2012年7月10日、中国広播網は、今月より正式に実施された新「献血者健康検査要求」で、中国衛生部が14年間禁止されていた「女性同性愛者の献血を受付けない」という項目を解除したと報じた。
女性同性愛者は献血をしても良いが、男性同士での性行為がある男性同性愛者はいずれとして献血を禁止とする。
今月より、新「献血者健康検査要求」正式に実施され、中国衛生部は14年間禁止されていた「女性同性愛者の献血を受付けない」という項目を解除した。しかし、昨日、Weibo(中国版ツイッター)上では「男女平等」にのっとり、多くの人が憤っていた。なぜなら、海をはさんだアメリカでは思案の末、まさに今、法律が制定され、男性同性愛者の献血禁止が解除されたからだ。このような「健康要求」が現れたのは、「差別」の嫌いがあるのではないか。そこで、金陵報の記者は取材を展開した。
新規定:
男性同性愛者は献血をしてはならない
記者は「献血者健康検査要求」2012年新国家標準を詳細に研究した。献血者の年齢範囲などの変化を除いて、同性愛者の献血に対しての修訂、男性同性愛者は献血してはならないと言うのは、Weiboのネットユーザーが言っているのと一致していた。
解説によると、以前は献血可能な年齢は18~55歳だったが、新規定では18~55歳、健康で何度も献血している者、自ら希望する者は、献血ステーションのスタッフの評価を受けた後、年齢を60歳まで延長できるという。
献血の志願者に対して、以前は200ml、400mlの2種類の選択だったが、新規定では400ml、300ml、200mlの3種類が選択できるようになった。
「新要求」では、血液感染疾病のリスクが高い、麻薬使用歴がある者、男性同士の性行為がある者、不特定多数と性関係がある者などは献血を許可しないが、すなわち、今月から中国衛生部は14年間禁令だった「女性同性愛者の献血を受付けない」という項目は解禁されている。
この禁止令は1998年より有効になり、登場した原因にはHIV感染拡大の恐怖がある。
(男性との)性行為がある男性同性愛者は禁止例に入っているが、一人身の男性同性愛者は献血を行ってもよい。
そのほか、わが国の法律規定では、ハイリスク献血者が故意に献血を行い、伝染病の伝播や流行を引き起こした場合、法律にのっとり民事責任負うこと。犯罪となった場合、法律にのっとり刑事責任を追究すること、となっている。
理由:
男性同士の同性愛はエイズの感染率が比較的高い
以前は男性同性愛者であろうと女性同性愛者であろうと、すべて献血は許されなかった。現在、新規定では女性同性愛者は献血を行っても良く、性行為がある男性同性愛は献血を禁止されている。
なぜ、このような「不平等」が出てきたのか?これに対し、南京赤十字血液センターの任傅強(レン・フーチアン)副主任は、主に同性愛性行為の方法によって決められていると話した。
女性同性愛者は性行為があっても、簡単に病気に感染しないが、男性同性愛者の性行為は病気に感染する確立が比較的大きく、特に危険なのはエイズである。任主任によると、献血が禁止されているのは「(男性同士の)性行為がある」男性同性愛者であり、「恋愛だけ」の場合は、献血が禁止されているわけではないという。
記者は南京の疾病予防管理センターから知ったのは、南京で2011年で発見された感染者中、50%以上が男性同士の性行為と通しての感染だったということだ。
南京疾病予防管理センターの専門家によると、2005年以前、南京で報告されたエイズ感染者は、主に注射による麻薬使用者だった。しかし、2005年より、専門家が注目した疫病の発生状況の報告で、男性同士の性接触(MSM)によりエイズに感染した患者の数は増加を示唆していた。
現状:
献血者中から連続でエイズ感染者が検出された
昨年、南京赤十字血液センターは7万人あまりの献血者があったが、その中から14人のエイズ感染者がスクリーニングされた。最もスタッフを驚かせたのは、この14人のエイズ感染者は青壮年であり、その中で同性愛者が一部を占めていたことだ。
南京赤十字血液センターのスタッフは、以前はスクリーニングされるエイズ感染者は、多くても年に1~2人だったと話した。
この数年、「エイズ」の検出絶対数は、どんどん高くなっている。2006年、5人のエイズ感染者が出た時、当時はこの数字に驚愕したが、2009年には、なんと8人もの「エイズ」が検出され、当時の史上最高を記録した。今年は、半年で10人近くのエイズ感染者を検出している。
知るところによると、その中には在学中の大学生、就職したばかりの社会人などがおり、主に男性だという。質問を通して、多くは不潔な性行為があったといい、同性愛者も少なくない。
これは江蘇省でのエイズ感染者の主な感染経路と一致している。近年の調査で、性感染は現在、急速に増加し、エイズ感染の確立はますます高くなっており、男性同士の性行為による感染率も急速に上昇している。
難点:
「性行為がある男性同性愛者」か判断できない
昨日、インタビューの中で、任副主任は、新規定が来たが、中国衛生部が献血者に見せる「お知らせ」にはある程度の変化があっただろうと述べた。
献血の前にスタッフは、先に献血者に「以下の状況にある献血者は、献血できません」というお知らせをみせるが、その中には、血液感染の高リスク群、例えば麻薬使用歴のある者、男性同士の性行為がある者、不特定多数と性関係がある者などが含まれる。高リスクの男性同性愛者の献血は、輸血者に対する責任を負わない。
しかし、同性愛者か、性行為がある男性同性愛者かどうかについては、献血者が自ら言わなければ、表面上からは判断するのは難しく、日常的な献血作業の中において、これも難点の一つである。
現在、エイズ患者は、ますます多くなり、特に男性同性愛者は確かに血液の危険性が増加している。検査技術は高くなっているが、エイズやB型肝炎には潜伏期間があるという問題を否認することはできない。この期間は検査の作用を発揮することが難しく、世界的な難題であり、目下、解決方法はない。それゆえ、血液センターで各キーポイントを強化し、リスクを最小限することが重要だ。
(翻訳 若林亜希)
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