。
肌着は痛くて全くダメ。
汗をかくと、自分の汗がしみて痛いということもありました。
それで、ワセリンを塗ってみましたがイマイチ。
感じる痛みをマシにしてくれたのは赤ちゃん用のシッカロールでした。
ブラも乳がん用のを買ってつけてみましたが、全くダメでした。
皮膚に布が触れたら痛いから当たり前なんですけどね。
乳房が揺れると強烈に痛い、それを緩和するためにブラをつけると揺れて痛いのは治まるけれど、とった後の痛みがまた強烈。
車の振動も痛い。どこに行く気にもなれませんし、家の中をウロウロするのさえ辛い。
でも、歩き方を工夫することで少しマシになりました。
いわゆるすり足歩き、時代劇で武士が廊下を歩いている姿のように、手を腿のあたりにつけて右手と右足、左手と左足が一緒に出るように歩くと、歩行による上下動が少なく上半身があまり揺れず痛みがマシになりました。
じっとしている分には大丈夫なので、PCの前に座って検索しまくりましたが、対策方法があまり見つかりませんでした。
11月の終わりに私と同じようにおっぱいがとても痛かった人が「温泉が効いた」と書いてあるのを見つけました。
皮膚が痛むことについては、手術によって、神経や肋間神経が傷つき、帯状疱疹後疼痛や肋間神経痛が出る、ペインクリニックなどに行くのが良いという記述がありました。
一応、近所の皮膚科にも行ってみたのですが、皮膚を触ってもくれず、見た目がなんとも無いので「皮膚科でできることはない」と言われておしまい。
かなり哀しかったです。
「温泉が効いた」を読んで、なぜか水素のお風呂が思い浮かびました。
いっとき水素が流行りましたが、後に薬事法とかなんとかで医学的根拠がないということで下火になりました。
水素は、飲むよりお風呂が良いと書いてあるところもあったので、早速安価で良いものはないかと検索。
アマゾンで5000円ほどの水素生成器を購入しました。
届いたその日から使い始めました。
外科の主治医は「そのうち治る」しか言ってくれない、でもなんとかしたいと、地元のかかりつけ医の予約をとって受診したら「リリカ」という薬を処方してくれました。
この薬が効いたのか、お風呂が効いたのか、時間薬だったのかはわかりませんが、12月12日にやっと肌着が着られるようになりました。
退院が11月2日だったので40日もかかりました。
この日から、ワンズの散歩も以前の距離を歩けるようになりました。
痛み止めは対処療法なので、私には水素のお風呂が一番良かったのではと勝手に思っています。
ちなみに、退院後はあまりの痛さにお風呂に入る気力も少なく、毎日は入れていませんでした。
後で思うと、無理してでも毎日入った方が良かったかもです。
咳は退院後からずっと出ています。
肺がんの術後に咳が出るということはネットにも書いてありましたが、原因については書いてありませんでした。
なので、なんの咳がわからず、退院後の外来で主治医に「咳が出る」と言ったら次のような説明がありました。
「下葉を取った場所に、上葉と中葉が収まろうとして、そのせいで気管支が変形して、それが原因で咳が出る。
長い人でも半年で収まる」
1ヶ月以上咳は出続けていますが、咳によってどこかが痛むということはありませんでした。
ところが、12月22日、それは突然起こりました。
カラダを二つ折りにして耐えなければならないほどの強烈な痛みが肋骨下部の前後に発生。
咳さえでなければ痛みはそれほどでもありませんが、出るとたまらなく痛い。
前に調べていた手術が原因で起こる肋間神経痛かもと思いました。
肋間神経痛で検索をかけたら温めるのが良いと書いてあったところがあったので、近所のドラッグストアに貼るカイロを買いに行きました。
思いついて、ヴィックスヴェポラップとメンソレも。
近江兄弟社の方のメンソレには効能に神経痛も書いてあったので。
肋骨あたりが痛かったのにはヴィックスヴェポラップが良い仕事をしてくれたように感じました。
風邪のための塗るお薬なんですけど、メンソレと同じ成分も入っていますし、試しに胸と肋骨の前後にも塗りました。
今日はメンソレ、明日はヴィックスヴェポラップみたいに日替わりで使ってみました。
貼るカイロと水素のお風呂と塗り薬で、どれが良かったのかはわかりませんが、痛みは28日には随分とマシになりました。
27日は受診の日でした。
主治医は呼吸器外科から呼吸器内科に変わっていて、そこで肋骨のあたりの痛みについて訴えると、触診をして「肋骨が折れているかもしれませんね」と。
長引く咳で折れる人もいるらしい。
多分折れてはいないと思いますが、骨粗鬆症なので、用心した方が良いと。
友人に教えてもらったのですが咳が出るときは痛む場所に手をあてるのが良いということなので以後手で押さえています。
私と同じように皮膚の痛みで悩んでおられる方が、検索でこのブログにたどり着かれて、ひょっとして参考になればと試したことを書いてみました。
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